"コリアン・パワー"、恐るべし!? ラオス(&ハノイ)ふたり旅 2018.11.27-12.4 3日目(その3)

2018年11月29日(木)ビエンチャン⇒バンビエン

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     川沿いの屋外レストラン。こっちで食べた方がよかったかも・・

 

「あ、こんなところにコンビニが・・」

ひょっとしたら、何か面白いものが見つかるかもしれない。

そう思って、いかにもコンビニっぽいガラス張りの店の中に入ったときだった。

 

正面の棚をびっしり埋め尽くす大量の商品(カップラーメンやお菓子)。

そのすべてのパッケージに、ハングル文字が躍っていたのだ。

まるで、ここだけラオスから韓国にワープしたように。

 

実は、ビエンチャンの市内を回っていたときから

この〈傾向〉には、薄々気づいていた。

そう。主要な建物や、ショッピングセンターに並ぶ商品、立て看板まで・・

いたるところに「中国」と「韓国」の気配が漂っていたのだ。

おそらく、どちらも国を挙げた〈支援〉の名目で

人・カネ・モノをどんどん送り込み、様々な公共物を造っているのだろう。

特に中国の場合は、例の「一帯一路」政策という後押しもあって

道路や線路、ダムなど巨大工事を引き受けては

他国のなかに、中国人だけが暮らす街を次々と建造している。

早い話、「租界=ミニ中国」である。

韓国もまた、そんな中国の後を追って東南アジア諸国へと進出。

ここバンビエンのあたりに大量の人材を送り込んで

長期に渡る大規模な公共事業を進めている・・に違いない。

そんなふうに勘繰りたくなるほど

店(コンビニ)のなかは、見事なまでに〈ハングル一色〉だったのだ。

 

それとも、いま韓国では、空前の「ラオス・ブーム」が起きている、とか?

確かに、この国に来て以来、目に止まるアジア系観光客は韓国語スピーカーばかり。

バンビエンでは、その傾向がいっそう強まり

静かなラオス人の話し声よりも、声高な韓国語の方が耳慣れたぐらいだ。

 

※このあと移動したルアンパバーンでも、同じ「中韓パワー」を強く感じた。

 観光エリアは中国と韓国から来た大勢の観光客で賑わい

 中国人オーナーが経営する店やホテルも多かった。

 (我々が泊まったホテルのオーナーも中国系で、宿泊客も中国人ばかりだった。

  「メコン川の眺めがいい」という誘い文句に乗って予約したのに

  部屋からはまったく見ることができず、大失敗だった。

  これなら、バンビエンと同じく、地元の人が経営する宿を選べばよかった・・

  と、猛烈に後悔している)

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         夜のメインストリート。雰囲気は抜群なんだけど・・

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             期待が大きすぎたのか・・

 

そういう意味では、夕食も、ちょっとミスった感が強い。

「歩き方」に載っていたレストラン2軒のうち、

ラオスの焼肉シン・ダートが味わえる、地元客でにぎわうレストラン」

との記事に惹かれて入った、Mitta Pharp BBQ & Hot Pot。

しかし、実食した感想は・・どこがラオス式なの?

要するに、ジンギスカン風の焼肉。

少なくとも自分は、〈ラオス〉を味わった気分になれなかった。

おまけに、ここにも韓国人観光客の一団が席を占め

テンション高く盛り上がっては、大声の韓国語で談笑しているものだから

ますます「どこがラオスだ?」状態に。

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          そういえば、あまり賑わってなかったな・・

 

そんなわけで、日没以降は、ちょっと興ざめしてしまったが

たまたま運悪く"コリアン・パワー"を食らっただけだと、考えることにしたい。

実際、その後、ゲストハウス目指して歩き出すと

たちまち、あたりは静寂につつまれた。

ポツポツと裸電球が灯る道を、のんびり噛み締めるように楽しんだのだ。

なんやかんやいって、もいちど訪ねてみたいぞ、バンビエン!

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          基本、静かで、ゆったりできるところ

 

余談/夜中の1時か2時頃だったろうか。

隣の部屋に泊まるカップルの話し声が、しっかりはっきり聞こえてきた。

最初は、公共のテラス席にいるのかと思ったほど、筒抜け状態だった。

で、会話だけで終わらず、徐々に盛り上がっていき

とうとう「18禁状態」に突入してしまう。(いわゆる洋ピン)

その最中も話は止まらず、愛の囁きはますます激しくなっていく。

幸か不幸か、英語ではなかったけど。

 

同じように眠りを妨げられ、目を覚ましていた相方に声をかける。

「まいったなぁ。これじゃ眠れないだろう」

すると――あなたのイビキの方がずっとうるさい。

・・・どっと疲れてしまったよ。

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     テラスで撮った夜明けのバンビエン。やっぱ、いいとこだった。

 

ではでは、またね。