2022年1月27日(木)養老渓谷⇒勝浦⇒白浜
白浜海岸。日没前の一瞬。
予想を超える美味と、波打ち際で過ごしたひとときのおかげで
すっかり気分は"旅先モード"へと切り換わった。
心地よく広がる青空の下(やっぱり天気がイチバン!〉
左手に太平洋を眺めながら、国道128号を一路南へと走る。
最初に目指したのは、鴨川市内にある亀屋本店鴨川店。
昨日、宿でもらったお買い物クーポン(1人2000円分)を使うためだ。
実はこのクーポン、思ったより使い勝手が悪く、有効期限は本日(27日)中。
利用可能な店も、大規模な土産物屋などの数軒に限られていた。
そこで、ネットで評判が一番が良かった亀屋本店を選び
立ち寄ったしだい。
店先に4台ほど駐車スペースがある、予想より小さな店に入ると
中の雰囲気は、典型的な「土地の和菓子屋さん」。
名物のタコ煎餅など、千葉の特産品を活かしたお菓子や食材が色々あって
あれもこれも・・と欲張っているうちに、予算を大きくオーバーしてしまった。
普段は"ちょっと高いからやめとこうか"なんて、手を出さずに終わることが多いけど
「お買物券」があると、つい気が大きくなり、結局自腹まで切ることに。
自治体の"クーポン作戦"に、見事にハマッていたのだった。
ま、それでも「4000円もお得だったから、元は取れたね」と
ホクホク顔で、大きく膨らんだ買い物袋を車の後部シートに放り込み
再び国道128号を南へ。
途中、「和田浦WA・O!」。
(2度目だったが、巨大なシロナガスクジラの骨格標本に初めて気づく)
「ローズマリー公園」。
(小さなチャペルのような洋館や、庭先の草花が、中世ヨーロッパを思わせる)
さらに、「ちくら・潮風王国」と、3件続けて道の駅に立ち寄る。
(魚市場のようなワイルドな雰囲気が漂う、個性的なスポットだった。
ロゴにも使われていたヘタウマ調の文字&イラストも、印象的。また行きたい)
だが、亀屋本店で"買い物欲"を満たしてしまったので
どこもさっと見て回るだけで、日持ちのする野菜ぐらいしか購入しなかった。
なんて安上がりな旅人たちなのか・・
沢野調?のサカナが踊る、ちくら・潮風王国
後ろ髪を引かれた"ヘタウマ・カルテット"
「花の季節」だというので、車窓から美しい花畑が眺められるかと期待していたが
富良野のようなオープンエアの畑はほとんどなく、大部分がビニールハウス。
ちょっとガッカリしてしまった。
とはいえ、勝浦から鴨川、千倉、白浜と南へ進むたび、確実に気温は上昇。
降り注ぐ陽射しもあいまって、南国気分が高まってゆく。
青い空、白い雲・・南房総は"ポカポカ"だ
予定時刻の15時を30分ほど過ぎたところで
野島埼灯台の近くにある、本日の宿(温泉ホテル)に到着。
「千葉たびキャンペーン」がストップした日だったので、ガラガラかと思いきや
受付カウンター前には宿泊客の短い列が。
・・なるほど。
みんな、考えることは一緒なのだな。
実は、この日の「割引」が利用できなくなった連絡を受け
我らも、予約していた勝浦近くの中級ホテルへの宿泊をキャンセル。
格安をウリにする白浜海岸の古いリゾートホテルに、切り替えていたのだ。
そのため、夕食は会席形式からビュッフェスタイルへとグレードダウン。
温泉も大浴場男女ひとつのみと、露天風呂が姿を消していた。
しかし、全部ケチるのも悔しかったので
客室だけは「展望風呂付き」のスペシャルツインを確保。
せめて"露天風呂気分"を味わうつもりだった。
珍しく奮発して、スペシャル・ツインにグレードアップ。正解だった。
窓の外には、こんな風景が。すぐ右に、野島崎灯台が立っている。
で、この日の宿(ホテル)の感想。
昔から続くリゾートホテルだったから、建物・施設はいかにも古く
大浴場もまた予想通りの狭さ。
とうてい、のんびりゆったり・・とはいかなかった。
だが、それを見越して、選んだ部屋は
全面リニューアル済みのスペシャル・ルーム。
すべてが新しく、広さも昨日の3倍以上。
窓からは写しい太平洋と野島崎灯台が一望でき
展望風呂も小振りながらも、たっぷりと温泉を楽しむことができた。
意外だったのは、夕食のビュッフェ。
格安だし、たぶん伊東園と似たり寄ったりだろう
なんて期待していなかったのだが、いい意味で裏切ってくれた。
海辺だけあって、新鮮な地元の魚介類がふんだんに用意されていたのはもちろん
各テーブルに小振りなバーベキューセットが用意されており
サザエの壺焼き、地魚の干物、有頭エビetc、好きなだけ焼いて食べることができた。
しかもタイの炊き込みご飯、雑炊、ソバなどの主食もバリエーション満点。
食べ盛りを大きく過ぎたうたたS'には、とても全種類食べ切れる量ではなかった。
食材の味に関しても、文句のつけようはなく
正直、5000円余計に(クーポンで)払った初日の夕食より
はるかに満足度が高かったのだ。
とにかく、気になった料理と食材をひととおり席に持ち帰り
苦しい~、食べ過ぎた~・・とうめきながら、しっかりデザートまで平らげる。
あとは胃薬を飲んで、ベッドにバタンキューするのがせいいっばい。
途中、道の駅で買った「寝酒」が入る余地など、どこにもない。
"キャンペーン停止"にも関わらず、多くの宿泊客で賑わっていた理由が
ようやく、理解できた。
このリーズナブルな料金でこの食事内容だったら
娘たちの家族を連れて、みんなで泊まりに来るのにも、うってつけだった。
去年の秋は、山中湖畔の露天風呂付ロッジに全員集合したけど
今年は房総半島・白浜のココで充分なんじゃないかな。
・・なんて、余計なことまで考えてしまった。
※期待ゼロだったので、デジカメどころかスマホも部屋でお留守番。
ではでは、またね。