「全国旅行割」戦記 MakeMakeの"ここに行きたい!"

まったくもう、胃が痛くなる3日間だった。

 

10月11日に全国旅行割がスタートした時点で

予約(入金)済みの旅行(航空券+ホテル+レンタカー)が2件あった。

ひとつは、10月26日~29日の北海道。

もうひとつが、11月29日~12月2日の四国(高知)。

さらに、千葉県内にある宿泊施設への予約(11月上旬・未入金)が1件あった。

 

まず千葉県のヤツは「後から割引が適用されます」と表示されていたので

該当する画面をクリックしてみたものの・・・・

フリーズ状態になったまま、1時間経ってもリアクションがない。

どうやら現場が混乱しており、対応できないまま放置されているようだった。

 

こりゃもう自分でやった方が速いな、と考えを改め

予約日の宿泊施設をチェックしてみたら、幸い2ヶ所とも「空室アリ」。

さっそく両方キャンセル(無料)し、改めて割引可能なサイトから予約し直す。

これで人数×5000円の割引きと商品クーポンがゲットできた。

まずは、幸先よいスタート。

 

問題なのは、北海道と高知(ともに4日間)のツアーだ。

どちらも予約(入金)した時点で、キャンセル料が発生している。

この金額を頭に入れつつ、「全国割」へとスライドさせなければならない。

「後から割引」が適用できる可能性もあったが

都道府県やツアー会社の対応がてんでバラバラなので

あまりあてにできないと判断。

自力での変更にチャレンジすることに。

 

はじめに手を付けたのは、キャンセル料8000円の高地。

トラベルコで同じ日程のツアーを検索してみると

かつて自分が予約したものに「旅行割」が適用されており

66000円から4万円未満にまで値下がりしていた。

これは、1万円足らずのキャンセル料にビビッてる場合じゃない!

すぐに同一内容のツアー予約に取り掛かった。

飛行機の予約は往復ともにOK。

だが、宿泊指定ホテルに「満室」の表示が出て

それ以上申し込みが続けられなくなった。

他のホテルへの変更も可能だったが、1泊数千円の追加料金がかかる。

うーーん、どうしようか。

ここで追加料金を払っても、充分オツリはくるのだけど・・なんか悔しい。

 

ひらめいたのは、その時だった。

いま自分が予約しているツアーをキャンセルすれば

確実に1部屋分の空きができるはず。

ならば先にキャンセルを確定し、「空き」が出来たところで再度予約すれば!

いいはずだ。理屈の上では。

・・・・よぉし、やってみるか。

 

旅行会社のマイページを開き、予約済み旅行の「キャンセル」をクリック。

メールをチェックし「キャンセル完了」の通知を確認したのち

すばやくツアーの予約画面に戻り、同一日程の申し込み作業を始める。

そして往復の飛行機を確保し、問題の「ホテル画面」に移行すると・・・

そこには「残り1室」の表示が!

わずかに震える指先で「予約する」のキーを叩く。

あとは一気呵成に個人情報を入力し、無事、予約確定へとこぎつけた。

 

その後も、ネットが込み合っているためか

「全国割」のパスワードを受け付けてくれなかったり

予約確定メールがなかなか届かなかったりと、四苦八苦したものの

どうにかこうにか、再予約を成立させ

無事、"全国割バージョン"へ切り替えることができた。

 

残るは、最大の難関。

2週間後に出発が迫っている、北海道旅行だ。

こいつは「価格変動商品」という名目で

8月上旬に予約した時点で、早くもキャンセル料が発生。

その後も順調に上がりつづけ、今や1万5000円に達していた。

おまけに、旅行サイトを開いてみると

いずれのツアーも、足並み揃えて値上がり傾向にある。

これは、思ったより手ごわそうだ。

と弱気になったところで、ガス切れの予感。

正直、2件の"移植手術"でへとへとになっており

"北海道は割引なしでもいいかな"、という気分になっていた。

その日(夜)は、ここでギブアップ。

 

んで、2日目。

アンタッチャブルな気配が漂う北海道旅行は、ちょっと置いといて。

まずは、今年じゅうの旅行プランを固めることに。

具体的には、「全国割」が終了する12月20日までに

あとひとつふたつ宿泊旅行を入れておこう、という作戦だった。

相方と相談した結果、11月なかばに1泊旅行。

12月なかばに沖縄旅行(4日間)を、割りこませた。

あいにく、似たようなことを考えた方は少なくなかったようで

11月の1泊旅行では、ぜひ4度の投宿を!・・と願っていた千葉の宿は満室。

泣く泣く気持ちを切り替え、新緑の季節に泊まった湯西川の温泉旅館に

終わりかけの紅葉を期待しつつ、再訪することに決めた。

いっぽう、例年秋から春にかけての訪問が定番化している沖縄地方。

相変わらず人気が高く、早め早めに予約しないと埋まってしまうのはいつものこと。

とりあえず「南国の空気が吸えればいいや」と

密かに狙っていた離島は諦め、本島のツアーを予約した。

ただ、せっかく割引が効くのだからと、珍しく安宿巡りから方向転換。

眺めのいい巨大リゾートホテルに連泊することに。

果たしてこれが吉と出るか、凶と出るか・・

 

そんなこんなで、ガラにもない〈グレードアップ〉を試みたことで

ずっと頭の片隅に置いてあった「北海道旅行」の、とあるツアーがふと浮上してきた。

それは、"いくら割引が効くからって高すぎるよなぁ"

などと諦めかけていた、初日だけ温泉宿に泊まるツアーだった。

 

確かに、こちらの希望に適うよう、あれこれ追加料金を乗せていくと

総額で12万円を超えるのは、普段なら見向きもしないはずだ。

だが全国割を適用すれば、7万円少々(2人分)で収まってしまう。

おまけに、3泊分の商品券も付いてくる。

1万5000円のキャンセル料は、これでチャラになる。

いま確保している羽田⇒帯広⇒旭川(3連泊)⇒女満別⇒羽田のツアーだって

7万円台半ばなのだから、たまには贅沢したっていいんじゃないか・・・。

そんなふうに4日間の旅程を頭の中でこねまわすうち

ドライブ中心だった駆け足ツアーが、温泉主役の"ゆったり旅"へと姿を変えてゆく。

 

さらに半ば無意識のまま、予約手続きを進めていくと。。

1日ごとに"ここに泊まれるとベストだな"と想定した旅館やホテルが

のきなみ「残り1部屋」のサインを送ってきた。

ーーあ、これはきっと縁があるぞ

HISの全国割スタートまで待ったほうがいいんじゃないか?

直前まで決断を鈍らせていた〈たられば〉が、その瞬間、ふっとんだ。

迷わず、入金済みだった帯広⇒女満別のツアーをキャンセル。

震える指で「残り1部屋」の3連荘をクリックし、予約確定へと漕ぎつけた。

 

旅が、巡り逢いの連続であるように

旅先の決定もまた、ふしぎな縁に導かれた"出会い"のカタチなのだ

なんちって。

 

ではでは、またね。