朝10時頃に自宅を出発。
時間の余裕はあったが、なるべく感染リスクを避けたかったので
最安ルートではなく、たまプラーザからリムジンバスに乗って成田空港へ。
出発時刻のほぽ3時間前に到着し
第一ターミナル北ウィングのアエロメヒコのチェックインカウンターを目指す。
コロナの影響で、さすがにターミナルビルのなかはガラガラ。
ところが、一か所にだけ長蛇の列が。。
他でもない、我らがアエロメヒコのカウンター前。
この混雑ぶりだと、満席に近い状態だろう。
ひょっとして"なんちゃってファーストクラス〈一人で3人シート独占〉"か!?
という甘い期待は、もろくも崩れ去るのだった。
ともあれ、何事もなくチェックインは終了。
成田第一での〈行きつけ〉になっていた讃岐うどんの店に向かうが
なんと、その一角だけ壁に囲まれ「閉店」の張り紙が。
機内食までの"小腹補充"には最適だったのに・・切に再開を祈る。
やむなく近くのコンビニでおにぎりを買い、フードコートでモグモグ。
本屋を覗くが、手持ち以外に「キューバ」のガイド本は見当たらず。
結局、残り時間をゴールドカードのラウンジで過ごすことに。
ここも、なかなかの込み具合。
さすがにほぼ全員マスク姿だったが、日本人ばかり。
欧米諸国への旅行制限がかかっているとは、とうてい思えない。
この時点では国内の感染者数も死者数も少なかったせいか
それほど緊張感も感じられない。
今から考えると、ずいぶん暢気だったんだな・・と、改めて思う。
残り時間が1時間少々になったところで、出国手続き~搭乗ゲートへ。
あとはお定まりの段取りで、「アステカの英雄?の顔」が目印のアエロメヒコ機内へ。
アエロメヒコAM0057便 成田1525⇒1300メキシコシティ。
およそ12時間半のフライトだったが・・
ほぼ満席だったなぁ、やっぱ格安だったからかな。
それと、シート幅は狭くなかった。特に前後は多少余裕があった気がする。
・・という程度の記憶しかないので、機内食を含め「そこそこ」だったと思う。
初めて利用した航空会社だったが、こちらの感性が鈍くなってきたのかなぁ・・
とにかく同日13時、メキシコシティ空港〈第二ターミナル〉に到着。
現地は午後イチなのだが、日本時間だと明け方4時あたり。
むろん機内で眠れるわけもなく、重い体を引きずって機外へのろのろ足を運ぶ。
ぼーっとしたまま、いったん入国審査の行列に並ばされる。
係員の手際が悪いのか、5~8本程度のグジャグジャした行列はなかなか進まず
ここだけで30分以上立ちんぼ状態。
やっと入国スタンプをもらったと思ったら、再度荷物検査を受けさせられる。
チェックを受けてから、矢印に従って乗り継ぎフロアへ・・
歩き出すと、すぐ右手に自動ドアが。そのまま空港の外に出られそうな雰囲気だ。
「まだ4時間以上余裕がある。ちょっとメキシコの街を見てみようかな」
一瞬、そんな考えが浮かんだものの
「いやいや、この寝不足状態だと危険すぎる。立ち寄るのは帰りにしよう」
すんでのところで思いとどまり
他の日本人観光客と一緒にエスカレーターに乗って、乗り継ぎフロアへ向かった。
帰路に立ち寄ったメキシコシティの実状を考えると
このとき下した判断は、まことに的確だった。
かなりの確率で、何らかのトラブルに巻き込まれていたはずだから。
とはいうものの、乗り継ぎ&搭乗客でごったがえすターミナルビルのなか
ぼーっとした頭を抱えたまま、4時間以上をやりすごすのは、なかなかの苦痛だった。
もちろんブランドショップ、土産物、飲食店なども営業していたが
この初期段階から荷物を増やす気になれず、機内食でお腹は中途半端のまま。
結局、横になれるイス席を探し、ぐったりするしか手はない。
おまけに、この待ち時間までもが「旅行期間」に含まれるのだから
やっぱ〈乗り継ぎ時間が長い〉のは、大きなマイナス要因だ。
・・あ、そうか。
きっと、この待ち時間のお陰でもあるのだなぁ。
などなど、寝不足の頭でとりとめなく思い巡らすうち
・・ようやっと、時計は17時30分。登場一時間前になった。
やれやれ、やっとか・・
日本時間の朝9時30分。ヨロヨロとハバナ行きの搭乗口へ向かう。
アエロメヒコAM0453便 メキシコシティ1835⇒2245ハバナ
幸い、この機内はガラガラ。
ふたりそれぞれ窓側の特等席を確保していたので、
暮れなずむメキシコの大地などの絶景を眺め、快適に過ごすことができた。
さて、3時間10分のフライトを終え
・・と、勢いよくスタートしたいところだが
成田を離陸してから、21時間が経過。
ほぼ完徹状態の頭と体をかかえ、23時の異国に降り立つ。
深夜のため、得意の公共交通機関は利用不可能。
ていうか、空港から予約しておいた市内の宿までは、タクシーしか選択はない。
しかも、一応料金は定額らしいが、直接とライバーと交渉せねばならない。
そう。欧米や日本の「定価社会」とは異なり
キューバの経済は、基本的に「料金交渉社会」なのだ。
てなわけで、ここから始まる
ボリ・ボラレ集団との苛酷な〈料金バトル〉!
ただでさえ交渉ごとの苦手な日本人の
そのまた口下手(英会話も単語&挨拶レベル)な
おっさん&おばさんふたりの旅は、どこへ転がっていくのだろうか・・
ではでは、またね。