吹通川で3度目の"楽園気分" 石垣島ふたり旅 2021.12.5-9 4日目(その5)平久保崎灯台⇒吹通川ヒルギ群落⇒ぱぱ屋

2021年12月8日(水)  とうふの比嘉~みんさー工芸館~宮良川ヒルギ群落~のばれ岬観光農園~玉取崎展望台~明石付近~平久保崎~吹通川ヒルギ群落~ぱぱ屋

 

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        石垣島の"ひょうきん者"、ミナミトビハゼと再会。

"行っただけ"のそっけなさで平久保崎(しかも崎の字間違えてたし)を後にし

しばらく北上してきた一本道を、南へと折り返してゆく。

またもや"往復同じじゃつまんない"の虫が騒ぎ出し

美しいと評判の「サンセットビーチ」に立ち寄ってみることに。

だが、細い脇道をおっかなびっくり進むと

駐車スペースらしき空地の手前で、行く手を阻む一本の黄&黒ロープが。

脇に立つプレートに曰く、「シーズンオフのため進入禁止」。

しかもシーズン中は、ビーチへの入場料が必要とのこと。

残念。ここも、〈ザ・観光地〉のひとつだった。

 

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        このサギに会えたのは、サンセットビーチの手前。

 

すごすごと引き換えし、再び一本道を南下してゆく。

このままホテルに戻ってしまおうか。

とはいえ、時刻はようやく3時になるやならずや。

一年で最も昼間が短いこの時期でも、石垣島の日没は6時近く。

平久保崎から戻る途中で天気はあっさり回復しており

再び頭上には気持ちの良い青空が広がっていた。

もちろん太陽も高い空に留まっており、強い陽射しを投げかけている。

 

今から西海岸にそってぐるっと大回りしたところで

3時半頃には、ホテルに着いてしまう。

それじゃ、余りにもったいない。

この先どこかで、石垣島の自然に(無料で)触れられるスポットはないものか。

レンタカーマップの赤い道路の線を目でたどっていくと・・

振り上げた腕のように細長く伸びた半島の

ちょうど力こぶのできるあたりに、「ヒルギ群落」の文字が。

午前中に立ち寄った「宮良川のヒルギ群落」と似たようなもんかな。

と思ったが――どうせ通り道だし、時間もあるし、ダメ元で行ってみるか。

     

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     吹通川河口に広がるヒルギのジャングル。どこのボルネオだ!?

 

吹通川河口にかかる橋を渡ってすぐの駐車スペースに車を停め

脇の階段を降りると・・

目の前に、うっそうと茂るヒルギ群落と、圧倒的な翠の間を縫って流れる吹通川が。

まずもって、両岸に生える亜熱帯植物の密度が違う。

また、折よく干潮(4時頃)に近いせいか、群落周辺の陸地が広く露出している。

しかも泥地ではなく、サラサラした砂地だったので、とても歩きやすい。

そしてなにより、これだけ豊かな自然の広がりなのに

人の姿が、限りなく少ない。       

 

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           道路脇とはとても思えぬ"静けさ"

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                        冬でも元気なヒルギの葉    

 

もちろん人跡未踏の地などではないし

現に駐車スペースには、たったいま川遊びしてきたといった雰囲気の

ウェットスーツ姿が数人、談笑していた。

駐車スペース下の砂地には、10台程度のカヌーが船底を上にして並べられていた。

おそらく、この川でもカヌーツアーが実施されているのだろう。

でも、午前中に訪れた宮良川よりも、自然が深いおかげかもしれないが

なんだか、とても、落ち着いて楽しめそうな雰囲気だった。

もしまた石垣島に来る機会があったら

その時はこっちカヌーツアーに参加してみようか――と思いたくなる程度には。

 

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    釣り人がふたり、上流から歩いてきた。群落で見かけた唯一の人影。

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        なにもないけど(トビハゼ以外)、それがいい。

 

ともあれ予想を遥かに超える美しさに、しばし見とれた。

続いて、おのおのの愉しみ方に、とりかかる。

ひとりは、「ヒルギ群落散策(探検)」。

もうひとりは、「絶景読書」。

2日目の白保ワタンジ、3日目の名蔵アンパルに続き

この日も小1時間ばかり、石垣島の自然を満喫したのだった。

 

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           ミナミトビハゼと追いかけっこ。

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              相方は、木陰で読書中。

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               静けさは、ぜいたくだ。

 

で、しばらく自然と親しんだ後は

やはりひと休み・・ティータイムが欲しくなる。

嬉しいことに、来た道をそのまま海岸沿いに直進すれば

2日目の〈オアシス〉、天然ジュースの「ぱぱ屋」の前に到着する。

野晴崎で遭遇した"がっかりフロート"のリベンジのためにも、これは外せない。

ところが、レンタカーマップの広告には「水曜休み」の文字が。

これは、縁がなかったかなぁ。

いったんは諦めたが、ガイドブックには「不定休」の3文字。

どうせ通り道だ。とにかく行ってみよう。

 

北に海を臨む道路から右折し、ヤエヤマヤシ群落へと続く登り坂の道をゆく。

その突き当り、駐車スペースのすぐ左手に、めざす「ばば屋」が・・

やった、営業中だ!

 

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      「ぱぱ屋」ふたたび。店の人は"また来たか"と思ってるかも。

 

ちょっと不愛想な店の女主人?に挨拶し

どちらも迷わず、一番人気のサトウキビ入りパインジュースを注文する。

初回に体験したような"驚き"こそなかったものの、予想通りの味とボリューム。

やっぱり美味しい!

大きめのコップ一杯にみっちり詰まった100%天然ジュースを

ふたりそろって、ほほを緩めながら飲み干すのだった。

 

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          次に来た時も、「ぱぱ屋」だけは外せない!

 

ではでは、またね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬場でも日没が6時近い石垣島