ポルトの絶品"豚肉バーガー"  ポルトガルふたり旅 2016.6.7-13 3日目(その1)

2016年6月9日(木) リスボンポルト

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       旧市街にあった、ポルトの地名表示。なかなかオシャレ。

ホテルの朝食は、団体客御用達のビュッフェ方式。

特に美味しくもなく不味くもなかったが

レストランフロアにいた客の9割以上(ほぼ全員)が、ブラジルからの団体観光客。

特に2~3世代の一族を引連れた年配夫婦の姿が多く

どちらを向いても、とっても陽気で賑やかな"親戚一同祭り"状態だった。

残念ながらまだ南米大陸に降り立ったことはなかったが

"・・ふーん、こんな感じなんだぁ"と

ちょっとだけ〈ブラジル気分〉を味わえた気がする。

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       ホテルの窓からの眺め。さすがにリスボン。赤が多い。

 

ところで、本日の予定は

14時ごろまで使える「Lisboa Card(24hour〕」無料特典をフルに活用。

無料で入場できる「ベレンの塔」を中心に

昨日行けなかったテージョ川沿いのモニュメントなどを見て回り。

その後、鉄道でポルトまで移動し、一泊するというもの。

のんびりしていると、ポルト到着が夜にずれ込みねないので

そそくさと朝食を済ませ、9時前にはホテルを出発。

地下鉄に乗って、市電ターミナルのあるフィゲイラ広場に向かった。

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               フィゲイラ広場の噴水

 

さあ、昨日見損ねたベレンの塔に行くぞ!

気合も新たにベレン行きの路面電車を待った・・・のだが・・・・

10分、20分、30分たっても、一両もやってこない。

気が付けば、市電の停留スペースは観光客で足の踏み場もない状態に。

路線バスといっしょで、10分やそこら遅れることはしょっちゅうだが

ここまで音沙汰なしとは、どういうことなのか。

何か事故でもあったのか? それともストライキとか?

そのうち、焦れた観光客が見切りをつけて他の場所へと移動し始めた。

"どうしようか?" 

照りつける日差しの下、ダラダラ汗を流しつつ、相方と相談する。

だが、今から他に変更しても、中途ハンバに切り上げるハメになりそうだった。

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      来ない市電を待つ人々。(写っているのは他の路線)

 

なんとも決めかねぬまま、停車場で待つうち、1時間が経過。

・・一台の路面電車が現われたのは、そのときだった。

やっと来たか! よーし、何としてでも乗ってみせるぞ!

と、気合を入れた、次の瞬間。

立って運転していたドライバーが、脇の窓から上半身を乗り出し

思い切り顔をしかめて、両手で大きく「バツ」の字を作った。

――万国共通の、「ダメ(乗れないよ)」のサイン。

やっばり、なんらかのトラブルが発生し、ベレン行きの市電は運休になったようだ。

 

イモ洗い状態のまま、辛抱強く待ち続けていた国際色豊かな人々は

それぞれ両手を挙げたり、溜め息をついたり、がっくり肩を落として

三々五々、停留所をを立ち去っていった。

・・残ったのは、我々ふたりだけ。

「どうしようか?」

この日何度も耳にした質問に

「じゃ、ポルトに行っちゃおうか」と答える。

市内観光を諦める代わり、予定していたポルトへの出発を速めることにしたのだ。

 

そうと決まれば、早いほどいい。

急いでホテルに取って返し、1泊分の荷物を詰めたデイバッグを背負い

再度地下鉄に乗って、鉄道ターミナル、サンタ・アポローニア駅へと向かう。

その場で、一番早い列車のチケットを購入し、一路ポルトへ!

(通路側の席しか取れなかったが、背には腹は代えられぬ)

 

リスボン発1030ごろ⇒1330ごろポルト

1時間以上、炎天下で立ち続けていた疲れから、ほとんど居眠りしているうちに

およそ3時間後、ポルト・カンパニャン駅に到着。

メトロ&バスに乗り放題の「Porto Card」(1日券)を購入し

メトロ駅ポリャオンで下車する。

予約したホテルにまだチェックインできないこともあり

少しの時間も惜しんで、ポルト市内を回ってみることにしたのだ。

お昼ごはんがまだだったので、そちらもなんとかしなければ。

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       改装なった?ボリャオン市場。一段低い場所に店が並ぶ

 

相変わらず、天気は上々。

リスボンよりはいくぶん涼しい気候のもと

まずは、〈ポルト市民の台所〉ボリャオン市場へ。

「生鮮食品から、パン、乾物、花、日用雑貨まで、ありとあらゆるものが並ぶ」

と「歩き方」に記されていたが、お昼寝タイムだったせいか

ほとんど買い物客の姿はなく、閑散とした空気がただよっていた。

町のシンボルというニワトリが描かれた鍋敷きだけ、購入する。

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           お昼休み? 閑古鳥が鳴いていた

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     美味しそうだったけど、チェックイン前で荷物が一杯。諦めた。

 

市庁舎1階にあるインフォメーションセンターで

不愛想な男性職員からポルトの地図をゲット。

「歩き方」の地図に載っていた数軒のうち

ポルトガルハンバーガー「ビファナ」で有名だという店、コンガでお昼ごはん。

ふかふかのパン(バンズ)に、ジューシーなお肉。うまい!

とはいえ、食材は小麦粉と豚肉だけ。野菜のヤの字もない。

・・・これじゃ、太るよなぁ。

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    ウワサの肉バーガー「ビファナ」。見た目は地味だが味はピカイチ。

 

それでも、腹が膨れれば元気も出て来る。

よし、もう少し足を延ばしてみるか!

気合を入れ直し、世界遺産ポルト旧市街に向かって歩き出す。

目指すは「世界で三番目に美しい」という本屋

レロ・エ・イルマオン(Libraria Lello Et Irmao)だ!

 

ではでは、またね。

 

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