ムラサキサギ(幼鳥)に遭遇! 石垣島ふたり旅 2021.12.5-9 4日目(その4)玉取崎展望台⇒明石付近の農道⇒平久保岬灯台

2021年12月8日(水)  とうふの比嘉~みんさー工芸館~宮良川ヒルギ群落~のばれ岬観光農園~玉取崎展望台~明石付近~平久保岬

 

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            ムラサキサギの幼鳥、初ゲット!!(間違ってたらスマン)

 

モヤモヤした気分のまま、走っていたからだろう。

次の目的地に決めた玉取岬展望台へと向かう分岐点を見逃し、通過。

北側からぐる~っと大回りして、なんとかたどりついた。

 

展望台は駐車スペースから中空の渡り廊下(橋)と遊歩道を登った先にあり

ロケーション的には、先ほどの野晴岬に劣らない絶景ポイントだった。

しかし、あいにく雲が空に広がりだしており

青い空と青い海のコントラストは、ややぼやけ気味。

海に突き出た高台の上という地形のためか、思いのほか風も強く

"絶景をオカズに食べよう"と持参したおにぎり(ファーマーズマーケットで購入)も

駐車場脇のテラスまで戻って食べることにした。

 

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                  玉取岬から北の半島を臨む。風は強いが、海はエメラルド色。

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    反対の南側、野晴岬方面を撮った一枚。同じ海でも別世界のよう。

 

簡単に昼食を済ませ、再びレンタカーに乗って北上開始。

カーナビの地図を確認したところ

最北端の平久保岬まで同じルートを往復する感じだったので

いっしょじゃつまんないから、行きと帰りで違う道を通ってみよう!

と、半島部の"肘"の部分に相当する明石の集落から

グーグルマップに載っていた右に分岐する細い道を選び

東海岸回りの北上にチャレンジした。

 

すると・・数百メートルほど、未舗装の農道を進んだところで

鍵のかかった木製の柵に阻まれてしまう。

柵の向こう側には、のんびり草を食む牛たちの姿が。

このに道はあるものの私有地らしく、一般車は通行禁止だったのだ。

めちゃくちゃ気持ちよさげな道だったのに・・

しかたない。大人しく県道まで戻るか。

 

土手のようになった路肩を使って車を切り返し

低い木立に囲まれた土の道をゆっくり戻りはじめた、そのとき。

行く手に、一羽の鳥がポツンと佇んでいる。

長い脚、長い首、長いクチバシ、スラットした上半身などから

サギの仲間だろうことは、見当がついた。

しかし、身体の色がまるで違う。

コサギチュウサギダイサギなど、いわゆる「シラサギ」ではなく。

上から下まで、茶褐色の羽毛に蔽われていたのだ。

首やクチバシも長く、肩のあたりがポコッと盛り上がっている。

 

・・ひょっとして、初めて会う鳥かもしれない!

気が付けば相方もブレーキを踏み、いちはやく車を停めてくれていた。

これもう、撮るしかない。

腰に下げたホルダーからデジカメを取り出し、そっと助手席のドアを開ける。

そのまま、前かがみの姿勢で、ゆっくり路上に立つサギ?に近づいていく。

すぐに警戒して逃げ出すかと心配したが、向こうもこちらを珍しそうに眺めていた。

とにかく姿を記録しようと、最初は20メートルほどの距離から一枚。

10メートル近くまで接近し、相手がソワソワし始めたところで、もう一枚。

さすがに、その直後、脇の茂みに逃げ込み、それ以上追うことはできなかったが

素人のニワカ動物写真家としては、上々の出来だった。

そんなこんなで、モノにできた写真がこちら。(冒頭と同じだよ)

 

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     最初の一枚はブレブレ。まともに写ってたのは、これだけだった・・

 

後ほど、画像などで比較検討した結果。

おそらく「ムラサキサギの幼鳥」だろう、ということにした。

生息域も八重山地方など南部に偏っているし

ここまで騒いでアオサギだった、じゃつまらないので。

 

沖縄本島の「やんばる地方」と同様

石垣島も北部に手つかずの森林が残っており

この後も、路上で数羽の鳥(主にシラサギ系)に遭遇した。

 

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       これはフツーのヤツ。冠羽がないからチュウサギっぽい。

 

残念だったのは、「ムラサキサギ」を撮った直後。

さらに一羽、明らかにサギとは異なる体形と歩き方の鳥に遭遇したことだ。

だがこちらは警戒心が強く、車のドアを開けたとたん脇の茂みに飛び込んで消えた。

すべては一瞬のことだったが

個人的にはクイナ(まさかのヤンバル!?)に違いないと、信じている。

――俗に言う、逃した魚はデカい、ってやつだ。

 

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          風が強くて、寒かった・・・それだけ。

 

この後、県道に戻って平久保岬までドライブ。

強風のなか、寒い寒いと言いながら波立つ海を眺めたものだが

途中の私道で遭遇したムラサキサギ(幼鳥)のインパクトが強すぎて

ほとんど印象に残ってない。

 

やっぱり旅の醍醐味は〈観光地巡り〉じゃなくて、《偶然の出逢い》だ。

 

ではでは、またね。