ダラダラし放題の店、吠えないワンコたち ラオス(&ハノイ)ふたり旅 2018.11.27-12.4 2日目(その3)

2018年11月28日(水) ビエンチャン市内

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      買い物帰りのみなさん。ラオスの"穏やかさ"が伝わるかな?

 

現在地は「タート・ルアン」から少し東に向かったあたり。

街の中心部までの距離は、2キロもない。

コーヒー&小休止でリフレッシュできたので

とことこ歩いて戻ることにした。

途中に、絶好の観光ポイントもあったしね。

 

カフェに面した12月23日を南西に向かうと

目の前に細長い楕円状の緑地帯が開ける。

その中央に、デン、と聳えているのが

パリの凱旋門を模して建てられた戦没者慰霊の門「パトゥーサイ」だ。

確かに下半分だけ見みると、凱旋門っぽくはあるけど

上部三分の一は、東南アジアの宮殿そのもの。

頭でっかちなバースデーケーキみたいな、ゴテゴテ感に満ちている。

それでも、地方から出てきたラオス人が必ず訪れる鉄板観光地ということで

家族連れやカップルが、様々なポーズで記念写真に納まっていたし

朝からほとんど見なかった観光客も、何組もの団体が行き来していた。

明らかに東アジア人の雰囲気だったので、そっと近づいてみたが

・・聞こえてきたのは、なぜか韓国語ばかり。

日本人は、一人もいないようだった。

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          ラオスの"凱旋門"「パトゥーサイ」

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           どことなくヒンドゥー風の神様たち

 

「パトゥーサイ」の下、四本の柱に囲まれた"下腹部"に入ってみる。

見上げると、天井(お腹)一面に神々?を描いた天井画が。

サルや犬、風神・雷神のようにも見えて、なかなかチャーミングだった。

また、四本ある「足」のひとつに、上に向かう階段が口を開けており

すぐ脇に、係員がテーブルについていた。

ここで料金を払えば、天辺近くまで上がることができるみたいだ。

賑やかな韓国人団体客に混じり、3000キープ(40円ほど)を払って

狭く暗い階段を、何度折り返しながら登ってゆく。

途中、3回ほど広いフロアに出るが、そこはすべて土産物屋エリア。

女性の店員はみな商売っ気ゼロ、こちらも買う気ゼロなので

さっさと上を目指していった。

普通のビルなら5~6階あたりの高さで、塔の最上部に到着する。

一辺2メートルほどの正方形の四辺をぐるっと囲むかたちで

展望用の回廊が巡らされて、広く開いた窓からビエンチャンの街が一望できる。

高い建物がほとんどないので、この程度の高さでも見晴らしは抜群。

四方どちらの窓からでも、地平線が見えてしまうのだ。

ブッダ型の金網?越しではあったが、予想以上の展望に大満足だった。

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                地平線まで見渡せてしまう

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                                          で、ここの窓にも「神様」が・・

 

気が付けば、時刻は13時を過ぎたあたり。

だいぶお腹が空いてきた。

お昼は、どうしようか・・・

ネットで仕入れておいたレストラン候補をざっと検討した結果

バスターミナルにほど近い、ラオス式サンドイッチの店を目指すことに。

早くも見慣れたバスターミナルと巨大市場を左手に見ながら

その南に広がる住宅街へと進んでいく。

最近移転したばかりなのか、地図とは別の方向を指差す案内板に混乱しつつも

細い通りに店を開く、学食っぽい長テーブルを並べた店「PVO」に到着。

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          カオ・チー・パテの店。ああ、食べたい!

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            この〈ユルさ〉が、たまらない。

 

ふたりとも、フランスパンにハム、キュウリなどを挟んだサンドイッチ

「カオ・チー・パテ」を注文する。

早い話、ベトナムの「パイン・ミー」と一緒なのだが

ラオス版もパンがおいしく、ちょっと感動する。

ハムや野菜も味が濃く、機会があったらまた食べたいと思ってしまった。

デザート替わりにいただいた自家製ヨーグルトも、文句なし。

思えば昨夜から3食続けて、ハズレがない。

やっぱりラオスは、食のレベルが高いみたいだ。

 

気に入ったのは、味だけではない。

食事を終えた後、席にべったり居坐ったまま

ガイドブックをパラバラめくったり、この後の予定を検討したり

どれだけダラダラ時間を過ごしていても

決して店の人は、「食べ終わったんだから出て行けば」光線を投じて来ない。

好きなだけのんびりしなさい、の〈実家モード〉。放置プレイなのだ。

・・なんだ、この、居心地のよさは。

 

加えて、店で飼っているのか

何匹かのワンコが好き勝手に行き来しているのだが

その全員?が、と~っても、静か。

吠えたり唸ったりといった「声」が、聞こえてこないのだ。

ときどき、追いかけっこというか、じゃれ合いみたいな状態になるのだが

そんなふうにテンションが上がった時でも、無音モードのまま。

やはり飼い主に似たから、こんなにも穏やかなのだろうか。

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          静かに"追いかけっこ"する、ワンコたち

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       ナワバリはあるみたいだけど・・吠えないんだよね

 

ともあれ、幼少期に犬に噛まれたトラウマを抱える身としては

〈ソフトなワンコたち〉は大歓迎。

今まで東南アジアを訪れた際、突然大声で吠えかけられたり

飛びつかれたり(幸い柵越しだった)という経験を繰り返していたただけに

ラオスへの好感度は、またまた急上昇するのであった。

 

★犬(のキャンキャン)が苦手な人、ラオスはお勧めですよ~!

 

ではでは、またね。