のらワンコ✖のらニワトリ✖のら七面鳥=? ラオス(&ハノイ)ふたり旅 2018.11.27-12.4 3日目(その2)

2018年11月29日(木)ビエンチャン⇒バンビエン

f:id:utatane-do:20210422204430j:plain

           ナム・ソン川の夕景。癒される。。

時刻は、すでに15時近く。

ぎゅう詰めVIPバスの乗車中はもちろん

途中停車した休憩所でも食事をとらなかったので

早いところ何かお腹に入れたかった。

頼みの「歩き方」にも食事の店は二軒しか載っていなかったので

外から見た雰囲気で決めることに。

f:id:utatane-do:20210422204607j:plain

              軒先のマンゴーが目印

f:id:utatane-do:20210422204726j:plain

        インテリアはそっけないけど、味はピカイチ

 

時間外れのため席はガラガラだったが

軒先にぶら下げられたマンゴーの束に引き寄せられて

ジューススタンドを兼ねたレストランに入る。

Happy Mango Thai Restaurantは

名前の通り、開放的なタイ風(?)料理の店だった。

オーソドックスな麺料理パッタイと、マンゴージュースを注文する。

パッタイはエビイカなどのシーフードがたっぷり。

オイスターソースの効いた中華っぽい味付けも好みで、ペロリ。。

もっと感激したのは、絞りたてのマンゴージュース。

一口飲んだとたん「う~~ん!」と声が出る美味しさだ。

・・それでも、マイベストマンゴーの座は、カリマンタンが死守。

あそこで食べた酸味の効いたマンゴーのおかげで

長年の〈マンゴー食わず嫌い〉から、〈マンゴーハンター〉へと変身したのだから。

ともあれ、飛び込みの割には充分すぎる旨さに

やっぱりラオスの食事レベルは高いな、と実感した。

 

さて、お腹もいっぱいになった。

本腰を入れてバンビエンをぶらつこう。

前回も書いたけど、メインストリートに立つと、妙に興奮してしまう。

広い未舗装道路、その両側に居並ぶ木造看板建築風の低い家並み。

千切れ雲が舞う青空も手伝って、〈懐かしの西部劇の舞台〉そのものなのだ。

もちろん、詳しく見れば、ラオスならではの相違点がゴロゴロ出てくる。      

 

例えば、いたるところ、お寺だらけ。

申し訳程度のお堂のなか、ほとんど吹きっさらしの仏像も珍しくない。

f:id:utatane-do:20210422204851j:plain

         道端の「お地蔵さん」ならぬ「おブッダさま」

 

もっと印象に残ったのが、"自由過ぎる"動物たち。

イヌネコは言うまでもなく、カモ、ニワトリ、七面鳥など様々な鳥たちが

我が物顔に路上や空き地を歩き回っては、食べ物を探している。

おそらく、それぞれ飼い主はいるはずなのだろうが

ゲージはおろか柵やロープの仕切りも皆無で、ほぼ完全な放し飼い状態。

こんなルーズな飼育法で、よくもまあ取り合いにもならず、やっていけるなぁ。

f:id:utatane-do:20210422205158j:plain

              お散歩中のワンコたち

f:id:utatane-do:20210422205259j:plain

             "のらニワトリ"の一族

f:id:utatane-do:20210422205401j:plain

               母鳥の後を追う

f:id:utatane-do:20210422205709j:plain

           ついには"ノラ七面鳥?"が参上

 

で、そんな温和な?飼い主たちを習ってか

ここバンビエンの犬たちは、ビエンチャンに輪をかけて穏やかなのだ。

多少は番犬としての務めを果たしているのだろう

我々が近づきすぎると、四本の足を踏ん張って仁王立ちしてみせる。

だが、それでも、吠えるどころか、唸り声すら漏らさず、黙って見上げるだけ。

あちこちの旅先で、ワンコたちに吠えつかれ、追いかけられるなど

恐怖体験を重ねてきた我々としては、こんなにうれしいことはなかった。

f:id:utatane-do:20210422210019j:plain

        ちょっと脇道に逸れると、熱帯アジアの風景が広がる

f:id:utatane-do:20210422210433j:plain

            逆立ちっぽい止まり方の赤トンボ

 

聞こえて来るものといえば、鳥たちのさえずりばかり。

(実際には、話し声・音楽・車のエンジン音なども耳に入ってくるのだが

 気になるほどの大きさではないので、心のフィルターがろ過してしまうのだった)

ーー人も犬も、そして車も、なぜか静かでの~んびりできる町・バンビエン。

わずか2~3時間しか滞在していないのに、すっかり気に入った。

f:id:utatane-do:20210422210310j:plain

            人が渡れば、ワンコも渡る

 

気に入ったといえば、自然の景観にも言えるだろう。

内陸を流れるナム・ソン川沿いに広がる町は

周囲を「モグラ叩き」のモグラみたいな、ポコポコ飛び出た岩山に囲まれている。

分かりやすく言うと、中国南部の景勝地・桂林みたいな地形なのだ。

地形的に見ても昆明などとそれほど離れていないから

ひょっとしたら、似たような地質(石灰岩系)なのかもしれない。

事実「歩き方」には、鍾乳洞が売りの洞窟が掲載されるし。

 

また、町にそって流れるナム・ソン川では

ボートやカヤックなどを楽しむ1日ツアーが人気だ。

残念ながら、我々は午後着の翌日朝出発というスケジュールだったので

郊外を回ったり、様々なアトラクションを楽しむ余裕がなかった。

後になってから「2泊しとけばよかった~!」と悔やんだが、後悔先に立たず。

またもや、リベンジを誓うスポットが増えてしまった。

f:id:utatane-do:20210422210610j:plain

           おそらく、ツアー帰りの人たち

f:id:utatane-do:20210422210716j:plain

             逃した魚は、デカかった
 

そうそう。アトラクションといえば、

この町では気球に乗り込むバルーンフライトも体験できるのだ。

早朝と夕方1日3回、それぞれ45分間の空の旅が、たったの90ドル!

実は、いちばん後悔したのが、これだった。

宿についてすぐ申し込めば夕方の回に乗れたのに

(ツアーデスクを兼ねていたから、その場で参加可能だったのだ)

「90ドル・・面白そうだけどなぁ」と

興味を抱きつつも、一日足らずの滞在時間ゆえ〈町歩き〉を優先。

結局、夕暮れ空にふわりと浮かび上がった熱気球を見上げ

「ああ、なかなか面白そうだなぁ」

と思っただけで、翌日早朝のツアーにも申し込まず、パスしてしまったのだ。

 

帰国後しばらくして、思い返すたび

「しまった・・あの時乗っておけばよかった!!」

ーーと、後悔を募らせたものの、後の祭り。

1年後のカッパドキア(トルコ)で、一回200ドルの気球ツアーがあったが

天候不順により3日間の滞在中、すべて催行中止となった。

そんなこんなで〈人生初気球〉は、いまだ未体験。

当時を思い返しながら、バンビエンの良かったところを並べてみたが

実はそのいっぽうで、「あれ?」という発見もあった。

特に〈マイナス要因〉というものではなかったが

次回は、そのことについて、ちょこっと書いてみたい。

f:id:utatane-do:20210422211425j:plain        

        バンビエンで泊まったゲストハウス。オススメ。

 

ではでは、またね。