"ガッカリ大賞"は「上げ底フロート(のばれ岬観光農園)」に決定! 石垣島ふたり旅 2021.12.5-9 4日目(その3)宮良川ヒルギ群落⇒のばれ岬観光農園

2021年12月8日(水) 

     とうふの比嘉~みんさー工芸館~宮良川ヒルギ群落~のばれ岬観光農園

 

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   右が問題の「超上げ底パフェ」。店の雰囲気が良かっただけに、残念だ。

 

ミンサー工芸館から東に走ること、10分足らず。

アッという間に、宮良川ヒルギ群落の無料駐車場に到着。

すぐ脇の階段を降りれば、早くも宮良川沿いのヒルギ群落が広がっていた。

ひと目でマングローブの仲間とわかる、タコ足状に絡み合う根っこの上。

アフロヘアのように丸まった枝葉が、視線の高さで密集している。

・・でも、それだけ。

川岸の泥地で歩いて行ける範囲は、駐車場真下にあたる橋の両側のみ。

他はすべてヒルギに蔽われているから

訪れた者は、その湿った狭い陸地に立ち尽くすしかない。

ひょっとしたら、マングローブのジャングルに入って探検気分を味わえるかも・・

勝手に膨らませていた妄想は、あっさりポシャッた。

 

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         干潮帯だったら、もう少し歩き回れたのかも。

 

これ以上突っ立っててもしょうがないか。

諦めて車に戻ろうとした、そのとき。

川の上流から、若い男女と思われる灰トーンの嬌声が静寂を破った。

なにごとかと見やると、数隻のカラフルなカヌーが

ガイドに先導され、次々と流れてくる。

なるほど、これが噂に聞く「カヌーツアー」か。

 

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    大自然をエンジョイするカヌーツアー。アラカンには、眩しすぎる。

 

実はこの日の計画を立てる際、ずーっとドライブ三昧に終始するか

それともカヌーツアーなどオプショナルツアーに参加するか、迷っていた。

だけど、若い人たちと一緒だったら、ちょっとキツいかな。

そう思って、今回は遠慮したのだ。

 

・・やっぱ、カヌーツアーを申し込まなくて正解だったな~。

 

ヒルギ群落に響き渡る、元気溌溂な歓声を背に受けつつ

自分の判断が間違ってなかったことを、改めて確認するのだった。

 

ともあれ、これで石垣市周辺の立ち寄りスポットは全クリ。

あとは一路、最北端の平久保岬を目指して走るのみ。

見事に広がった青空のもと、国道390号線に沿って

反時計周りに白保~石垣空港~野原岬方面へと、気持ちのいいドライブが続く。

 

余りにも天気がいいものだから・・

どっかこの辺の景色のいい所でひとやすみしようか。

ってことになり、「絶景を眺めながらスイーツ&ランチが楽しめる」との

キャッチコピーが目に入った、のばれ岬観光農園を目指すことに。

 

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       丘の上に建つ白亜のショップ。絶好のロケーション。

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     店内も綺麗でオシャレ。ここらで"観光地値段"を予想するべきだった。
     

国道を右に逸れ、畑の中を突っ切る未舗装の農道を進むこと、数百メートル。

なだらかにくだる丘の上に、目指す建物があった。

スカイブルーの空と、マリンブルーの海(まんまだな)。

草地とヤシの緑にくわえも、花々の紅・橙・黄色。

インスタ映えしまくりの絶景に、年甲斐もなく興奮したせいか

白亜のショップでパイナップルジュース(500円)に加え

スペシャルメニューだったパイゴロフロート(1500円)までオーダー。

庭に設けられた"スペシャルシート"をゲットし

絶景+絶品スイーツを、心ゆくまで堪能したのだった・・・

 

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        看板に偽りなし! 文句なしの絶景が眼前に。

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    一見、超ゴージャスな「バイゴロフロート」。だけど、中身は・・

 

とかなんとか、気持ちよくシメたかったのだけれど。

現実は、厳しかった。

 

ゴージャスな「パイゴロフロート」に口をつけ

上に載ったパイナップルに続いて、中身のジュースを飲み始めたところ。

たちまち巨大な半透明の球体が、姿を現した。

最初は、フルーツシャーベットかな? と思ったのだが

次の瞬間、"ビリヤードボール大のアイスキューブ"だと気づく。

それもひとつだけじゃなく、ふたつ。

早い話、容器内の半分以上を、どでかい氷の球が占領していたのだ。

 

・・いや。コロナ禍で、どこも経営が厳しいのはわかるけど。

ひとつ1500円也のパフェの、半分以上が"ただの氷"ってのは

いくらなんでも、〈上げ底すぎ〉でしょ!?

この旅最大の"ガッカリ体験"に打ちのめされながら、ふと隣を見ると。

相方もまた、パイナップルジュースのコップを手に、苦笑いを浮かべていた。

見ると、同じく巨大な氷球がゴロンと入っている。

 

ジュース、半分も入ってなかったね。

 

これまた見事な〈上げ底商法〉に、ひっかかっていたのだ。

・・それでも、一杯500円なら場所代"ってことで、まだ納得できる。

だけど・・これで1500円は、ボリ過ぎじゃないの?

 

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         ホントに、景色は素晴らしかったんだよ。

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          店内のボードにも、細やかな心遣いが・・・

 

なにはともあれ、今回の石垣島旅行で唯一

身も蓋もない「観光地値段」を食らってしまったのが

ここ、のばれ岬観光農園だった。

なまじ店の雰囲気や店員の対応が良かっただけに、残念でならない。

少々キツい言い方になったかとは思うが

誰にも同じ"ガッカリ"を味わって欲しくないので

敢えて事実を書かせてもらった。

 

※「事実」と言ったくせに、肝心の「証拠写真」を撮り忘れていた。

 余りにショックが大きかったせいもあるし

 哀しい記録を呼び起こす一枚を、敢えて残したくない気持ちが強かった。

 他の利用客が暴露する前に、改善を願うばかりである。

 

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         ケチつけたくせに、写真は何枚も撮っていた。

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            ガッカリはしたけど・・綺麗だったなぁ。

 

ではでは、またね。