東京湾上空に彗星出現!? 内房&札幌ふたり旅 2022.9.26-29 1日目(3) グランビュー岩井(岩井海岸ほか)

2022年9月26日(月) 

自宅⇒京急久里浜久里浜港⇒金谷港⇒JR浜金谷駅岩井駅⇒グランビュー岩井

 

        一瞬、ほうき星かも!?とエキサイトした「ひこうき雲

 

せっかくの好天ということもあり

4回目の岩井温泉訪問で、初めての"ご近所散歩"に出かける。

これまでの3回はいずれも「ろくや」だったので

チェックイン直後から貸し切り風呂をハシゴしてまわり

ちょっと外をぶらついてみるか・・なんて気分になれなかったのだ。

実際には単なる散歩だけじゃなく、れっきとした目的があったんたけどね。

 

ともあれエレベーターで一階に降り、さんさんと陽射しが照りつける屋外へ。

右へ右へ180度方向転換し、ほど近いという岩井海岸を目指す。

ムッとする熱気、うっそうと茂る樹々、辺りに響くセミの声。

とうてい9月末とは思えない"夏休み気分"に包まれながら

緑のトンネルの先に顔を覗かせた水平線を目指す。

 

       道ばたの彼岸花。天気がいいと何でもキレイに見える。

 

もちろん実際には夏休みなどとうに過ぎているので

目の前から左右へ長く拡がる砂浜のどこにも、海水浴客の姿などなかった。

犬を連れた地元の住民を含めて、数名。

他には同じホテルの宿泊客か、一組のカップルが波打ち際をそぞろ歩くのみ。

だが、この何もなくがら~~んとした雰囲気が、たまらなく気持ちいい。

しばし頭を空っぽにして、海と空が交わるあたりをぼーーっと眺める。

 

       この、な~んもないだだっぴろさが、たまらない。

        ふと気づけば、海が足元にひたひたと迫っていた。

        監視塔の左手に、ホテルの上部がひょっこり。

 

とはいえ、それも、長くは続かない。

ツバの広い帽子をかぶっていても、なおかつ強烈な日差しが頭を焼きにかかる。

タマキングを真似て、"いいかんじの石ころを拾う"ことにも疲れ

情けなくも10分少々でギブアップ。

外出した「本来の目的」を果たすべく、内陸を走る街道を目指すことにした。

実は、本日の夕食は部屋まで届けてもらう"出前スタイル"。

それ以外の飲み物やおつまみなどは、自前で用意することになっていた。

要するに、お酒の買い出しに行く必要があったのだ。

 

     河口近くの風景も、なかなかの味わい。気持ちの良い散歩だ。

 

そんなわけで、今回もグーグルマップを頼りに

静かで気持ちのいい脇道を選びつつ、川沿いのコンビニ&スーパーマーケットに到着。

必要最低限の飲み物だけ調達し、いそいそホテルへと戻る。

 

その後は、屋上の展望風呂に入ることに。

あいにく部屋の鍵は1つだったが、相方と一緒に11階へと昇る。

まだ16時前とあって、脱衣所のカゴは2人分ほどしか埋まっていなかった。

いちおう「湯船から眺める東京湾の夕景」が売りだから

おそらく日没前後の時間帯には、賑わうのだろう。

・・・しかし、"絶景"を謳ってる割には、肝心の窓ガラスが曇り気味。

どんなに美しくとも、このガラス越しでは興ざめじゃないかな。

浴場自体も、男女それぞれ2部屋分づつ使った広さで

マンションゆえの天井の低さもあいまって、いささか狭苦しい印象が勝っていた。

お湯は好みのぬるめだったが、いまひとつ開放感に欠けており

"もう一回入ろう!"という気分にはなれなかった。

 

すぐに近くに「ろくや」があるだけに

今回はハズレだったかな?・・なんて思いかけたけど

その後に、"逆転ホームラン"が待っていた。

他でもない、もうひとつの売りの「部屋からのオーシャンビュー」。

たまたま好天だったおかげで、風呂から部屋に戻ったあと

17時前から始まった、東京湾の"日没ショー"は、それは見事なものだった。

 

             静かな海面にまっすぐ伸びる"光の道"

        いったい何枚、同じような写真を撮ったことやら

       この"もやっ"とした空気感が、日本っぽいなぁ

     太陽光に輝く飛行機雲のはずだけど・・彗星にしか見えない!

 

水平線に近づいた太陽から海面へと続く「光の道」に始まり

低くたなびく雲を従えての、堂々とした「日没ライブ」

さらには、"ひょっとしてほうき星!?"と騒いでしまった、「飛行機雲事件」まで。

青から赤、菫色へと刻々と移り変わる海と空の眺めを

なにひとつ遮るもののない9階ベランダという特等席から、心ゆくまで楽しんだ。

 

       ようやく一日が終わる。ホントにここは東京湾内?

     「出前」で頼んだ海鮮丼セット。次回泊るんだったら、外食かな。

 

その後、部屋に届いた「海鮮丼」をいただきながら

徐々に夜景へと移り変わる東京湾の情景を、なおも堪能する。

ちなみに夕食の「海鮮丼」たけど・・

地元の新鮮な魚介がふんだんに載っていて、それなりに美味しかった。

しかし、出前ゆえのベチャッとしたご飯には、ちょっとガッカリ。

ぶっちゃけ、自宅近くのくら寿司のほうがマシだった。

 

というわけで、今回の宿は「風呂」と「夕食」のどちらも、イマひとつ。

その代わり〈ベランダからの夕景〉は・・文句なし!

昨年12月に訪れた石垣島(御神﨑)以来の、感動的な日没だった。

こればっかりは"計算"できないけど、夕景目的で泊まるだけの価値はあると思う。

総評するとーー前回の神の湯温泉と同じく、3.5ポイント。

 

   夕食後にも相方と近所を散歩。自由度の高さが嬉しいマンション・ホテル。

 

ではでは、またね。