「みんさー織文庫カバー」が今回の"おみやげ大賞"! 石垣島ふたり旅 2021.12.5-9 4日目(その2)みんさー工芸館⇒宮良川ヒルギ群落

2021年12月8日(水) とうふの比嘉~みんさー工芸館~宮良川ヒルギ群落

 

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      2007年の"新作みんさー織"「ニライカナイ」。一番有名なデザインかも。

 

「手織りしおりプレゼント(おひとり様1枚)」の誘い文句に引き寄せられて

ひょこっと立ち寄った、市内にある「みんさー工芸館」。

一冊だけ購入したガイドブックによれば

「島の女性になった気分でみんさー織体験ができる」ところだそうだが

落ち着いたとはいえコロナ禍続きのせいもあって

体験工房・売店ともに閑古鳥が鳴きっぱなし・・な状況だった。

 

それでも、店の人の対応はすこぶる親切。

明らかに〈プレゼント目当て〉の我々が申し出てみると

手持ちのしおりを全部取り出し

ひとりずつ似合いのデザインを選んで、プレゼントしてくれた。

 

八重山伝統の「みんさー織」を使った品々も

美しくバラエティに富んでおり

最初の内はほぼ百パー義務感だけで店内を巡っていたのだが

見れば見るほど独特の手織り模様が魅力的に思えてきて

あ、これもよさそうじゃん。

いや、こっちのほうが実用的だよ。

などと、すっかり"いいブツがあったら買おう!"モードに切り替わっていた。

最大の理由は、思ったよりもお手頃価格、ってとこなんだけどね。

 

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  みやげ物探しに熱中して、店内の写真を撮り忘れた。これは初物館の展示品。

 

トートバックからショルダーバック、帽子とあれこれ検討したものの

肝心かなめのチェックポイント

ーー帰宅してから普段使いできるか否か?

なるシビアなセレクションの結果、いずれも"いまひとつ"の評価に留まる。

それでも、珍しく〈このまま立ち去りがたい〉気持ちが収まらず

何種類もあった「みんさー織文庫カバー」のひとつ

ダークグリーンの地布に五つと四つの絣柄が入ったもの)を、購入することに。

お値段は1980円也。

決して安くはないものの、造りがしっかりしていることはもちろん

布製ブックカバーにありがちなゴワゴワ感も排除されている。

さらに、しおり紐も表紙側にセットされており、使い勝手もよさそうだった。

 

よし、これにしよう。

ようやく決めて、レジに持って行くと

最初の"しおりチョイス"に始まり

"見るだけショッピング"にも付き合ってくれた女性店員が、柄を示して言うには。

これは、八重山に古くから伝わる模様です。

 帯にあたるところに、五つと四つの絣柄が交互に織られていますが

 これは、『いつ(五)の世(四)までも末永く幸せにーー』という思いを込めて

 嫁ぐ女性が相手の男性に贈った特別な文様なんですよ

 

同封されていた「八重山みんさー織」というカードにも、書いてあった。

昔、沖縄の八重山に「みんさーふ」という木綿を藍で染めて織った紺絣の角帯がありました。当時は通い婚で、婚約が成立した証として女性が男性に贈りました。

 

普段は、伝統工芸品とかにほとんど興味を持たないのだが

自分の選んだデザインが"女性から贈られる愛のメッセージ"だった、と判ると

どこか運命的な出逢いを果たした気分になっちまうだから、ずいぶん身勝手なものだ。

ーーちなみに相方からこんなに"熱い想い"を贈られたことは、一度もない。

 

そんなエピソードのお陰なのか

帰宅して以来、すでに3~4冊ほど使っているが

合皮&皮のツルツルしたブックカバー(既得)とは異なる

織物のしっくりした手触りがとても心地良く

早くも〈お気に入り作家本専用〉のブックカバーに決定している。

やっぱり、お土産は、「食べ物」か「実用品」に限る!

(それ以外は、おおむね"使いどころ"が見つからず後悔する)

 

たかがブックカバーひとつのことで、延々引っ張ってしまったけど

その後で立ち寄った、「みんさー織博物館」(2階に併設)も見応え充分。

昔からの伝統を受け継ぐだけでなく

次々と新しいデザインを創りだしてゆく前向きな姿勢が、眩しかった。

・・なんて、企業PRみたいになってしまったけど

ホント、冷やかしでも構わないから、一度足を運んでみるといい。

きっと何かしら、感じるものがあるはず。

 

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      「代表的な絣モチーフ」一覧表。象形文字みたいで面白い。

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   工芸品はもちろん、みんさー織を活かした洋服も展示中。一見の価値あり。

 

おやおや。

今回も、ダラダラ書き流してしまい

またもや1か所で手頃な文量に達してしまった。

ようやく時刻は、午前10時ちょい過ぎ。

石垣島最北端を目指すドライブは、始まってもいないのだった。

 

とりあえず、次の目的地は

市街地から約15分(車)の「宮良川ヒルギ群落」だ!

 

ではでは、またね。