市電に乗ってリスボンぐるぐる ポルトガルふたり旅 2016.6.7-13 2日目(その2)

今日(6/9)の昼間、外に出てみたら(at横浜)

強い日射しの割に涼しい風が、5年前のリスボンに似ていた。

もっと乾燥してたかもしれないが

日陰に入れば案外気持ちが良かったり。

そういや日本も北半球の国だっけ・・と再認識。

ともあれ、ちょうど今日ぐらいの気候だと思ってほしい。

 

2016年6月8日(火) リスボン市内

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           ヴァスコ・ダ・ガマの棺(・・のはず)

ポルトガル黄金期を象徴する建造物のひとつ

The世界遺産ジェロニモ修道院

ガイドブックには長い列に並ぶ覚悟が必要と書いてあったけど

16時過ぎと遅めの時間帯だったせいか、すぐに入ることができた。

おまけにLisboa Cardを入場券に交換する必要もなく

カードを見せただけで、入口の係員が「そのままでいいよ、入って入って」

てな感じで招き入れてくれた。

日本時間では深夜近く。そろそろ頭がぼんやりしてくる頃だったので

こうしたちょっとした心遣いが、とても有難い。

やっぱポルトガルの人は、鷹揚だ。

 

内部は白が基調で、キリスト教修道院でありながら

屋外の光があちらこちらから入ってくるので、予想以上に明るい。

あちらこちらにイスラムの意匠が活かされていて

いい意味で"ごちゃまぜ感"のある、贅沢な造りの建物だ。

 

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        西門から中へ。白い柱と奥行きある空間が印象的。

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           柱に刻まれたユニークな顔・・誰?

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         光を浴びるキリスト磔刑像。演出満点だ。   

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           珍しく、じっくりと観て巡った。

 

ヤシの木や海をモチーフにした柱や模様に感心したり

二階の回廊に昇って、中庭をぐるりと囲む壮麗な壁や屋根を眺めたり

宙に浮かぶ磔刑キリスト像を、いろんな角度から見上げたり

足が痛くなったら、信徒席で休んだり。

涼しい建物のなかを、一時間ほどうろついていると

さすがに空腹を感じ始めた。

そりゃそうだ。

真昼のような明るさだけど、時刻は17時を回ったところ。

今朝、機内で朝食を摂って以来、何も食べていなかったのだから。

だけど、ここでしっかり食べてしまうと、夕食が入らなくなる。

 

何か軽くつまめるところはないか・・

修道院を出て辺りを見回すと、すぐ近くにうってつけの店があった。

ベレン名物のお菓子、パステル・デ・ナタ。

(日本ではエッグタルトという名で知られている)

そのボルドカルで一番美味しいヤツが食べられるという

パスティス・デ・ベレンだ。

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      名所だけあり、観光客目当ての三輪タクシーが客待ち中

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       店内。小さな部屋がタコの足のようにつながっていた。

 

これまた行列必至の人気店だが、中途半端な夕方だったのが幸いし

すぐに空席を見つけ、注文することができた。

頼んでからほんの数分で、焼きたてのナタがお皿に載って登場。

味は・・確かに美味しいけど、ビックリするほどでは。

日本の感覚からすると、甘味が強い。

地元の人はこれに粉砂糖をかけて食べるというから、もうお手上げだ。

ただ、名物の割には値段が安かった記憶がある。

具体的な値段は記録してなかったけど、ひとつ1ユーロぐらいだったような。

物価高めのヨーロッパだが、やはり南欧は食費が安めで助かる。

 

ともあれ小腹を満たし、再び15番の市電(路面電車)でフィゲイラ広場に戻り

今度は12番に乗って丘の上

リスボンで最も古い町並みが残るという「アルファマ地区」を目指すことに。

おもちゃのような市電(路面電車)が、曲がりくねった細い道を

えっちらおっちら登っていく。

交通機関というよら、遊園地のアトラクションに乗ってる気分。

ときどき路地が狭まり、両側の建物がぶつかりそうな近さで、行き過ぎていく。

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         市電の車内。ようやく席が空き、ホッとひと息。

 

30分ほど、車窓風景を楽しんだろうか。

展望台になっている広場で、路面電車を降りる。

時刻は、すでに18時30分。

けれども、太陽はまだまだ高いところに留まり、さんさんと輝いている。

近くの名所をチェックすると

高台にあるサン・ジョルジェ城が、21時まで開いているとのこと。

なになに・・リスボン市街を一望できる絶景ポイント。

しかも、Lisboa Cardを見せれば3割ほど入場料が安くなる。

よし、行ってみるか!

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      アルファマの路地。人の気配が消えると、急に心細くなる。

 

ではでは、またね。