「ぱぱや」の生ジュースで蘇生する 石垣島ふたり旅 2021.12.5-9 2日目(その3) 白保海岸⇒ヤエヤマヤシ群落

2021年12月6日(月) 白保海岸~ヤエヤマヤシ群落・パーラーぱぱ屋

 

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        今回の旅で、文句なしの「No.1ジュース・ショップ」!

さーて、どうしようか・・・

サンゴの浜辺を歩くこと、およそ500メートル。

船着場の手前に停めた車まで戻ったものの

次にどこを目指すかについては、ほとんど考えていなかった。

"ワタンジからサンゴ礁の上を歩く"

という今回最大の目的が叶わなかったことが、かなりのショックだったのだ。

 

時刻は、まだ3時前。

めいっぱいサンゴ礁を歩くつもりでいたので

想定していたより、1時間以上早い。

それでも、夕方以降の予定はざっくり立てていた。

――夕陽の名所・御神崎(うがんざき)で日没を見よう!

 

てなわけで、少々前のめりではあったが

とにかく島の北岸(北東部の半島は除く)づたいに、御神崎を目指すことに。

ドライブマップを広げると、ちょうど島を縦に二分する北岸部に

「ヤエヤマヤシ群落」の文字を発見。

しかも同じ場所に、天然生ジュースの店「パーラーぱぱ屋」もあるらしい。

3時間近く晴れ渡った砂浜にいたので、ちょうど冷たい飲み物が欲しくもあった。

よし。次の目的地は、ここにしよう。

気合を入れ直し、再びレンタカーのハンドルを握る。

(実際に運転するのは相方だが)

 

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       青空と一緒にドライブ。この解放感が、たまらない。

青い空に白い雲がポコポコと浮かぶ、絵に描いた"南国風景"のなか。

信号機も横断歩道もないワインディング・ロードを、快適に走る。

前後左右に見える車は、せいぜい1~2台。

白保海岸を出発して30分たらず。

沖縄県で最も長い」と表示された「於茂登トンネル」(1キロちょっと)を抜け

島の北岸部に出ると、目的地はもう目の前だった。

 

スマホのナビに従って、県道79号を左折。

森に分け入っていくような未舗装道路を、200メートルほどトコトコ走れば

5~6台ほどの駐車スペース。

ヤエヤマヤシ群落への入り口だった。

その手前右側に、天然生ジュースと書かれたのぼりを立てた店があったので

ここかな? と思ったが、看板を見ると「やし屋」。

どうやら、違うらしい。

肝心の「ぱぱ屋」は、どこにあるのか・・

すると、道のどん詰まり。

駐車スペースの入り口にあたる、道の左側に、なんとも素朴な建物があった。

ひと昔前、下町にあった町工場のような開放的なエントランスに

白い丸テーブルがふたつ、みっつ。

明らかに手書きとわかる看板に記された店名は――ぱぱ屋。

お洒落なリゾート感覚とかけ離れたたたずまいに、肩の力が抜けてゆく。

何を隠そう、こういう実用一点張りの店が、いちばん好きなのだ。

 

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       "顔じゃないよ、中身だよ"。無敵の天然ジュース店。

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   写真入りのメニュー。いちばんのオオスメは、パイナップルジュースかな。

 

1台だけ先客(車)がいた駐車スペースに車を停め

さっそく、「パーラー ぱぱ屋」の店先へ。

写真入りのメニューパネルには、様々な種類の生ジュースが並んでいた。

いずれのジュースにもサトウキビがミックスされ

まろやかな口当たりなっているのが、この店の"売り"らしい。

迷った末、欲張りなうたたは「ミックスA」を

相方はシンプルに「パイナップルジュース」を注文する。

 

寡黙な店のオバサンが、ジューサーをセット。

ガリガリガリガリと、その場でサトウキビジュースを搾っていく。

そこに、季節のフルーツ果汁をどーんとぶちこむ。

問答無用?の、天然果汁100%だ。

プラスチックのコップいっばいに注がれたジュースを、ストローでいただく。

・・・こいつは、うまい。

 

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    どちらも一杯500円也。余りに旨かったので、2日後に再訪した。

搾りたてサトウキビの、ほのかな甘さが

パイナップルやグァバのフレッシュな味わいを、見事に引き立てている。

飲んでいると、いつのまにか笑顔になってしまう。

 

夢中で半分ほど飲んだあたりで

これ持って見に行こうか、と相方。

そっか。ちゃんとフタもついてるし、テイクアウトOKだった。

テーブル席から腰を上げ、それぞれジュースを片手に

米原のヤエヤマヤシ群落」の入り口から中へ。

 

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  入口に設置されていた案内板。残念ながらイシガキニイニイはオフシーズン。

整備された遊歩道に沿って奥に進んでいくと

すぐに、上下左右とも亜熱帯植物のジャングルに包まれる。

群落の主役は、この一帯だけに自生する「ヤエヤマヤシ」とのこと。

でも、太い幹から直接ニュッと実が生えた「ギランイヌビワ」のほうが面白かった。

 

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     いわゆる「椰子の木」。ここだけ"ハワイ"な雰囲気が漂っていた。

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     これがウワサのギランイヌビワ。見れば見るほど、変な木だ。

 

飲みごたえ満点の天然100%ジュースを味わいながら

ノッポのヤシの木やら、不思議な亜熱帯植物たちを見て歩くのは

予想以上に楽しいひとときだった。

気が付けば、"ワタンジ失敗"のダメージも消えていた。

時刻はようやく4時を過ぎたばかり。

5時55分!の日没までには、まだまだ余裕たっぷりだ。

・・よし、じゃあ、川平湾にも寄っていこう。

 

お腹も気持ちもリフレッシュ。

目指すは、「川平湾を望むパーキング」!

 

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        「ぱぱ屋」の前から、海に向かって伸びる道

ではでは、またね。