最も"醜い"オリンピック-開催国エゴVSレイシズムの祭典- MakeMakeの勘繰り

いまこの時期に、中国で開催されている状況だけで

ロクなオリンピックにはならないだろう、と覚悟していた。

しかし現実には、こちらの予想を遥かに上回る〈醜さ〉を露呈しつつある。

 

極端な「ホームタウンデシジョン」が強行されることは

すでに決定事項として、織り込み済みだった。

だから、ショートトラック競技の明らかなミスジャッジ(中国びいき)に対しても

"ああ、さっそく始まったな"程度にしか、受け止めていなかった。

きっと審査員による〈ジャッジ〉が関わる種目に関しては

ほかでも決定的な局面になるほど、自国有利な方向へと歪められていくだろう。

正直、そのくらいは、ソウルオリンピックや日韓ワールドカップでも

露骨な"韓国寄りジャッジ"を見てきたので、免疫ができている。

 

現在、韓国では不正ジャッジを巡る中国批判が異様な盛り上がりを見せているが

あれは、"身に覚えがあった"がゆえの激情だと解釈している。

図星を指されたり、同じ手口でやり返されるほど、ムカッとくることはない。、

 

それはともかく、ここまでは想定範囲だった。

だが、中国政府の横暴ぶりを眺めるうち

「多少ムチャしても黙認されそうだ」とでも、勘違いしたのだろう。

死んだふりをしていた《亡霊》が、墓石をひっくり返して這い出してきた。

レイシズムーーそれも白人優越主義という、前時代的な"勘違い"である。

 

大きな〈汚点〉としてオリンピックの歴史に刻まれることだろう

ジャンプ団体競技の〈抜き打ち&後出しジャンケン検査〉こそ

それを象徴する事件だったと、うたたは考える。

 

あくまでも客観的に、「失格に至った状況」をたどってみよう。

全8か国の選手、総勢32名。

そのうち、なぜか女性アスリートだけが、試技直後にボディチェックを強要された。

確かにルール上、飛んだ後の抜き打ち検査が行なわれる可能性はあった。

しかし、失格の判定を下された5名全員は

ノーマルヒルの時と同じスーツを着用していた(と伝え聴いている)。

なぜ、女性ばかりが身体検査を強要されたのか?

どうして、ノーマルヒルではOKのものが、団体だと失格になってしまうのか?

いくら"ルールブックの範囲内だった"とはいえ

あまりに理不尽で偏ったやり口ではないか。

そもそも、なぜ〈試技後〉の〈抜き打ち検査〉が公式に認められているのか。

 

これまでにも、ジャンプ競技の「ルール変更」は、幾度となく繰り返されてきた。

最大のきっかけは、日本選手に代表される〈非白人〉の躍進だった。

札幌・長野と日本選手が表彰台に登るたび、彼ら・彼女らの利点を消し去り

代わりに体格・体力に勝る欧米勢が有利になるよう

あの手この手の「改訂」が行なわれてきた。

 

――根も葉もない言いがかり、だって?

 

そう首をひねる方こそ、しっかり現実を見ていただきたい。

長い歴史を誇る冬季オリンピックだが、実際に活躍している有色人種など

日本・韓国・中国・欧米国籍の持ち主など、ほんの一握りにすぎない。

ましてや、世界人口の何割をも占める黒人の姿は、ほとんど皆無だ、。

なぜ、抜群の身体能力を誇り、卓越したリズム感を持つ彼ら・彼女らが

そのふたつを切実に要求されるフィギュアスケートのリンクに登場しないのか?

アフリカ系アメリカ人など寒帯~温帯に暮らす、数億人もの方々に

「氷に接する機会がない」とは言わせない。

要するに――受け入れたくない。スターになって欲しくないのだ。

だから、たとえ本人がスケート選手の未来を望んだとしても

上が、組織が、周囲が・・断固として拒絶する。

各種陸上競技や格闘技などで、圧倒的優位を維持できなくなった彼らが

白人優位を"立証"できる、いまや数少ない晴れ舞台だから。

※少なくともペア競技で複数回出場している女性選手の存在を失念していた。

 恥ずかしぬ・・・

 しかしだからといって、黒人にも門戸は開放されているぞ!

 などと言える状況でないことは、余りに明白だ。 

 

それでも、同情できないこともない。

もともと「オリンピック」というお祭り自体

白色人種の優等生を示すために始まったイベントなのだ。

ある程度の偏り(人種的偏見)が見え隠れするのは当然といえる。

さらに言えば、「スポーツ」そのものが

戦争の代替行為&国威昂揚の役割を求められているのだから。

主催者側が有利になるよう、多少ルールに手を入れるくらいのことは

どこでもやっているのが現実である。

 

てなわけで、ここからは、うたたの偏見まみれの〈邪推パート〉。

眉に唾をつけながら、読んでほしい。

 

冬季オリンピックにおける花形競技のひとつ、ジャンプ。

何度ルール変更を仕掛けても、そのたびに日本選手は努力と工夫を重ね

不屈の闘士で、表彰台に這い上がって来る。

幸い?女子ノーマルヒルでは、常勝・高梨が4位どまりに終わり

ほっと胸を肩をなでおろしたものの

続く男子ノーマルヒルで、金メダルを〈イエローモンキー〉に奪われてしまった。

この勢いで団体戦に臨まれたら、連続金メダルの目も出てきた。

4匹ものサルを一番高い場所に上げてはならない。

なんとしても、阻止しなければ。

 

・・そういえば、彼らはルール範囲のギリギリまでスーツのサイズを広げてるらしい。

ここを〈試技後の抜き打ちチェック〉で突いてみたらどうかな。

そもそもこんな乱暴なルールは、"こういう状況"のために用意されているんだし。

幸い日本人は従順だから、多少手荒なことをしても黙って従うはずだ。

男はうるさいかもしれないから、女だけ検査しよう。

中国が、あんなに"えこひいき"してるんだ。

同じ東洋人に、少しぐらい"やり返し"てもバチは当たるまい。

 

んで、零下20度の厳寒の中で縮こまった足の寸法を厳格に計測。

まんまと「不正」を見つけて、その場で、容赦なく失格を言い渡した。

いい気味だ。

天に誓ってルールブックにある通り、厳正にチェックししだけだ。

とはいえ、後になって「日本人選手だけが差別された」とか騒がれるのは面倒だな。

下手をすると、審査員の責任問題にもなりかねない。

だったら、ついでに他の国の女子選手にも〈抜き打ち検査〉を実施しよう。

日本人選手とまったく同じ基準で。

もしそれで失格になったら、ご愁傷様。

今回は運がなかったと、諦めていただこう。

 

・・おやおや、5人も「失格」が出ちゃったぜ。

でもまあ、初期の目的は達成できたから、上出来としよう。

案の定、「ゲームを台無しにした!」なんて騒いでる奴らもいるけど

私たちは"ルールに従い厳正に検査しただけ"なんだから。

みんな胸を張ろう!

大丈夫、バッハ会長だって「こちらがわ」だし

間違っても吊るし上げられる、なんてことにはならないって。

 

――以上、(邪推〉終了。

案外、"当たらずとも遠からず"・・だと思ってる。

ホント、どうなんだろうね。

 

皇帝・習近平じきじきの「英断」が下されないかぎり

今後の期間中も、同じような"腐った行為"は幾度も繰り返されることだろう。

実際、首を傾げざるをえないジャッジで

日本人や韓国人の選手が失格になる現象は、毎日のように起きてるし。

こちらとしては、そのたびにキキリと胸を痛めないよう

自衛手段として、リアルタイムでのライブ映像には目をつぶり

録画済みの番組を早送りで再生。

心安らかに受け止められるシーンだけを、じっくり鑑賞するつもりだ。

 

とにかく、今回の北京オリンピックは、醜さばかりが目について仕方ない。

なかでも、コロナ感染を理由に出場辞退を宣告された選手をはじめ

オリンピックを目指し己の人生を賭けてきた

アスリートたちへの扱いが、余りにもぞんざいだ。

その惨状に、どうして誰も声をあげないのか、不思議で仕方がない。

 

そういば、「東京オリンピック開催反対」を叫んだ"正義の代弁者"たちは

いったいどこで、何をしているんだろう?

自分たちの身の周りだけが"平和"なら、他はどーなってもいいのかな?

今こそ、一致団結して声を上げる絶好の機会なのに。

不正なジャッジと差別行為を、いますぐ改めろ!

選手たちの人権を守れ!!  

――ってさ。

 

ではでは、またね。