「面白くなるほう」へ向けて操作してない?  カタールワールドカップ2022の"作劇感" 

予想を超える番狂わせが続いたり

前代未聞のジャイアントキリングが頻発したり

近年まれに見る「波瀾万丈のワールドカップ!」である。

だがいっぽうで、主力選手の苦言や抗議もひっきりなしに湧き上がっている。

そう。重要な試合を任された主審の仕事ぶりが、余りに"下手くそ"だというのだ。

 

確かに、素人目にも明らかなファールにカードを出さなかったり

あるいは、え?これが!? というシーンでカードを出している、との印象が強い。

かといって、日韓ワールドカップの韓国戦で見られたような

あからさまなホームタウンデシジョンでもない。

実際、開催国のカタールは3戦全敗で大会を去った。

ならば、この"気持ち悪い演出感"は何に起因しているのか?

 

あくまで妄想に近い邪推に過ぎないのだが――

これらの違和感(作為感)は、主催者側であるカタール王族に起因すると考える。

彼らが目指す「ワールドカップ像」は、ただひとつ。

 

主審の権限をフルに使って

可能な限り面白い試合を作り出す――ということだ。

 

具体的には、劣勢なチームへのジャッジは甘めにし

優勢なチームに対しては厳しいジャッジを下す、というもの。

むろん、圧倒的な自力の差がある場合であれば

多少"えこひいき"を加えようと、文字通り「焼け石に水」。

ジャッジを手加減した程度で結果が覆るわけもない。

だが、両者の力の差が大きくない試合の場合

たった一度のオフサイド判定や一枚のイエローカード

ゲームの流れは大きく変わってしまう。

なぜならば、人間は"感情の動物"

いかに身体能力やテクニックを磨こうとも

ごく小さな心理的要因がきっかけで、ガタガタになるものなのだ。

 

そもそも、番狂わせやジャイアントキリング

提供される側にとっては、このうえない"ごちそう"である。

常勝軍団がどれほど圧倒的な勝利を収めたところで

「やっぱ凄いね」が精々なのだから。

 

もちろん、息つく暇もなく白熱のゲームが披露されるのだから

一観客観客(視聴者)としては、これ以上ない面白イベントである。

しかし、その「面白さ」が

"仕組まれた=演出されたもの”だという可能性は

検討してみたほうがいいんじゃないかな。

 

なんといっても中東カタール

"パンとサーカス"を提供する「王様の国」なのだから。

 

ではでは、またね。