バンビエン(VangVieng)で"西部劇"にひたる ラオス(&ハノイ)ふたり旅 2018.11.27-12.4 3日目(その1)

2018年11月29日(木) ビエンチャン⇒バンビエン

f:id:utatane-do:20210421214525j:plain

      バンビエンのメインストリート。低い建物、広い空。

 

この日は、4時間ほどかけて

ルアンパバーンへの中間地点バンビエンまで移動する予定だ。

予約したバスの出発時間は午前10時だったので

8時過ぎに、ホテルを出て

メインストリートのひとつセーターティラート通りへ

通りに面したカフェJomaで、クロワッサンとコーヒーの朝食をとった。

店内は外国人の観光客ばかり。

Wi-Fiも使えたが、メニューの値段は地元向けのほぼ倍と日本並み。

そのくせ、味は可もなく不可もなく。ちょっと失敗だったな。

 

食後、少しぶらついたあと、ホテルへ戻って荷造り。

9時半までにはチェックアウトを済ませ、ロビーで迎えの車を待ったのだが・・・

予定の10時を過ぎても、車どころか連絡もなし。

10分、20分と経つうち、ホテルの人も心配したのだろう

バス会社?に連絡をとったら、「少々遅れているが間違いなく来る」とのこと。

ならば、我々に残された選択肢は、待つだけだ。

f:id:utatane-do:20210421214714j:plain

           待てど暮らせど、迎えは来ない

 

10時30分を過ぎ、しびれを切らした我々は

全ての荷物をホテル前のベランダに出し、速攻で乗り込む準備を整えた。

すると数分後、ようやく1台のバンが滑り込んできた。

え? 豪華大型VIPバスじゃなかったっけ?

疑問を口に出す間もなく、人と荷物をそそくさと詰め込み、車は走り出した。

このままバンビエンに直行するのかと思ったら

ほんの2~3分走り、大通りに出たところで大型観光バスの後ろに停車。

これ乗り換えろ、と指示を受ける。

なんのことはない、東南アジアでよくあるパターンだった。

 

で、言われるまま乗り込んでみると

すでに車内は白人メインの観光客で満席状態。

かろうじて別々に空いていた補助席2つに腰を下ろすと

次の瞬間、バスは走り出した。

はい。我々が最後の乗客だったわけね。

・・だったらもっと早く迎えに来てくれよ~!

 

結局、頭の中で描いていた

ラオスの風景を眺めのんびり過ごす豪華VIPバスの旅)は

ヨーロッパ系観光客の巨体に挟まれ、ひたすら耐え忍ぶ4時間となった。

 

ともあれ、途中のトイレ休憩を挟み、4時間後。

予定通り(30分ほど遅れたが)バスは、バンビエンのターミナルに到着。

待ち受けていた小型バスへと強制的に乗り換えさせられ

各自が予約したホテルの前まで送ってくれた。(もちろん別料金)

f:id:utatane-do:20210421214953j:plain

           ゲストハウスから表通りの眺め

f:id:utatane-do:20210421215346j:plain

          居心地のよい部屋。一泊2800円ほど。

なんだか、ガッカリするようなバス移動だったが

その日の宿に予約した「メイレイ・ゲストハウス」は、大当たりだった。

民家を利用した宿泊施設だが、建物全体の風通しが良く

部屋のある2階には共有のテラスがあったり、とても開放的だ。

宿の人も穏やかで親切。

翌日のルアンパバーン行きのバスチケットも、その場ですぐに予約してくれた。

ちなみに、ルアンパバーンへもVIPバスが走っており

ガイドブックには「山道が険しいので大型バスがオススメ」とあったが

この日の苦い体験から、あえて小型バス(バン)にチャレンジしてみることに。

幸い地元の業者と提携しているのか、旅行代理店で購入するより安かった。

しかし、本当の意味でラッキーなのは、料金の問題ではなく

移動手段を、小型バスに切り替えたこと。

なんと、この変更のおかけで、無事ルアンパバーンにたどりつけたのだ!

まったくもって、なんという悪運の強さなのか。

(むろんその時点で、翌日、大型バスが通れなくなるなんて、誰も知らなかった)

 

そんな翌日の大騒動など、カケラも考えず

ゲストハウスの部屋に荷物を置くと、さっそくバンビエンの町を歩いてみた。

すると・・なんだ、この、空の広さは!!

陸路でルアンパバーンに行く際、必ず通過する中継地点として

近年、観光客の間で人気が高まっている、山間の小さな町。

という程度の予備知識こそ仕入れていたのだが・・

広い未舗装道路の両側に、低い木造建築が連なるメインストリートの情景。

それがまるで、西部劇の時代にタイムスリップしたような

無性に懐かしく、それでいて不思議な感覚を呼び覚ましてくれるのだ。

ぐだぐだ書き連ねるより、ヘタクソな写真を見て欲しい。

f:id:utatane-do:20210421215451j:plain

            西部劇のワンシーンを連想しないか?

f:id:utatane-do:20210421215704j:plain

        ちょっと脇道に入ると、突然「山」が迫って来る

 

南国の木々と、桂林みたいな山々に囲まれた、小ぢんまりした町。

いたるところに、犬や鳥が走り回っている。

そのくせ、人も動物もみんな穏やか。

鳴き声や吠え声はまったくといっていいほど聞こえず

立ち並ぶ店の人々も、誰一人客引きの声などかけて来ない。

とにかく、むちゃくちゃ、居心地がよいのだ。

 

具体的に、どこがどう「居心地よかった」のか?

秘密のリゾート・バンビエン体験については、次回。

ではでは、またね。