3月9日24時ジャスト、の0.5秒後にチケットのリクエストを送信。
間髪おかずキャンペーン価格の組み込まれた価格表が表示されたときには
「やった、楽勝じゃん!」と、心が浮き立った。
第一希望にしていた朝イチの便こそ早々と売り切れていたが
午前中の第二便の脇にはキャンペーン価格(7千円以下)の席が、まだ残っていた。
ここで迷わず第二便をクリックしていたら
"キャンペーン価格で往復チケットを入手する"という任務は、あっさり完了。
その後6時間以上に渡って繰り広げられた
地獄のようなトライ&エラーを体験せずに済んだのかもしれない。
だが、余りにもあっさりアクセスできたことが、油断に繋がったのだろう。
「次の日なら朝イチ便もキャンペーン価格が残ってるかもよ」という悪魔の囁きに
・・・つい、再検索を試みてしまった。
すると次の瞬間、パソコン画面は「接続不能」状態へと一変。
全入力をイチからやり直さなければならなくなった。
その後、何度となく「JAL国内線予約」へのアクセスを繰り返し
ほぼ1割の確率で、チケット選択画面に入ることができた。
通常であれば、ここにアクセスできた段階で
「往復便選択」⇒「個人情報の記入&送信」⇒「購入手続き完了(振込)」に至る
一連の作業がスムーズに進行、無事格安チケットをゲットできるはずだった。
ところが、行きの便(チケット)を決めてクリックした直後
8割近い確率で、画面は「接続不能」に逆戻り。
それでも、2割ほどの確率で帰りの便を選ぶ画面へと移ることができ
どうにかこうにか「往復便のチケット確保」に成功する。
とはいえ、まだ悪夢は終わらない。
続いて画面下端に並んだ2つのボックスにカーソルを移動。
(「カード所持者」と「それ以外の人」の2種類あり)
いずれかをクリックすれば、「個人情報記入画面」に進めるはずだった。
しかし、どちらを選んだ場合でも、これまた8割以上の確率で
接続不能=フリダシ画面に飛ばされてしまうのだ。
それでも、ごくごく低い成功率ではあるものの
何度も何度も何度も何度もアクセス&入力作業を繰り返しているうちに
およそ2時間に1度の頻度で
「往復便の決定」から「個人情報記入」までの一連の操作を完遂。
残るは最後の〈予約確定〉をクリックするだけ!
という、文字通り"あと一歩"までたどり着くことに成功した。
最初にそのチャンスが訪れたのは、午前2時少し前。
いささか朦朧としながらも、「これでやっと格安チケットが手に入る!」
と、気合を込めて「決定」をクリック。
ーー直後、これまで何百回も目にした「接続不能」の画面に切り替わった。
極めて困難なミッションである。
とはいえ、僅かかながらも先に進めたことは事実だ。
刻々と「キャンペーン枠」は埋まりつつあるが
多少遅い便なら、まだ購入が可能だ。
繋がりにくいからといって諦めるのは早いし、悔しすぎる・・・
・・そんなこんなで、深夜0時から朝6時過ぎまで。
果てしないトライ&エラーを繰り返す。
その間、リーチ(「決定」をクリックするだけで予約完了)に至ること、みたび。
哀しいかな、3回とも、最後の最後で予約画面から弾き飛ばされた。
いったい何が悪かったのだ?
手持ちのパソコンがWindows10のオンボロで、アクセス速度が遅かったのか。
そんなふうに思い悩みながら、その後も仮眠を挟んで挑戦を続ける。
しかし、時間経過とともに第一希望の往復便(キャンペーン価格)がほぼ全滅。
目的地を切り替える必要に迫られる。
接続の困難度も、就業時間に入ってますます高まっていった。
そこで、人気路線に見切りをつけ
途中までアクセスできた際に確認した程度だが
まだキャンペーン価格が多く残っていたローカル線へと候補を変更。
多少なりともアクセス数が減るだろう夜間に、再チャレンジだ!
そう自分を慰め、日常生活へと復帰。
日々の雑用を終えた夕方5時前後、改めてアクセスしてみると。
―――すべての便で、キャンペーン価格が売り切れていた。
あわててスマホのニュースを開いてみると
「スマイルキャンペーン中止」の記事。
そりゃそうだよな。
こんなに重度の通信障害が続いていたら
普通にチケットを予約・購入しようとする人も、アクセスできないもんな。
それにしても、どうして"こうなること"が事前に予測できないのか。
こんなみっともないことしてるから、営破綻に追い込まれるんだ。
・・なんて、ついつい愚痴ってみたくもなる。
おそらく数十万規模の人々が、午前0時から午前中にかけての数時間を
この《果てしない徒労》に次ぎ込んだことだろう。
(見事に買い抜けた方には心からの「おめでとう」を捧げる)
単なる「お詫び」なんかで済まされる問題じゃないって
上層部の方々は、本当に理解しているのだろうか?
"被害者"全員に、無料往復チケットをプレゼントしても当然と言うべき醜態なのに。
少なくとも「H3ロケット発射失敗」とは桁違いの大失態なのだと
肝に銘じてほしいものだよ、まったくもう。
久しぶりに、〈怒りのサンダーロード〉が炸裂したぜ。
ではでは、またね。