メキシコシティで早くもバテバテ  キューバふたり旅 2020.2.26-3.5 1日目(前編)

2020年2月26日(水)成田⇒メキシコシティハバナ

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翼よ、あれがメキシコシティだ!

朝10時頃に自宅を出発。

時間の余裕はあったが、なるべく感染リスクを避けたかったので

最安ルートではなく、たまプラーザからリムジンバスに乗って成田空港へ。

出発時刻のほぽ3時間前に到着し

第一ターミナル北ウィングのアエロメヒコのチェックインカウンターを目指す。

コロナの影響で、さすがにターミナルビルのなかはガラガラ。

ところが、一か所にだけ長蛇の列が。。

他でもない、我らがアエロメヒコのカウンター前。

この混雑ぶりだと、満席に近い状態だろう。

ひょっとして"なんちゃってファーストクラス〈一人で3人シート独占〉"か!?

という甘い期待は、もろくも崩れ去るのだった。

 

ともあれ、何事もなくチェックインは終了。

成田第一での〈行きつけ〉になっていた讃岐うどんの店に向かうが

なんと、その一角だけ壁に囲まれ「閉店」の張り紙が。

機内食までの"小腹補充"には最適だったのに・・切に再開を祈る。

やむなく近くのコンビニでおにぎりを買い、フードコートでモグモグ。

本屋を覗くが、手持ち以外に「キューバ」のガイド本は見当たらず。

結局、残り時間をゴールドカードのラウンジで過ごすことに。

ここも、なかなかの込み具合。

さすがにほぼ全員マスク姿だったが、日本人ばかり。

欧米諸国への旅行制限がかかっているとは、とうてい思えない。

この時点では国内の感染者数も死者数も少なかったせいか

それほど緊張感も感じられない。

今から考えると、ずいぶん暢気だったんだな・・と、改めて思う。

 

残り時間が1時間少々になったところで、出国手続き~搭乗ゲートへ。

あとはお定まりの段取りで、「アステカの英雄?の顔」が目印のアエロメヒコ機内へ。

アエロメヒコAM0057便 成田1525⇒1300メキシコシティ

およそ12時間半のフライトだったが・・

ほぼ満席だったなぁ、やっぱ格安だったからかな。

それと、シート幅は狭くなかった。特に前後は多少余裕があった気がする。

・・という程度の記憶しかないので、機内食を含め「そこそこ」だったと思う。

初めて利用した航空会社だったが、こちらの感性が鈍くなってきたのかなぁ・・

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座席は狭くとも、この景色は格別

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たぶん明け方のカリフォルニア半島

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サッカースタジアムと???競技場

とにかく同日13時、メキシコシティ空港〈第二ターミナル〉に到着。

現地は午後イチなのだが、日本時間だと明け方4時あたり。

むろん機内で眠れるわけもなく、重い体を引きずって機外へのろのろ足を運ぶ。

ぼーっとしたまま、いったん入国審査の行列に並ばされる。

係員の手際が悪いのか、5~8本程度のグジャグジャした行列はなかなか進まず

ここだけで30分以上立ちんぼ状態。

やっと入国スタンプをもらったと思ったら、再度荷物検査を受けさせられる。

チェックを受けてから、矢印に従って乗り継ぎフロアへ・・

歩き出すと、すぐ右手に自動ドアが。そのまま空港の外に出られそうな雰囲気だ。

「まだ4時間以上余裕がある。ちょっとメキシコの街を見てみようかな」

一瞬、そんな考えが浮かんだものの

「いやいや、この寝不足状態だと危険すぎる。立ち寄るのは帰りにしよう」

すんでのところで思いとどまり

他の日本人観光客と一緒にエスカレーターに乗って、乗り継ぎフロアへ向かった。

 

帰路に立ち寄ったメキシコシティの実状を考えると

このとき下した判断は、まことに的確だった。

かなりの確率で、何らかのトラブルに巻き込まれていたはずだから。

 

とはいうものの、乗り継ぎ&搭乗客でごったがえすターミナルビルのなか

ぼーっとした頭を抱えたまま、4時間以上をやりすごすのは、なかなかの苦痛だった。

もちろんブランドショップ、土産物、飲食店なども営業していたが

この初期段階から荷物を増やす気になれず、機内食でお腹は中途半端のまま。

結局、横になれるイス席を探し、ぐったりするしか手はない。

おまけに、この待ち時間までもが「旅行期間」に含まれるのだから

やっぱ〈乗り継ぎ時間が長い〉のは、大きなマイナス要因だ。

・・あ、そうか。

メキシコシティ往復よりハバナ往復のほうが料金が安くなるのは

きっと、この待ち時間のお陰でもあるのだなぁ。

などなど、寝不足の頭でとりとめなく思い巡らすうち

・・ようやっと、時計は17時30分。登場一時間前になった。

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本を読む気力もなく、ひたすら時間をうっちゃる

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ようやく訪れた夕方。長い長い第一日。

やれやれ、やっとか・・

日本時間の朝9時30分。ヨロヨロとハバナ行きの搭乗口へ向かう。

アエロメヒコAM0453便 メキシコシティ1835⇒2245ハバナ

幸い、この機内はガラガラ。

ふたりそれぞれ窓側の特等席を確保していたので、

暮れなずむメキシコの大地などの絶景を眺め、快適に過ごすことができた。

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さらば、メキシコシティ・・

さて、3時間10分のフライトを終え

いよいよ旅の目的地、キューバの首都ハバナ空港へ。

・・と、勢いよくスタートしたいところだが

成田を離陸してから、21時間が経過。

ほぼ完徹状態の頭と体をかかえ、23時の異国に降り立つ。

深夜のため、得意の公共交通機関は利用不可能。

ていうか、空港から予約しておいた市内の宿までは、タクシーしか選択はない。

しかも、一応料金は定額らしいが、直接とライバーと交渉せねばならない。

そう。欧米や日本の「定価社会」とは異なり

キューバの経済は、基本的に「料金交渉社会」なのだ。

 

てなわけで、ここから始まる

ボリ・ボラレ集団との苛酷な〈料金バトル〉!

ただでさえ交渉ごとの苦手な日本人の

そのまた口下手(英会話も単語&挨拶レベル)な

おっさん&おばさんふたりの旅は、どこへ転がっていくのだろうか・・

 

ではでは、またね。