ナイトマーケットは"買い物天国" ラオス(&ハノイ)ふたり旅 2018.11.27-12.4 4日目(その4)

2018年11月30日(金) バンビエン⇒ルアンパバーン

 

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        お客さんでいっぱい。でも、不思議な静けさが漂う

 

数軒おきにポツポツと店の明かりが灯る

ワット・シェントーン南側の大通りを西へ歩くこと、数分。

車両通行止めの柵の向こうに、細い歩行者用の通路を2本ほど残して

道幅いっぱいに露店がぎっしりと詰まった、ナイト・マーケットが見えてきた。

一軒あたりの広さは、2✖3メートル程度。

扱っているのは、山岳民族手作りの布製品や工芸品といった小物。

生鮮&保存食料や蜂蜜、スパイス、お菓子など。

定番土産のTシャツ、ジーパンといった衣料品を広げている店も少なくない。

店を仕切っているのは、主に女性だ。

子供や赤ちゃんを連れて、家族ぐるみで店番しているところも多い。

 

だけど、なにより印象的なのは

路上を埋め尽くすほど露店が立ち並び

かなりの数の観光客が行き来しているのに、やっぱりとても静かだということ。

繰り返しになるが、客引きの呼びかけも音楽も、皆無。

料金交渉の声も小さく、必要最小限しか話さない。

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           声が掛からないから、自由に見て回れる

そして、もうひとつ。

基本、商品に値札はついておらず

料金は交渉で決めなければならないのだが・・

「ハウマッチ?」と訊いて、店の人が答える値段が、全然高くない。

定価文化が根付いた日本から海外に出ると

まずこの〈料金交渉〉でつまずく。

相手はこちらの様子を見て、「日本人だ」と気づくと

平気で4~5倍、ときにはひと桁上乗せした値段をふっかけてくるからだ。

特に東南アジアは、その傾向が強く

これまで何度、後になってから「やられた!」と悔やんだことか。

 

なのに、ここルアンパバーンのナイト・マーケットは

どの店も良心的で、ほとんど過剰申告してこない。

むしろ、〈万年ボラレ野郎〉としては、最初からふっかけられると思い込み

店の人が心から哀しい顔を浮かべる(儲けがなくなる)レベルまで

強気な値引き交渉をやらかしてしまった。

そのくせ実際に買ったのは、300円そこそこのTシャツ1枚だけなのだから

しみったれにも、ほどがある。

 

なぜ1枚しか買わなかったのかというと、

「これだけの観光地なのだから、昼間の店でも同じような品物が買えるはず」

と、勝手に思い込んでいたからだ。

つまり、実際に着てみて感触がよかったら、改めてまとめ買いしよう!

などと考えていたわけ。

しかし、捕らぬ狸の皮算用は、あっけなく崩れ去る。

翌日、めぼしい露店・売店・スーパーなどを総ざらい回ったのに

問題のTシャツを含め、ナイトマーケットに並んでいた商品は

どこも扱っていなかったのだ。

 

こうなると、もはやなす術はない。

当初の予定通り、ルアンパバーンで2泊していればリカバーできたのだが

明日の夕方にはハノイに飛ばなければならない。

購入したTシャツが予想以上に着心地良く

これなら5枚ぐらいあってもいいな!

・・と、すっかり気に入っただけに、ダメージは小さくなかった。

 

ルアンパバーンの教訓★

ナイトマーケット「お気に入り」を見つけたら

絶対、その場で、後悔しないだけの数を購入すること。

昼間の土産物屋で売っている商品とは、全然別物なのだから。

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       お値段も良心的。気に入ったものがあったら、即買いだ。

 

ちなみに相方は、小物の布製品を中心に

しっかりまとめ買いを実行。

翌日になって「もっと買っておけばよかった」とこぼしたものの

セコイ胸算用が大外れしたオッサンに比べれば、はるかに傷は浅かった。

 

とはいえ、〈ナイトマーケット問題〉で悔むのは、翌日の話。

1時間程度で夜店周りを切り上げ

いい買い物ができた感触を胸に、再び大通りを東へ。

多くの観光客で賑わっていた通り沿いの店

Khmu Restaurant(カム・レストラン)で、夕食をとることに。

名物の川海苔料理など、オススメの数皿をラオスビールでいただいた。

もちろんカオ・ニャオ(もち米ご飯)も忘れず注文する。

観光客向けだけあって、クセのない無難な味。

おいしいけど、驚きはない、というパターンだね。

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          いかにも「アジアンリゾート」風の店内

 

実は、ナイトマーケットに長居しなかったのには、理由がある。

夜明け前に起きて、ルアンパバーン名物『朝の托鉢』を見物する予定だったので

夜更かしせず、早寝早起きを心掛けたのだ。

てなわけで、夕食後はホテルへ直行。

目覚ましを朝5時にセットして、床に就くのだった。

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       声に惹かれて覗いてみると、勤行の真っ最中だった

 

ではでは、またね。