生まれて初めて、この塔に登る
予定通り、17時42分に夕闇迫る京都駅へと到着。
そのまま地下街を通って、京都タワーのあるビルを目指した。
実はこの道、昨夜も通ったルート。
ガイド本の営業時間(900~2100)を鵜呑みにし、20時前に訪れたら
閉まったエレベーター扉と、「本日の営業は終了しました」が。
新型コロナのため19時閉館(入場は1830まで)に短縮中だったのだ。
てなわけで、今回は"2度目の正直"。
余裕をもって17時台にサービスカウンターに到着。
ツアーの特典に付いていた「ずらし旅」のQRコードを読み取り
無料入場券(800円分)+お買物券1000円分をゲットした。
建物内で見たタワー型イルミネーション?
それにしても、のぞみ往復+駅前ホテル3泊セットだった
今回のツアー料金は、一人当たりギリギリ2万円以上。
そこから、この「ずらし旅」料金を差し引くと、1万円台になってしまう。
単純にのぞみ号で往復するだけでも、2万円を大きく上回る。
大人ふたりが首都圏から3泊4日の京都旅行を楽しんだというのに
総計4万円に届かないとは、とんでもない投げ売り状態だ。
不謹慎だとは重々意識しているものの
国内外を問わず〈安価な旅〉を続けてきた我ら"うたた'S"などは
思わず「コロナさんありがとう」と口走ってしまいそうだ。
なにはともあれ、エレベーターに乗り込み地表131mの展望台へ一直線。
予想していたより、広々としているガラス張りの展望室にやってきた。
時刻はちょうど午後6時あたり。
すでに太陽は没しており、感覚としては"夜の始まり"といったところだろうか。
昼の名残は、赤く染まる西(西南西)の大阪市街上空のみ。
陽が沈んだ方角だから、たぶん大阪方面・・だと思う
かつてこの塔は、「日本三大醜悪巨大建築物」のひとつとして有名だった。
(ほかの2つが何だったかは、すでに覚えていない)
その道の(どの道だ?)の人が言うには、別名『キツネのチンポ』。
確かに、犬のペニスにも似ているので、その形状を揶揄したものだろう。
日本を代表する歴史的建造物がひしめく「1000年の都」のターミナル正面に
こんな、なまっちろいコンクリのチンポコなんぞおったてやがって。
我々の美意識の欠如を全世界にさらけだす、暴挙だ!
・・ということらしい。
しかし、"時の力"は偉大なり。
気がつけば、誰もそんなケチをつける人はいなくなり
展望台のあちこちで、愛嬌を振りまいている。
(最上階には「たわわちゃん神社」まで設置されていた)
それもそうか。
完成シたのは、今から60年以上も昔の1964年。
(前回の東京オリンピックと同じ年だ)
はや還暦を過ぎ、歴史的建造物になりかけているベテラン・タワーなのだ。
看板娘の「たわわちゃん」。なかなか可愛い。
ま、自己満足にしかならないウンチク話はさておいて。
生まれて初めて登った京都タワーの印象は・・
なかなかのものだった。
少なくとも、駅ビル最上階に設けられた「札幌タワー」よりは、ずっと良かった。
京都ならではの碁盤の目状の街並みは、充分堪能できたしね。
ただ10月上旬だったので、紅葉とセットのライトアップは、スタート前。
安易に期待してた「スポットに照らされた京都の寺社」は、ほぼ暗闇に沈んでいた。
駅近にある東寺の五重の塔こそバッチ見えたが
あとは辛うじて、清水寺の舞台が確認できたぐらいか。
東寺のシンボル・五重の塔。実は明日の見学予定地。
なんとなく、「展望台=夜景」という"常識が"刷り込まれているけど
少なくとも京都に関しては
ライトアップが期待できる「桜」と「紅葉」の時期以外は
金閣銀閣はじめ綺羅星の如き国宝が覇を競う、昼日中の利用をオススメする。
ともあれ、備え付けの無料望遠鏡であちこちを覗き見ながら
リング状の展望室を2周ほど歩き回り
なかなかだったね・・など相方と言葉を交わしつつ
地上1・2階のショップエリアへと移動。
商品券(2000円分)でおみやげ品を購入し
さらに地下一階のフードコートへ。
京都を代表する餃子の店「高辻亮昌」京都タワー店で
餃子&ビールのセットなど、あれこれつまみぐい。
舌もお腹もすっかり満足して、歩いて数分。駅の反対側に建つホテルへ帰宅した。
『高辻』のキッチンカウンター。コロナで客は少ないけど、負けるな!
餃子とビールのセットをペロリ。次回はウワサの「歩兵本店」だ。
ちなみに、水(ミネラルウォーター)を求めて京都駅内を歩き回ったが
コンビニですら2ℓ入りに220~40円の値札がついていた。
初日の夜、スーパーで同じものを95円で買ったので
露骨に足元を見られている気分がして、いったん断念する。
別に外国じゃないんだし、喉が渇いたら水道の水を飲めばいいや。
だが、小腹が空いた時のためにと立ち寄ったホテル裏手のコンビニで
たまたま1本98円のセール品を発見。
水問題は、すんなり解決した。
ミネラルウォーターなどの必需品は、エキナカでなく周辺のコンビニで探せ!
長いようで短かった京都(近江)の旅も、残すところあと半日。
いつものように、初日より2日目、2日目より3日目と
幾何級数的に速度を上げる時の流れをひしひし実感しつつ
京都を出発する16時30分までの計画を、じっくり練るのだった。
ではでは、またね。