"店内限定ビール"はベルギーの味 北見&帯広ふたり旅 2022.6.6-9 1日目(4)北見カーリングホール⇒ホテル👣オホーツクビアファクトリー

2022年6月6日(月) 成田⇒女満別⇒道の駅網走⇒常呂&北見カーリングホール

ホテルルートイン北見大通西⇔オホーツクビアファクトリー

 

     オホーツクビアファクトリー。ビール以外の料理も大満足!

 

思いのほか居心地がよく、もうしばらくゆっくりしていたかったが

本日泊まるホテルへのチェックインも済ませていなかった。

後ろ髪を引かれつつ受付&事務所の女性にお礼を告げ、車に戻る。

時刻は夜七時少し前。

綺麗な夕焼け空・・ではなかったが、ようやく黄昏時を迎えていた。

 

広い駅前通りに出て、JR駅と市役所を左手に走ること数分。

今夜の宿・ホテルルートイン北見大通西の駐車場に車を入れる。

そもそもなぜ1泊目をここに決めたのか?

理由はいたってシンプル。

空港から1時間以内のホテルのうち、追加料金が一番安かったからだ。

 

今回利用した個人ツアー(航空券+レンタカー+宿泊がセット)では

地域ごとに、宿泊可能なホテルが選べるようになっていた。

札幌や小樽などの大都市なら、追加料金ナシで泊まれる施設も多数用意されていたが

あいにく女満別空港近辺で選択可能なホテルは、網走と北見に各一軒のみ。

(ダブルルームに条件緩和すれば他にもあったが、ウチはツイン限定)

そのうち北見の方が追加料金が安く済むから、という理由が一番大きかった。

もちろん過去に2回ほど訪れたことのある網走より

初めて立ち寄る北見のほうが新鮮だとか、カーリングがらみで色々見物できるなど

いくつかの〈プラス要素〉も背中を押してくれた。

そんな〈プラスアルファ〉のひとつが、今夜の夕食にと選んだレストラン。

麦芽100%の地ビールが楽しめる、オホーツクビアファクトリーだ。

 

幸い、ホテルからの距離も500mそこそこ。

充分歩いて行ける範囲内だった。

手早くチェックインを済ませ、最低限の身支度を終えると、すぐまた外へ。

とっぷりと暮れた北見の駅前通りには、冷たい風が吹き始めており

なかば冗談で持ってきた毛糸のキャップ を被って、耳の痛みをカバーする。

ホテル自体が盛り場から離れていたこともあり

ほとんど明かりも人気もない街路を、ふたつみっつと渡ってゆく。

 

     北見の夜は早い。暗くなったと思ったら、人影も消えていた。

 

しばらく歩くも、前方はずっと暗いまま。

ほんとにこんなところに人気のレストランがあるのかな・・

と不安になりかけたとき、ちょっと大きめの山小屋風の店構えが見えてきた。

(そうはいってもグーグルマップで位置関係は随時チェックできたから

 昔のように道に迷うことなんて、ほぼなくなったんだけどね。

 だけど、粗雑な地図だけを頼りに何時間も異国の雑踏をさ迷ったあの体験は

 今となっては、何物にも代えがたい貴重なひとときだったのだなぁ・・)

 

時刻は7時半を回ったあたりだったろうか。

先客(年配カップル)が戸口のところで店員と会話していたので

ひょっして満席か・・なんてヒヤッとしたけど、そんなことはなく。

広い店内は半分ほど埋まっていただけ。

2人連れだと告げると、団体客で賑わう中央部分ではなく

ビール醸造タンク間近の窓際席へと案内してくれた。

 

     目の前に聳える醸造タンク。実際、これでビールを造っているらしい。

    これがウワサの「無濾過ピール」。酵母の旨味がギッシリ詰まってた。

 

なにはともあれ、自慢の地ビールだ。

まずは、店内で味わえないという「無濾過ピール」をグラスで注文。

ちなみに、男性2500円、女性2000円で飲み放題のコースもあったが

せいぜい2杯が限度の我等には、無縁のサービスだった。

大きめのグラスにたっぷり注がれた無濾過ビールを、ごくり。

・・・酵母の旨味が、口のなかいっぱい、ふわっと拡がる。

新型コロナが蔓延する5~6年前

ベルギー各地で飲み比べした、あの"生ビール"の味だった。

このときはじめて"ピールの美味しさに目覚めた"と語っていた相方も

目を丸くして・・おいし~い!

やっばり、今夜は、ここに来れてよかった。      

 

  ホルモン好きにはたまらない「唐揚げ」と、肉厚&濃厚な「ホタテづくし」。
   

さて、ビール以外にもオホーツクの食材を使った多彩なメニューが揃っている。

どれも食べたことのない料理ばかりで、なかなか決められない。

とはいえ、年々食が細くなっているから、一度に何皿も食べられない。

悩んだ末に、それぞれ少量ずつ味見できる「オードブル」と

おオススメに挙がっていた「ホタテづくしセット」

それと焼肉で有名な街というので「ホルモンの唐揚げ」などをオーダーした。

 

珍味系はオードブルで正解。

ニシンの酢漬けとか、ひとり2切れでちょうどよかった。

ホタテづくしも、ひとつひとつが肉厚でジューシー。

とても自宅近辺の回転寿司屋で食べる食材と同じものとは、思えなかった。

・・舌足らずな食レポはこのくらいしておこう。

ただ、追加で頼んだヴァイツェンもベルギーに負けなかったこと

最後に注文した石窯パンのもっちもち具合が絶品だったことを、付け加えておく。

 

  カウンターはオープンスタイル。目の前でテキパキとオーダーをこなしていく。

    帰りがけに撮ったメイン・フロア。二階席まであったんだ。

 

そんなこんなで、女満別空港に降り立ってからわずか6時間。

常呂(ロコ)弁?体験~道の駅網走~常呂カーリングホール~北見カーリングホール

~オホーツクビアファクトリーと、駆け足のわりには充実の第1日目が終了した。

 

あとは、行きとコースを変えてネオンまたたく北国の歓楽街をぶらついたり

ほろ酔い気分でホテルまで戻り、ベッドにバタンキューした。

ーーいやいや、まだ続きがあった。

夜10時半を過ぎた頃、ムクッと起き出し、部屋の外へ。

そのまま一階まで下りて、レセプションの前を通って「大浴場」にドボン。

無人の(途中まで1人だけいた)広い湯船に身を浸し

ぬめりのある天然温泉を、心ゆくまで楽しんだのだった。

 

ではでは、またね。