2018年11月28日(水) ビエンチャン市内
買い物帰りのみなさん。ラオスの"穏やかさ"が伝わるかな?
現在地は「タート・ルアン」から少し東に向かったあたり。
街の中心部までの距離は、2キロもない。
コーヒー&小休止でリフレッシュできたので
とことこ歩いて戻ることにした。
途中に、絶好の観光ポイントもあったしね。
カフェに面した12月23日を南西に向かうと
目の前に細長い楕円状の緑地帯が開ける。
その中央に、デン、と聳えているのが
パリの凱旋門を模して建てられた戦没者慰霊の門「パトゥーサイ」だ。
確かに下半分だけ見みると、凱旋門っぽくはあるけど
上部三分の一は、東南アジアの宮殿そのもの。
頭でっかちなバースデーケーキみたいな、ゴテゴテ感に満ちている。
それでも、地方から出てきたラオス人が必ず訪れる鉄板観光地ということで
家族連れやカップルが、様々なポーズで記念写真に納まっていたし
朝からほとんど見なかった観光客も、何組もの団体が行き来していた。
明らかに東アジア人の雰囲気だったので、そっと近づいてみたが
・・聞こえてきたのは、なぜか韓国語ばかり。
日本人は、一人もいないようだった。
どことなくヒンドゥー風の神様たち
「パトゥーサイ」の下、四本の柱に囲まれた"下腹部"に入ってみる。
見上げると、天井(お腹)一面に神々?を描いた天井画が。
サルや犬、風神・雷神のようにも見えて、なかなかチャーミングだった。
また、四本ある「足」のひとつに、上に向かう階段が口を開けており
すぐ脇に、係員がテーブルについていた。
ここで料金を払えば、天辺近くまで上がることができるみたいだ。
賑やかな韓国人団体客に混じり、3000キープ(40円ほど)を払って
狭く暗い階段を、何度折り返しながら登ってゆく。
途中、3回ほど広いフロアに出るが、そこはすべて土産物屋エリア。
女性の店員はみな商売っ気ゼロ、こちらも買う気ゼロなので
さっさと上を目指していった。
普通のビルなら5~6階あたりの高さで、塔の最上部に到着する。
一辺2メートルほどの正方形の四辺をぐるっと囲むかたちで
展望用の回廊が巡らされて、広く開いた窓からビエンチャンの街が一望できる。
高い建物がほとんどないので、この程度の高さでも見晴らしは抜群。
四方どちらの窓からでも、地平線が見えてしまうのだ。
ブッダ型の金網?越しではあったが、予想以上の展望に大満足だった。
地平線まで見渡せてしまう
で、ここの窓にも「神様」が・・
気が付けば、時刻は13時を過ぎたあたり。
だいぶお腹が空いてきた。
お昼は、どうしようか・・・
ネットで仕入れておいたレストラン候補をざっと検討した結果
バスターミナルにほど近い、ラオス式サンドイッチの店を目指すことに。
早くも見慣れたバスターミナルと巨大市場を左手に見ながら
その南に広がる住宅街へと進んでいく。
最近移転したばかりなのか、地図とは別の方向を指差す案内板に混乱しつつも
細い通りに店を開く、学食っぽい長テーブルを並べた店「PVO」に到着。
カオ・チー・パテの店。ああ、食べたい!
この〈ユルさ〉が、たまらない。
ふたりとも、フランスパンにハム、キュウリなどを挟んだサンドイッチ
「カオ・チー・パテ」を注文する。
早い話、ベトナムの「パイン・ミー」と一緒なのだが
ラオス版もパンがおいしく、ちょっと感動する。
ハムや野菜も味が濃く、機会があったらまた食べたいと思ってしまった。
デザート替わりにいただいた自家製ヨーグルトも、文句なし。
思えば昨夜から3食続けて、ハズレがない。
やっぱりラオスは、食のレベルが高いみたいだ。
気に入ったのは、味だけではない。
食事を終えた後、席にべったり居坐ったまま
ガイドブックをパラバラめくったり、この後の予定を検討したり
どれだけダラダラ時間を過ごしていても
決して店の人は、「食べ終わったんだから出て行けば」光線を投じて来ない。
好きなだけのんびりしなさい、の〈実家モード〉。放置プレイなのだ。
・・なんだ、この、居心地のよさは。
加えて、店で飼っているのか
何匹かのワンコが好き勝手に行き来しているのだが
その全員?が、と~っても、静か。
吠えたり唸ったりといった「声」が、聞こえてこないのだ。
ときどき、追いかけっこというか、じゃれ合いみたいな状態になるのだが
そんなふうにテンションが上がった時でも、無音モードのまま。
やはり飼い主に似たから、こんなにも穏やかなのだろうか。
静かに"追いかけっこ"する、ワンコたち
ナワバリはあるみたいだけど・・吠えないんだよね
ともあれ、幼少期に犬に噛まれたトラウマを抱える身としては
〈ソフトなワンコたち〉は大歓迎。
今まで東南アジアを訪れた際、突然大声で吠えかけられたり
飛びつかれたり(幸い柵越しだった)という経験を繰り返していたただけに
ラオスへの好感度は、またまた急上昇するのであった。
★犬(のキャンキャン)が苦手な人、ラオスはお勧めですよ~!
ではでは、またね。