北ヨーロッパの"空気感" 小樽3泊ふたり旅 2023.5.23-26  1日目➂ 民宿 青塚食堂👣日和山灯台🚘ホテル/小樽市内👣小樽倉庫No.1👣ホテル

2023年5月23日(火)  羽田空港🛫新千歳空港🚘道の駅えにわ🚘恵庭渓谷🚘

祝津パノラマ展望台🚘民宿 青塚食堂👣日和山灯台🚘ホテル👣小樽倉庫No.1👣ホテル

 

  なまら日本っぽくない爽やかな青空。この空気に浸りたくて何度も来てしまう。

 

特大ニシン&ホッケ焼き定食で満杯になった腹ごなしを兼ね

先ほどパノラマ展望台から眺めた日和山灯台までの散歩に出かけた。

昔ながらの番屋が並ぶ海岸伝いに歩いて行きたかったが

立ち入り禁止のロープに阻まれる。

見ると番屋はどれも無人で古びており、倒壊の危険すら感じた。

万一の事故を憂慮しての措置だと思われる。

余裕があればそのうち整備され、趣ある散歩コースへと生まれ変わるのだろう。

ともあれ現時点での無断侵入は諦め、左手に伸びる坂道を登ってゆく。

 

       見晴台?から、崖の上に立つ日和山灯台を仰ぎ見る。

        見晴台?の眺め。それ自体が断崖絶壁だった。

 

左に観覧車とおたる水族館入口を眺めつつ歩いてゆくと

小樽市鰊御殿への分岐が現われるが、そのまま時計回りに直進。

間もなく見晴台?があったので寄り道すると

強風の中そそり立つ断崖絶壁が、満点の迫力で迎えてくれた。

青空と白い雲、岩に砕ける波の白さが目に焼きつく。

 

         水族館の施設を背にして、さらに先へと進む。

         一瞬、楳図かずおの家を思い出してしまった。

 

そこからほんの100メートルほどで

日和山灯台に登る門に到着。

どことなく昔のアメリカ映画(アニメ?)の囚人服を思い出させる

紅白のシマシマ模様を全身にまとった、やたらド派手な灯台だ。

この建物だけを抜き出すと、目立つことだけを意図した

アミューズメントパークの安っぽいハリボテにしか見えない。

ところが、小樽の透き通った青空&白雲に囲まれると

北欧や英国の離島に建つ歴史ある灯台に思えてしまうのが、不思議だ。

おかげで、いろんなアングルから何枚も撮ってしまった。

 

        手前に祝津漁港、対岸には小樽市街が拡がる。

          そして、灯台の天辺には白い風見鶏。

結局、青塚食堂と日和山灯台を往復しただけで、小一時間を所要。

車に戻り、小樽市内に向けて走り始めたのは16時過ぎ。

比較的安い24時間駐車場に車を停め

今日から三夜連泊するホテル

トリフィート小樽運河にチェックインしたのは、17時ちょっと前だった。

 

ちなみに今回泊まったホテルは、満足のいくものだった。

なにより室内に十分な余裕があり、スーツケースの置き場所に苦労せずに済む。

たまたま最上階(8階)だったおかげか、部屋からの展望も悪くない。

ただ大浴場が併設されていたものの、残念ながら温泉ではなかったので

今回の宿泊ではすべて部屋のシャワーで済ませてしまった。

(大浴場スキーの相方は三夜とも部屋を出て入りに行ってたけど)

 

    夕食後に撮った室内。ベッド周りに充分なゆとりがあって嬉しい。

 

あと時節柄だと思うが、宿泊者の大半は韓国か中国語圏の人々だった。

チェックインの時も、隣のフロントでホテルマンが片言の英語で応対していたし

翌朝の出発時も、家族連れらしき5~6が中国語で談笑していた。

 

ともあれ、まずはベッドに大の字になって、バタンキュー。

朝5時過ぎに家を出て以来、12時間めいっぱい動き続けており

ふたりとも少なくない疲労が蓄積していた。

お腹のほうも、青塚食堂で遅い昼メシにありついたのが15時前後と

空腹を感じるまでには、まだまだ時間が必要だった。

そんなわけで、30分ばかりゴロゴロしていただろうか。

それでも、生来の貧乏性とお散歩好きが徐々に勢力を強めていき

まだまだ明るいんだし、せっかくだから小樽運河あたりを散歩しようか。

・・という気分に、ふたりともなっていた。

 

18時前、念のための防寒服をバックパックに背負い、ホテルを出発。

自宅付近なら3時過ぎ?・・なんて間違えそうな高さから降り注ぐ陽射しのもと

小樽運河周辺からアーケード街、JR駅前などをぶらぶら歩く。

夕飯候補の店をチェックしながらのサンボだったが

いまだ空腹にはほど遠く、ここに入ろう!という気持ちになれない。

「お、ここならいいかも!」と食欲アンテナがビピピと立った店もあったけど

いずれも「生憎本日は予約でいっぱいで・・」の門前払いで討死の運命。

むろん〈予約なしでいい店に入ろう〉って魂胆が浅はかなのだろうが

事前予約⇒決められた時間に訪問、という手順がどうにも息苦しくって堪らない。

たとえ貴重な"旅先での一食"を棒に振ろうとも

その時の気分で選んだ店の暖簾をくぐり、たまたま空いてて入れた!!

ーーーという喜びに勝るものは、そうそうないのだ。

早い話、ギャンブルっぽいノリが好きなだけかもしれないけどね。

 

          19時過ぎの小樽駅。まだまだ明るいぞ!

         赤らんでいく雲に誘われ、何枚も撮ってしまう。

 

なんやかんやと1時間半ばかり、さ迷っただろうか。

途中(19時前後)からは、少しずつ赤みを増していく夕空がとても美しく

何度も頭上を見上げては、デジカメのシャッターを切っていた。

それでも、結構な時間歩き続けたおかげで

ニシン&ホッケ連合軍に占領されていた胃袋にも、ようやく隙間ができていた。

 

     結局、スタート地点の小樽運河(夕方は静かだった)に舞い戻る。

 

あーでもないこーでもないと、相方と二人で悩んだあげく

結局、散歩に出て間もなく前を通った小樽運河沿いのビヤガーデン

「小樽倉庫No.1」に入る。

一番の決め手は、美味しい食事よりも美味しいお酒(ビール)を飲みたい! 

という、身もフタもないものだった。

 

     なんやかんや言っても、「地ビール」の四文字には勝てない。

    倉庫を改装した広い店の中央に聳える巨大な醸造器。北見と一緒だ。

      疲れた喉にヴァイスをグビリ!味もボリュームも文句なし。

 

幸い店内はほどよく空いており、運河沿いの窓に面した席をゲット。

期待通りのフルーティーなヴァイスは

ブリュッセルで飲んだ同じビールの記憶を呼び覚まし

これまで旅したいくつもの国の思い出話に・・

どころか、もうヘトヘトで頼んだビールを飲み切るだけで精一杯だったり。

 

ちなみにピールは安くて美味しかった。

日本で地ビールというと、やたら高いイメージが強かったけど

ここで飲んだ中ジョッキは、国産瓶ビールとも遜色のない価格&量で驚いた。

とりあえず、それだけで二重丸。

あと、つまみ感覚で頼んだサラダとポテトピザ?も

さすがは道産野菜というべきか、なかなかの味で満足できた。

 

    ビヤホールの隣に激安店を発見。夜九時まで開いてたので何度も通った。

 

最後に、ほろ酔い気分で夜の小樽運河をゆっくり歩く。

ちょうどナイトクルーズの最終便だったらしく

川面に映える船の灯りも、煉瓦と水の景観に花を添えてくれた。

さすがに夜風が吹くと肌寒さを感じたけど

それよりカラッと乾いた小樽の機構は、同じ時期のバリのように爽やかだった。

・・この心地良さがあるから、春夏の北海道はたまらない。

 

    人影まばらな夜の小樽運河は、恋人たちの散歩道・・なんつって。

          夜空を仰げば、月と火星?がランデブー。

      ついさっきまで、右の窓に面したテーブルで飲んでいた。

           

          このくらいズームすれば、わかるかな?

   ナイトクルーズ最終便(緑と赤のライト)。これは気持ちよそさうだ。

      あまりに夜景がきれいなので、つい遠回りをしてしまう。

ではでは、またね。