2018年11月29日(木)ビエンチャン⇒バンビエン
ナム・ソン川の夕景。癒される。。
時刻は、すでに15時近く。
ぎゅう詰めVIPバスの乗車中はもちろん
途中停車した休憩所でも食事をとらなかったので
早いところ何かお腹に入れたかった。
頼みの「歩き方」にも食事の店は二軒しか載っていなかったので
外から見た雰囲気で決めることに。
軒先のマンゴーが目印
インテリアはそっけないけど、味はピカイチ
時間外れのため席はガラガラだったが
軒先にぶら下げられたマンゴーの束に引き寄せられて
ジューススタンドを兼ねたレストランに入る。
Happy Mango Thai Restaurantは
名前の通り、開放的なタイ風(?)料理の店だった。
オーソドックスな麺料理パッタイと、マンゴージュースを注文する。
オイスターソースの効いた中華っぽい味付けも好みで、ペロリ。。
もっと感激したのは、絞りたてのマンゴージュース。
一口飲んだとたん「う~~ん!」と声が出る美味しさだ。
・・それでも、マイベストマンゴーの座は、カリマンタンが死守。
あそこで食べた酸味の効いたマンゴーのおかげで
長年の〈マンゴー食わず嫌い〉から、〈マンゴーハンター〉へと変身したのだから。
ともあれ、飛び込みの割には充分すぎる旨さに
やっぱりラオスの食事レベルは高いな、と実感した。
さて、お腹もいっぱいになった。
本腰を入れてバンビエンをぶらつこう。
前回も書いたけど、メインストリートに立つと、妙に興奮してしまう。
広い未舗装道路、その両側に居並ぶ木造看板建築風の低い家並み。
千切れ雲が舞う青空も手伝って、〈懐かしの西部劇の舞台〉そのものなのだ。
もちろん、詳しく見れば、ラオスならではの相違点がゴロゴロ出てくる。
例えば、いたるところ、お寺だらけ。
申し訳程度のお堂のなか、ほとんど吹きっさらしの仏像も珍しくない。
道端の「お地蔵さん」ならぬ「おブッダさま」
もっと印象に残ったのが、"自由過ぎる"動物たち。
イヌネコは言うまでもなく、カモ、ニワトリ、七面鳥など様々な鳥たちが
我が物顔に路上や空き地を歩き回っては、食べ物を探している。
おそらく、それぞれ飼い主はいるはずなのだろうが
ゲージはおろか柵やロープの仕切りも皆無で、ほぼ完全な放し飼い状態。
こんなルーズな飼育法で、よくもまあ取り合いにもならず、やっていけるなぁ。
お散歩中のワンコたち
"のらニワトリ"の一族
母鳥の後を追う
ついには"ノラ七面鳥?"が参上
で、そんな温和な?飼い主たちを習ってか
ここバンビエンの犬たちは、ビエンチャンに輪をかけて穏やかなのだ。
多少は番犬としての務めを果たしているのだろう
我々が近づきすぎると、四本の足を踏ん張って仁王立ちしてみせる。
だが、それでも、吠えるどころか、唸り声すら漏らさず、黙って見上げるだけ。
あちこちの旅先で、ワンコたちに吠えつかれ、追いかけられるなど
恐怖体験を重ねてきた我々としては、こんなにうれしいことはなかった。
ちょっと脇道に逸れると、熱帯アジアの風景が広がる
逆立ちっぽい止まり方の赤トンボ
聞こえて来るものといえば、鳥たちのさえずりばかり。
(実際には、話し声・音楽・車のエンジン音なども耳に入ってくるのだが
気になるほどの大きさではないので、心のフィルターがろ過してしまうのだった)
ーー人も犬も、そして車も、なぜか静かでの~んびりできる町・バンビエン。
わずか2~3時間しか滞在していないのに、すっかり気に入った。
人が渡れば、ワンコも渡る
気に入ったといえば、自然の景観にも言えるだろう。
内陸を流れるナム・ソン川沿いに広がる町は
周囲を「モグラ叩き」のモグラみたいな、ポコポコ飛び出た岩山に囲まれている。
分かりやすく言うと、中国南部の景勝地・桂林みたいな地形なのだ。
地形的に見ても昆明などとそれほど離れていないから
ひょっとしたら、似たような地質(石灰岩系)なのかもしれない。
事実「歩き方」には、鍾乳洞が売りの洞窟が掲載されるし。
また、町にそって流れるナム・ソン川では
ボートやカヤックなどを楽しむ1日ツアーが人気だ。
残念ながら、我々は午後着の翌日朝出発というスケジュールだったので
郊外を回ったり、様々なアトラクションを楽しむ余裕がなかった。
後になってから「2泊しとけばよかった~!」と悔やんだが、後悔先に立たず。
またもや、リベンジを誓うスポットが増えてしまった。
おそらく、ツアー帰りの人たち
逃した魚は、デカかった
そうそう。アトラクションといえば、
この町では気球に乗り込むバルーンフライトも体験できるのだ。
早朝と夕方1日3回、それぞれ45分間の空の旅が、たったの90ドル!
実は、いちばん後悔したのが、これだった。
宿についてすぐ申し込めば夕方の回に乗れたのに
(ツアーデスクを兼ねていたから、その場で参加可能だったのだ)
「90ドル・・面白そうだけどなぁ」と
興味を抱きつつも、一日足らずの滞在時間ゆえ〈町歩き〉を優先。
結局、夕暮れ空にふわりと浮かび上がった熱気球を見上げ
「ああ、なかなか面白そうだなぁ」
と思っただけで、翌日早朝のツアーにも申し込まず、パスしてしまったのだ。
帰国後しばらくして、思い返すたび
「しまった・・あの時乗っておけばよかった!!」
ーーと、後悔を募らせたものの、後の祭り。
1年後のカッパドキア(トルコ)で、一回200ドルの気球ツアーがあったが
天候不順により3日間の滞在中、すべて催行中止となった。
そんなこんなで〈人生初気球〉は、いまだ未体験。
当時を思い返しながら、バンビエンの良かったところを並べてみたが
実はそのいっぽうで、「あれ?」という発見もあった。
特に〈マイナス要因〉というものではなかったが
次回は、そのことについて、ちょこっと書いてみたい。
バンビエンで泊まったゲストハウス。オススメ。
ではでは、またね。