夜のメキシコシティはゴーストタウン!? キューバふたり旅 2020.2.26-3.5 7日目(その2)

2020年3月3日(火)ハバナメキシコシティ⇒成田(+1)

 

◆アエロメヒコAM 0452 ハバナ1505⇒1725メキシコシティ

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           翼よ、あれがメキシコシティだ!

 

客席は、ほぼ満席状態。

この時点で、まだキューバ国内に新型コロナ患者が確認されていなかったとはいえ

全員マスクを付けている以外、特にこれといった感染対策はないまま

メキシコシティ ベニート・フアレス国際空港に到着し、入国審査を受ける。

しかし、往路のように乗り換えゲートには向かわず

そのまま出口に直行すると

なんのチェックも受けず(当然か)自動ドアが開き、メキシコへ入国できた。

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          破産状態のエアロメヒコ、頑張れ。

 

前にも書いた通り、キューバでろくにお土産品を買えなかったので

7時間以上ある「乗り換え待機」の間に、メキシコシティ中心部まで移動。

大きなスーパーマーケットで、買い物ブギに挑むのだ。

 

てなわけで、まずは両替。

出口の向かい側に、何軒か銀行?が並んでいたので

ひとつを選び、手持ちのアメリカドルをメキシコペソに替えてもらった。

次に、移動しやすいよう(スリ対策も兼ねて)

数軒隣の荷物預かりサービスで、リュックとバッグを預ける。

(機内預けのスーツケースは、成田まで直行)

料金は、大きさに関係なく1個700円程度。なかなかのお値段だ。

あっ・・荷物をひとつにまとめとけばよかった!

係員に手渡した後になって、気が付く。

あまり自覚していなかったが、旅の疲れがたまってるのだろう

当たり前の確認作業がおろそかになってしまう。

こういうチェックを怠ると、旅先で払うお金があっというまに増えていく。

今後の反省点として、きっちり記録しておかなくては。

 

ひとつひとつの準備がスムーズ行かず、一時間ほどかかってしまったが

これでやっと、市内に向かうことができる。

ガイドブック(から破り取った数ページ)を頼りに

地図に記されている「メトロバスの停留所」に向かって歩き出した。

「メトロ」といっても地下を走るではなく

空港と市内を結ぶ"急行バス"みたいな交通機関だ。

ずらりと並んだタクシー軍団の左側、円形にカーブを描く通路沿いに進む。

しかし・・地図にマークされたあたりを過ぎても、停留所らしい施設が見当たらない。

振り返れば、空港ビルは100メートル以上後方にあった。

このままだと、空港の敷地外に出てしまうぞ・・。

近くで清掃中のおじさんに声をかけ

ガイドブックの断片に載っていた「赤いメトロバスの写真」を見せると

「あっちだ、あっち」と、我らが出て来た空港ビルを指差す。

やっぱり、どこかで行き過ぎたらしい。

 

ふたたび5分ほどかけ、入口付近まで戻る。

そして、もういちど何重にも連なって客待ちするタクシー軍団の周囲を見渡すと・・

・・・・あった!

4~5列を作って並ぶ〈タクシーの大河〉の向こう側。

そこに、ちょうど、川の中州のような細長い〈歩行エリア〉があり

真ん中あたりにバス停らしき看板つきポールが立っていた。

実は、出口から先の歩行エリアが二手に分かれており

その内側(右)の中州にバス停があったのだが

我々は、外側(左)の壁伝いに進んだため、気づかぬまま通り過ぎてしまったのだ。

 

ともあれ、バス停にたどりついた。

あとは、備え付けの自動券売機プリペイドカードを購入すれば、バスに乗れる!

さっそく両替ホヤホヤのメキシコペソを、券売機の読み取り口に挿入・・・

・・何度やっても、紙幣を飲み込んでくれない。なぜだ?!

あらためて、英語で記された「購入手順」をチェックしてみる。

すると、少額の紙幣しか使えない(券売機が受け付けない)ことが判明。

手許にある一番少額の、さらに5分の1の紙幣からしか、利用できないのだった。

・・そりゃないぜ!! 思わず、相方と顔を見合わせてしまう。

なんか面倒臭いし、諦めるか? 

でも、せっかくここまで来たんだから・・。

このチャンスを逃したら、二度とメキシコの町は歩けなくなるかも・・

 

気合を入れ直し、空港ビル内にとって返す。

さっき両替した店に再度入って、窓口のおばちゃんに小額紙幣への両替を願い出る。

・・彼女はニッコリ笑って、期待に応えてくれた。

こうして、ようやく手に入れた小額紙幣を携え、これまた再度バス停前へ。

 

出国ゲートを後にしてから、早くも2時間以上が過ぎていた。

当初、できれば行ってみたい! と目論んでいた「バスコンセロス図書館」も

閉館時間まで残り30分少々。今回は諦めるしかない。

それでも、スーパーマーケットだけは・・!

やっとゲットしたプリペイドカードを握りしめ、バスを待つこと30分。

待ち望んでいた赤い車体が、ついにやってきた。

 

日本の路線バスと同程度の大きさのバスに、勇んで乗り込む。

しかし乗客は、われらふたり以外、数人だけ。

実は、空港を経由する交通機関の料金は、他のエリアの5倍に跳ね上がる。

つまり、キューバと同様「外国人料金」が設定されているのだ。

・・といっても、日本円で200円足らずなんだけどね。

ともあれ、時刻は夜8時過ぎ。

黄昏どきから夜に変わろうとするメキシコシティ

メトロバスは、終点ブエナビスタ駅に向かって走り出した

そのすぐ近くに、目指す巨大スーパー「ウォルマート」があるはずなのだ。

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        到着後2時間半、ついにバスはメキシコシティ

 

だが、のんびり車窓を眺めていられたのも、最初の20分ほどだけ。

メトロバス(シャトルバス〉と銘打ってはいるが

途中からは一般客も(5分の1の運賃で)利用するので

停まっては動き、また停まっては動き、という各駅停車状態に。

そのたび、かなりの人数が乗り込んできて

あっという間に車内の席は埋まり

気付いたときには、ハバナの路線バス(5円)同様

ぎゅうぎゅう詰めへと変貌していた。

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         なんだか、人の姿が少ないような・・

 

それでも、混雑してるだけだから、車内は問題なかったんだ。車内は。

背筋が寒くなったのは、メキシコシティ中心部に入って以降の、外の光景。

予想以上に、夜の町が暗い。

というか、明かりの数が少ない。

様々な商店が軒を連ねる繁華街で、まだ夜の8時台だというのに

ほぼすべての店が、シャッターを閉ざしている。

当然、行き交う人の姿も、ほとんどない。

・・どこのゴーストタウンだよ。

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              目抜き通り、だよね?

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            ・・こんなとこ、歩きたくないよ~

ともあれ、人通りの絶えた暗~~い大通りを

乗客を満載したバスは、カメの歩みのようにのっそり走り続けるのだった。

 

ではでは、またね。