うかれ猿、根性で登り直す 「全国旅行割」戦記⑤  MakeMakeの"ここに行きたい"

ごめん!

明後日からの北海道旅行、間違ってキャンセルしちまった!!

そう言って頭を下げたら

録画した旅番組を見ていた相方は

「え~~っ!」と驚いたものの

勘違いするに至った経緯を順を追って説明すると

すぐ、「まー・・残念だけどしょうがないね」と苦笑いで応えてくれた。

なにごとにもアバウトな相方。

ときにじれったくもなるが、こういう手痛いミスを犯した場合でも

決して相手を責めたりしないのは、大きな救いになっている。

おかげで頭を冷やせるきっかけになり

落ち着いて今後の方針を決めることができた。

 

まず、キャンセルを入れた時間帯が夜の9時近くで

旅行会社の営業時間内でなかったことから

なんとか作業をストップできないか、試してみることに。

具体的には、明日の朝イチバンに連絡をとって

"キャンセルの取り消し"を願い出てみる。

もちろん、「一度キャンセルした件は元に戻せない」という大原則は承知しているが

注意書きを調べると、キャンセル手続きは営業時間内に行なう、と書いてあった。

まんいち、すべてのキャンセル作業が営業時間内に処理されるなら

朝イチにコンタクトを取れば、取り返すことができるかも。

・・と、淡い期待を抱いたのだった。

 

てなわけで、眠れぬ夜を過ごして迎えた、翌日の朝9時。

旅行会社の相談センターに電話を入れ、キャンセルの取り消しを申し出た。

 

結果は、以下のとおり。

航空券に関しては、キャンセルを入れた時点で自動的に取り消し作業が完了するため

昨夜の時点で〈キャンセル済み〉となっている。

いっぽう宿泊施設とレンタカーに関しては、まだキャンセル手続き前なので

希望があれば、このまま予約を維持することは可能である。

早い話、自腹を切って往復の航空券を購入すれば

まだ北海道旅行に行ける、ってことだ。

 

ここで、残された選択肢は二つ。

ひとつ目は、このままキャンセル作業を続けてもらい、北海道旅行は諦める。

その場合、振り込み済みだった旅行代金の半額(3万5千円ちょっと)は返ってくる。

もうひとつは、宿泊施設とレンタカーの予約は取り消さず

改めて、キャンセルされた往復航空券を購入する。

この場合、おそらくキャンセル料の残金は期待できない。

 

千円の価格差にも目の色を変える倹約モードがモットーのうたたであるが

今回ばかりは、己の致命的なミスが引き起こした大ピンチだ。

もはや、金額の問題ではない。

こんなことで旅行を諦めたら、旅行大好きな自分自身に顔向けできない気がする。

 

迷ったのは、一瞬だった。

旅行会社のオペレーターに、宿泊とレンタカーの予約をキャンセルせず

しばらく待ってもらうよう願い出た。

そのうえで、ネットで格安航空券をチェック。

予定していた日程での羽田⇔帯広間の往復チケットを購入できるか、試してみたのだ。

 

結果、明日の羽田⇒帯広便と4日後の帯広⇒羽田便の両方を

合わせて7万弱で購入。

キャンセルを入れてしまった旅行会社に対しても

往復航空券を除いた状態で、改めて宿泊とレンタカーだけのツアーを組んでもらった。

残念ながらーーそれが"商売"というヤツなのだろう――

往復の旅費が消えたにもかかわらず、旅行会社から送られた代金の総額は

振り込み済みだった旅行代金に比べ、わずか100円安くなっただけ。

ちょっと確認してみると、レンタカーの予約番号は新しいものに変更されていた。

つまり、改めて直前の予約を取り直したため、以前より高額になっていたのだ。

・・こんな調子で、3泊分の宿泊代金も、新しく設定し直したのだろう。

「旅行割」が適応され、4割ほど値引きされているのに

宿泊代(3日)とレンタカー代(4日間)だけで、7万円以上請求されてしまった。

往復の航空運賃と合わせて14万余りという、なんとも豪勢な旅である。

 

まあ、そうはいっても

すべては、身から出た錆。

迂闊なカモから金を稼ぐのは、商売人の鉄則だ。

ここは、高い授業料を払ったと考え

さくっと気持ちを切り替え、明日からの北海道旅行を楽しむことにしたい。

もともと旅なんて、プライスレスみたいなものなんだし。

 

ちなみに、仕事先の相方に今回の顛末(北海道旅行復活)をメールしたら

ハンパなく喜んでくれた。

そのことだけでも、やってよかったと思っている。

 

てなわけで、大コケこけしながらも、石にかじりついて実現させた

10月26日~29日の北海道旅行(帯広方面)を、やっと書く準備ができた。

だけどその前に、前回(9月末)の札幌周辺旅行の記録が途中だった。

しかも明日から3日間ほど、近場の旅に出る予定。

読み終えた本の感想文も含め、すべては来週アタマに再スタートということで・・

 

ではでは、またね。