2018年11月29日(木) ビエンチャン⇒バンビエン
バンビエンのメインストリート。低い建物、広い空。
この日は、4時間ほどかけて
ルアンパバーンへの中間地点バンビエンまで移動する予定だ。
予約したバスの出発時間は午前10時だったので
8時過ぎに、ホテルを出て
メインストリートのひとつセーターティラート通りへ
通りに面したカフェJomaで、クロワッサンとコーヒーの朝食をとった。
店内は外国人の観光客ばかり。
Wi-Fiも使えたが、メニューの値段は地元向けのほぼ倍と日本並み。
そのくせ、味は可もなく不可もなく。ちょっと失敗だったな。
食後、少しぶらついたあと、ホテルへ戻って荷造り。
9時半までにはチェックアウトを済ませ、ロビーで迎えの車を待ったのだが・・・
予定の10時を過ぎても、車どころか連絡もなし。
10分、20分と経つうち、ホテルの人も心配したのだろう
バス会社?に連絡をとったら、「少々遅れているが間違いなく来る」とのこと。
ならば、我々に残された選択肢は、待つだけだ。
待てど暮らせど、迎えは来ない
10時30分を過ぎ、しびれを切らした我々は
全ての荷物をホテル前のベランダに出し、速攻で乗り込む準備を整えた。
すると数分後、ようやく1台のバンが滑り込んできた。
え? 豪華大型VIPバスじゃなかったっけ?
疑問を口に出す間もなく、人と荷物をそそくさと詰め込み、車は走り出した。
このままバンビエンに直行するのかと思ったら
ほんの2~3分走り、大通りに出たところで大型観光バスの後ろに停車。
これ乗り換えろ、と指示を受ける。
なんのことはない、東南アジアでよくあるパターンだった。
で、言われるまま乗り込んでみると
すでに車内は白人メインの観光客で満席状態。
かろうじて別々に空いていた補助席2つに腰を下ろすと
次の瞬間、バスは走り出した。
はい。我々が最後の乗客だったわけね。
・・だったらもっと早く迎えに来てくれよ~!
結局、頭の中で描いていた
〈ラオスの風景を眺めのんびり過ごす豪華VIPバスの旅)は
ヨーロッパ系観光客の巨体に挟まれ、ひたすら耐え忍ぶ4時間となった。
ともあれ、途中のトイレ休憩を挟み、4時間後。
予定通り(30分ほど遅れたが)バスは、バンビエンのターミナルに到着。
待ち受けていた小型バスへと強制的に乗り換えさせられ
各自が予約したホテルの前まで送ってくれた。(もちろん別料金)
ゲストハウスから表通りの眺め
居心地のよい部屋。一泊2800円ほど。
なんだか、ガッカリするようなバス移動だったが
その日の宿に予約した「メイレイ・ゲストハウス」は、大当たりだった。
民家を利用した宿泊施設だが、建物全体の風通しが良く
部屋のある2階には共有のテラスがあったり、とても開放的だ。
宿の人も穏やかで親切。
翌日のルアンパバーン行きのバスチケットも、その場ですぐに予約してくれた。
ちなみに、ルアンパバーンへもVIPバスが走っており
ガイドブックには「山道が険しいので大型バスがオススメ」とあったが
この日の苦い体験から、あえて小型バス(バン)にチャレンジしてみることに。
幸い地元の業者と提携しているのか、旅行代理店で購入するより安かった。
しかし、本当の意味でラッキーなのは、料金の問題ではなく
移動手段を、小型バスに切り替えたこと。
なんと、この変更のおかけで、無事ルアンパバーンにたどりつけたのだ!
まったくもって、なんという悪運の強さなのか。
(むろんその時点で、翌日、大型バスが通れなくなるなんて、誰も知らなかった)
そんな翌日の大騒動など、カケラも考えず
ゲストハウスの部屋に荷物を置くと、さっそくバンビエンの町を歩いてみた。
すると・・なんだ、この、空の広さは!!
陸路でルアンパバーンに行く際、必ず通過する中継地点として
近年、観光客の間で人気が高まっている、山間の小さな町。
という程度の予備知識こそ仕入れていたのだが・・
広い未舗装道路の両側に、低い木造建築が連なるメインストリートの情景。
それがまるで、西部劇の時代にタイムスリップしたような
無性に懐かしく、それでいて不思議な感覚を呼び覚ましてくれるのだ。
ぐだぐだ書き連ねるより、ヘタクソな写真を見て欲しい。
西部劇のワンシーンを連想しないか?
ちょっと脇道に入ると、突然「山」が迫って来る
南国の木々と、桂林みたいな山々に囲まれた、小ぢんまりした町。
いたるところに、犬や鳥が走り回っている。
そのくせ、人も動物もみんな穏やか。
鳴き声や吠え声はまったくといっていいほど聞こえず
立ち並ぶ店の人々も、誰一人客引きの声などかけて来ない。
とにかく、むちゃくちゃ、居心地がよいのだ。
具体的に、どこがどう「居心地よかった」のか?
秘密のリゾート・バンビエン体験については、次回。
ではでは、またね。