旧市街にあった、ポルトの地名表示。なかなかオシャレ。
ホテルの朝食は、団体客御用達のビュッフェ方式。
特に美味しくもなく不味くもなかったが
レストランフロアにいた客の9割以上(ほぼ全員)が、ブラジルからの団体観光客。
特に2~3世代の一族を引連れた年配夫婦の姿が多く
どちらを向いても、とっても陽気で賑やかな"親戚一同祭り"状態だった。
残念ながらまだ南米大陸に降り立ったことはなかったが
"・・ふーん、こんな感じなんだぁ"と
ちょっとだけ〈ブラジル気分〉を味わえた気がする。
ホテルの窓からの眺め。さすがにリスボン。赤が多い。
ところで、本日の予定は
14時ごろまで使える「Lisboa Card(24hour〕」無料特典をフルに活用。
無料で入場できる「ベレンの塔」を中心に
昨日行けなかったテージョ川沿いのモニュメントなどを見て回り。
その後、鉄道でポルトまで移動し、一泊するというもの。
のんびりしていると、ポルト到着が夜にずれ込みねないので
そそくさと朝食を済ませ、9時前にはホテルを出発。
地下鉄に乗って、市電ターミナルのあるフィゲイラ広場に向かった。
フィゲイラ広場の噴水
さあ、昨日見損ねたベレンの塔に行くぞ!
気合も新たにベレン行きの路面電車を待った・・・のだが・・・・
10分、20分、30分たっても、一両もやってこない。
気が付けば、市電の停留スペースは観光客で足の踏み場もない状態に。
路線バスといっしょで、10分やそこら遅れることはしょっちゅうだが
ここまで音沙汰なしとは、どういうことなのか。
何か事故でもあったのか? それともストライキとか?
そのうち、焦れた観光客が見切りをつけて他の場所へと移動し始めた。
"どうしようか?"
照りつける日差しの下、ダラダラ汗を流しつつ、相方と相談する。
だが、今から他に変更しても、中途ハンバに切り上げるハメになりそうだった。
来ない市電を待つ人々。(写っているのは他の路線)
なんとも決めかねぬまま、停車場で待つうち、1時間が経過。
・・一台の路面電車が現われたのは、そのときだった。
やっと来たか! よーし、何としてでも乗ってみせるぞ!
と、気合を入れた、次の瞬間。
立って運転していたドライバーが、脇の窓から上半身を乗り出し
思い切り顔をしかめて、両手で大きく「バツ」の字を作った。
――万国共通の、「ダメ(乗れないよ)」のサイン。
やっばり、なんらかのトラブルが発生し、ベレン行きの市電は運休になったようだ。
イモ洗い状態のまま、辛抱強く待ち続けていた国際色豊かな人々は
それぞれ両手を挙げたり、溜め息をついたり、がっくり肩を落として
三々五々、停留所をを立ち去っていった。
・・残ったのは、我々ふたりだけ。
「どうしようか?」
この日何度も耳にした質問に
「じゃ、ポルトに行っちゃおうか」と答える。
市内観光を諦める代わり、予定していたポルトへの出発を速めることにしたのだ。
そうと決まれば、早いほどいい。
急いでホテルに取って返し、1泊分の荷物を詰めたデイバッグを背負い
再度地下鉄に乗って、鉄道ターミナル、サンタ・アポローニア駅へと向かう。
その場で、一番早い列車のチケットを購入し、一路ポルトへ!
(通路側の席しか取れなかったが、背には腹は代えられぬ)
1時間以上、炎天下で立ち続けていた疲れから、ほとんど居眠りしているうちに
およそ3時間後、ポルト・カンパニャン駅に到着。
メトロ&バスに乗り放題の「Porto Card」(1日券)を購入し
メトロ駅ポリャオンで下車する。
予約したホテルにまだチェックインできないこともあり
少しの時間も惜しんで、ポルト市内を回ってみることにしたのだ。
お昼ごはんがまだだったので、そちらもなんとかしなければ。
改装なった?ボリャオン市場。一段低い場所に店が並ぶ
相変わらず、天気は上々。
リスボンよりはいくぶん涼しい気候のもと
まずは、〈ポルト市民の台所〉ボリャオン市場へ。
「生鮮食品から、パン、乾物、花、日用雑貨まで、ありとあらゆるものが並ぶ」
と「歩き方」に記されていたが、お昼寝タイムだったせいか
ほとんど買い物客の姿はなく、閑散とした空気がただよっていた。
町のシンボルというニワトリが描かれた鍋敷きだけ、購入する。
お昼休み? 閑古鳥が鳴いていた
美味しそうだったけど、チェックイン前で荷物が一杯。諦めた。
市庁舎1階にあるインフォメーションセンターで
不愛想な男性職員からポルトの地図をゲット。
「歩き方」の地図に載っていた数軒のうち
ポルトガル風ハンバーガー「ビファナ」で有名だという店、コンガでお昼ごはん。
ふかふかのパン(バンズ)に、ジューシーなお肉。うまい!
とはいえ、食材は小麦粉と豚肉だけ。野菜のヤの字もない。
・・・これじゃ、太るよなぁ。
ウワサの肉バーガー「ビファナ」。見た目は地味だが味はピカイチ。
それでも、腹が膨れれば元気も出て来る。
よし、もう少し足を延ばしてみるか!
目指すは「世界で三番目に美しい」という本屋
レロ・エ・イルマオン(Libraria Lello Et Irmao)だ!
ではでは、またね。