今日(6/9)の昼間、外に出てみたら(at横浜)
強い日射しの割に涼しい風が、5年前のリスボンに似ていた。
もっと乾燥してたかもしれないが
日陰に入れば案外気持ちが良かったり。
そういや日本も北半球の国だっけ・・と再認識。
ともあれ、ちょうど今日ぐらいの気候だと思ってほしい。
2016年6月8日(火) リスボン市内
ヴァスコ・ダ・ガマの棺(・・のはず)
ポルトガル黄金期を象徴する建造物のひとつ
ガイドブックには長い列に並ぶ覚悟が必要と書いてあったけど
16時過ぎと遅めの時間帯だったせいか、すぐに入ることができた。
おまけにLisboa Cardを入場券に交換する必要もなく
カードを見せただけで、入口の係員が「そのままでいいよ、入って入って」
てな感じで招き入れてくれた。
日本時間では深夜近く。そろそろ頭がぼんやりしてくる頃だったので
こうしたちょっとした心遣いが、とても有難い。
やっぱポルトガルの人は、鷹揚だ。
屋外の光があちらこちらから入ってくるので、予想以上に明るい。
あちらこちらにイスラムの意匠が活かされていて
いい意味で"ごちゃまぜ感"のある、贅沢な造りの建物だ。
西門から中へ。白い柱と奥行きある空間が印象的。
柱に刻まれたユニークな顔・・誰?
光を浴びるキリスト磔刑像。演出満点だ。
珍しく、じっくりと観て巡った。
ヤシの木や海をモチーフにした柱や模様に感心したり
二階の回廊に昇って、中庭をぐるりと囲む壮麗な壁や屋根を眺めたり
足が痛くなったら、信徒席で休んだり。
涼しい建物のなかを、一時間ほどうろついていると
さすがに空腹を感じ始めた。
そりゃそうだ。
真昼のような明るさだけど、時刻は17時を回ったところ。
今朝、機内で朝食を摂って以来、何も食べていなかったのだから。
だけど、ここでしっかり食べてしまうと、夕食が入らなくなる。
何か軽くつまめるところはないか・・
修道院を出て辺りを見回すと、すぐ近くにうってつけの店があった。
(日本ではエッグタルトという名で知られている)
そのボルドカルで一番美味しいヤツが食べられるという
名所だけあり、観光客目当ての三輪タクシーが客待ち中
店内。小さな部屋がタコの足のようにつながっていた。
これまた行列必至の人気店だが、中途半端な夕方だったのが幸いし
すぐに空席を見つけ、注文することができた。
頼んでからほんの数分で、焼きたてのナタがお皿に載って登場。
味は・・確かに美味しいけど、ビックリするほどでは。
日本の感覚からすると、甘味が強い。
地元の人はこれに粉砂糖をかけて食べるというから、もうお手上げだ。
ただ、名物の割には値段が安かった記憶がある。
具体的な値段は記録してなかったけど、ひとつ1ユーロぐらいだったような。
物価高めのヨーロッパだが、やはり南欧は食費が安めで助かる。
ともあれ小腹を満たし、再び15番の市電(路面電車)でフィゲイラ広場に戻り
今度は12番に乗って丘の上
リスボンで最も古い町並みが残るという「アルファマ地区」を目指すことに。
おもちゃのような市電(路面電車)が、曲がりくねった細い道を
えっちらおっちら登っていく。
ときどき路地が狭まり、両側の建物がぶつかりそうな近さで、行き過ぎていく。
市電の車内。ようやく席が空き、ホッとひと息。
30分ほど、車窓風景を楽しんだろうか。
展望台になっている広場で、路面電車を降りる。
時刻は、すでに18時30分。
けれども、太陽はまだまだ高いところに留まり、さんさんと輝いている。
近くの名所をチェックすると
高台にあるサン・ジョルジェ城が、21時まで開いているとのこと。
なになに・・リスボン市街を一望できる絶景ポイント。
しかも、Lisboa Cardを見せれば3割ほど入場料が安くなる。
よし、行ってみるか!
アルファマの路地。人の気配が消えると、急に心細くなる。
ではでは、またね。