2021年12月6日(月) 石垣市内→白保海岸(ワタンジ)→川平湾→御神崎
朝7時半ごろ、ホテルの窓から。
かれこれ、20年ほども前になるだろうか。
沖縄行き航空便(ANA)の機内で流す、PR映像の仕事を受けた。
内容は、沖縄の魅力をアピールするドラマ仕立てのモノローグ作品で
「沖縄編」「石垣島編」と名づけた2本(それぞれ30分)。
沖縄編のメインテーマは、読谷。
かたや石垣島編のメインテーマとなったのが
大潮の干潮時にだけ、海岸から沖合の珊瑚礁まで歩いて行くことができる
〈白保海岸のワタンジ体験〉だった。
バブル崩壊後とはいえ、まだ予算的に余裕があった時代で
構成作家のうたた(俺だ)も、1週間程度の「現地ロケハン」に同行。
わざわざ大潮の時期を選び、スニーカーを海水でびしゃびしゃにしながらも
"珊瑚礁の上を直接歩く"という、得がたい体験をさせてもらった。
以来ふた回りもの年月が過ぎたが、未だにそのときの記憶は鮮やかに残っており
いつか相方にも同じ体験をしてもらいたい・・と、密かに考えていた。
そんなわけで、今回、石垣島の旅を計画したとき
まっさきに浮かんだ旅先が、〈白保海岸のワタンジ)。
すぐさま、12月の潮位予測をチェック。
日中のほどよい時間帯に干潮となる、今回の日程に決めたのだった。
ちなみに6日(月)の干潮時間は14時17分。
7日(火)は15時01分の予定。
本日は、その1回目のチャレンジとなる。
朝8時、1階ロビーに降りてビュッフェ形式の朝食をいただく。
ほとんど期待していなかったわりに種類が豊富で、味のほうもそこそこだった。
地元の食材はもちろん、ソーキそばやソーキカレーなども用意されており
"味見"のつもりで、ついつい大量に取ってしまう。
とはいえ印象に残ったのは、牛乳、パイナップルなどシンプルな素材くらい。
あとは、可もなし不可もなしといったところ。
昨夜"島一番"を食べただけに、ソーキそばは半分ほど残してしまった。
残念ながら、おいしく思えたのは2日目まで。
ちなみにこちらは日没が遅い分、日の出も遅く
日の出時刻は7時10分を過ぎたころ。
この日も6時過ぎに起きて、天気の方はどうかな?
ホテルの窓から外を眺めていたが、有難いことに朝から晴天。
西向きの窓からでもわかる強い日差しが、石垣港を照らし出してくれた。
よし・・これなら、本日のメインイベント
「白保海岸ワタンジ歩き」も、雨を気にせず楽しめそうだ。
先ほども書いたが、この日(12月6日)の干潮時間は、14時17分。
なので、お昼過ぎまでに現地へ到着。
ワタンジのポイントを探してから、引き潮を待って沖へ向かう予定を立てていた。
てなわけで、午前中はフリータイム。
まずはホテル周辺の散歩がてら
市内最大のお買い物スポット「ユーグレナモール」を目指して出発する。
赤屋根がキュートな石垣市立図書館。次回はぜひとも立ち寄りたい。
真夏のようなーーとまではいかないが、帽子なしにはキツい日差しを浴びながら
赤い瓦屋根の図書館を左手に歩くこと7~8分で
島唯一?のアーケード街「ユーグレナモール」に到着。
"市場大好き"のふたりが目指すのは、中ほどに位置する「公設市場」だ。
ここは、1階(半地下のようにも見える)が肉や魚などの生鮮食品
2階が石垣島の特産品(食品・民芸品・泡盛など)を扱うブロックに分かれている。
まずは1階に入ろうと思ったのだが・・
営業開始時刻の朝10時は過ぎているというのに、ほとんどの店が開店前。
"島時間"だと、まだちょっと早かったようだ。
ま。もとより、肉や魚を買っていくつもりはなかったので、1階はパス。
左手の階段を昇って、2階の「石垣市特産品販売センター」へ。
案の定、こちらも開店ホヤホヤといった雰囲気。
お店の女性が準備作業に追われていたが、こくりと頷いて招き入れてくれた。
さっそく、商品の相場を確かめつつ、広い売り場をあちこち歩き回る。
相方が気に入った「芭蕉布細工」のコーナー
買い求めたのは「芭蕉バック」ではなく、花カゴ?のほう。
沖縄本土に比べ素材勝負の素朴な品物が多く、価格設定も良心的に思えた。
相方は、地元の芭蕉?で作った花瓶入れ?が気に入り、さっそく購入。
最近滅多に「土産物っぽい品」を買わなくなった我々には、珍しいことだった。
・・単に、置いたり飾ったりするスペースがどこにもないだけなんだけど。
ちなみに、昨日空港でゲットした「あんしん島旅パスポート」を見せると
ちんすこうがふたつ入った小袋をオマケしてくれた。
建物を後にした10時半過ぎ、ようやく1階に照明が点いていた。
ここで購入したのは、それだけ。
あとは、アーケード街で店を開いていた数軒の土産物屋を見て回り
途中のコンビニで昼食用のスパム握りなどを調達し、11時過ぎにはホテルへ帰着。
ちょっと早めだったがレンタカーに乗り込み、白保海岸を目指すことに。
サンサンと降り注ぐ陽射しを日差しを浴びツつつ、一路車は東へ走る。
後部座席には、この日のために購入した長靴が(スーツケースに詰めてきた)。
果たして、今回最大のミッション"ワタンジ歩き"の首尾は!?
青い空と白い雲が眩しい。この景色だけでも、来たかいがあった。
ではでは、またね。