2021年12月6日(月) 白保海岸~ヤエヤマヤシ群落・パーラーぱぱ屋
今回の旅で、文句なしの「No.1ジュース・ショップ」!
さーて、どうしようか・・・
サンゴの浜辺を歩くこと、およそ500メートル。
船着場の手前に停めた車まで戻ったものの
次にどこを目指すかについては、ほとんど考えていなかった。
"ワタンジからサンゴ礁の上を歩く"
という今回最大の目的が叶わなかったことが、かなりのショックだったのだ。
時刻は、まだ3時前。
めいっぱいサンゴ礁を歩くつもりでいたので
想定していたより、1時間以上早い。
それでも、夕方以降の予定はざっくり立てていた。
――夕陽の名所・御神崎(うがんざき)で日没を見よう!
てなわけで、少々前のめりではあったが
とにかく島の北岸(北東部の半島は除く)づたいに、御神崎を目指すことに。
ドライブマップを広げると、ちょうど島を縦に二分する北岸部に
「ヤエヤマヤシ群落」の文字を発見。
しかも同じ場所に、天然生ジュースの店「パーラーぱぱ屋」もあるらしい。
3時間近く晴れ渡った砂浜にいたので、ちょうど冷たい飲み物が欲しくもあった。
よし。次の目的地は、ここにしよう。
気合を入れ直し、再びレンタカーのハンドルを握る。
(実際に運転するのは相方だが)
青空と一緒にドライブ。この解放感が、たまらない。
青い空に白い雲がポコポコと浮かぶ、絵に描いた"南国風景"のなか。
信号機も横断歩道もないワインディング・ロードを、快適に走る。
前後左右に見える車は、せいぜい1~2台。
白保海岸を出発して30分たらず。
「沖縄県で最も長い」と表示された「於茂登トンネル」(1キロちょっと)を抜け
島の北岸部に出ると、目的地はもう目の前だった。
スマホのナビに従って、県道79号を左折。
森に分け入っていくような未舗装道路を、200メートルほどトコトコ走れば
5~6台ほどの駐車スペース。
ヤエヤマヤシ群落への入り口だった。
その手前右側に、天然生ジュースと書かれたのぼりを立てた店があったので
ここかな? と思ったが、看板を見ると「やし屋」。
どうやら、違うらしい。
肝心の「ぱぱ屋」は、どこにあるのか・・
すると、道のどん詰まり。
駐車スペースの入り口にあたる、道の左側に、なんとも素朴な建物があった。
ひと昔前、下町にあった町工場のような開放的なエントランスに
白い丸テーブルがふたつ、みっつ。
明らかに手書きとわかる看板に記された店名は――ぱぱ屋。
お洒落なリゾート感覚とかけ離れたたたずまいに、肩の力が抜けてゆく。
何を隠そう、こういう実用一点張りの店が、いちばん好きなのだ。
"顔じゃないよ、中身だよ"。無敵の天然ジュース店。
写真入りのメニュー。いちばんのオオスメは、パイナップルジュースかな。
1台だけ先客(車)がいた駐車スペースに車を停め
さっそく、「パーラー ぱぱ屋」の店先へ。
写真入りのメニューパネルには、様々な種類の生ジュースが並んでいた。
いずれのジュースにもサトウキビがミックスされ
まろやかな口当たりなっているのが、この店の"売り"らしい。
迷った末、欲張りなうたたは「ミックスA」を
相方はシンプルに「パイナップルジュース」を注文する。
寡黙な店のオバサンが、ジューサーをセット。
ガリガリガリガリと、その場でサトウキビジュースを搾っていく。
そこに、季節のフルーツ果汁をどーんとぶちこむ。
問答無用?の、天然果汁100%だ。
プラスチックのコップいっばいに注がれたジュースを、ストローでいただく。
・・・こいつは、うまい。
どちらも一杯500円也。余りに旨かったので、2日後に再訪した。
搾りたてサトウキビの、ほのかな甘さが
パイナップルやグァバのフレッシュな味わいを、見事に引き立てている。
飲んでいると、いつのまにか笑顔になってしまう。
夢中で半分ほど飲んだあたりで
これ持って見に行こうか、と相方。
そっか。ちゃんとフタもついてるし、テイクアウトOKだった。
テーブル席から腰を上げ、それぞれジュースを片手に
「米原のヤエヤマヤシ群落」の入り口から中へ。
入口に設置されていた案内板。残念ながらイシガキニイニイはオフシーズン。
整備された遊歩道に沿って奥に進んでいくと
すぐに、上下左右とも亜熱帯植物のジャングルに包まれる。
群落の主役は、この一帯だけに自生する「ヤエヤマヤシ」とのこと。
でも、太い幹から直接ニュッと実が生えた「ギランイヌビワ」のほうが面白かった。
いわゆる「椰子の木」。ここだけ"ハワイ"な雰囲気が漂っていた。
これがウワサのギランイヌビワ。見れば見るほど、変な木だ。
飲みごたえ満点の天然100%ジュースを味わいながら
ノッポのヤシの木やら、不思議な亜熱帯植物たちを見て歩くのは
予想以上に楽しいひとときだった。
気が付けば、"ワタンジ失敗"のダメージも消えていた。
時刻はようやく4時を過ぎたばかり。
5時55分!の日没までには、まだまだ余裕たっぷりだ。
・・よし、じゃあ、川平湾にも寄っていこう。
お腹も気持ちもリフレッシュ。
目指すは、「川平湾を望むパーキング」!
「ぱぱ屋」の前から、海に向かって伸びる道
ではでは、またね。