見せかけの「コロナ対策」にゲンナリ プリンセス駅伝〔10/18〕優勝インタビューの〈自主規制〉にひとこと 本日の”なんだかなぁ”

予定では「GoTo北海道の旅」報告がスタートするはずだったが

撮り溜めしたテレビ番組をチェックしていたところ

すごく〈キモチの悪いシーン〉を目にしてしまったので

いきなりだけど、書かせてもらうことにした。

 

問題の番組は、タイトルにもある『プリンセス駅伝』(TBS)。

ネット上などでは

複数選手が脱水症状で倒れたことが最も多く取り上げられていたようだが

俺が「・・なんだよ、これ!?」と呟いてしまったのは、レース終了後。

優勝した積水化学の監督&選手らのインタビューシーンだった。

 

監督と各区を走った選手たちは、全員マスクを着用。

加えて、互いに1メートル以上の間隔で前後に離れて立ち

見るからに「ちゃんとソーシャルディスタンスを守ってますよ!」と

いわんばかりのフォーメーションだった。

 

その状態のまま、監督以下の選手らは

あたかも卒業式で表彰状を受け取る生徒たちのように

ひとりひとり順番に、中央前方に据えられたマイクの前に進み出て

あろうことか、マスクをつけたまま

これまた離れた場所にいるインタビュアーの質問に答えたのだ。

 

もちろん俺だって、

マスク着用やソーシャルディスタンシングの重要さぐらいは、わかってる。

でもね、彼らは毎日毎日一緒に暮らす、いわば練習合宿を続けてるわけでしょ?

おまけに、インタビュー直前まで

マスク無しで互いに抱き合ったり、大喜びしてたわけじゃん。

なのに、なんで、「インタビューの場」に限って

まるで舞台で整列した幼稚園児のように、なんとも間の抜けた列を作り

しかも充分離れた場所に歩み出て質問に答えるときも

ほとんど目とおでこしか見えないマスク着用スタイルのままで

インタビューに答えさせてしまうのかな。

 

喜びの声だって聞きたくないわけじゃないけど

テレビなんだからさ、ちゃんと顔を見せなきゃダメじゃん。

どんないい顔をしているのか、視聴者が見たいのは、そこなんだから。

 

おそらくテレビ関係者は、そうした〈受け手側の期待〉より

「ごらんのようにコロナ対策はしっかり行なっています」という

見てくれだけの「カタチ」を示したかったのだろう。

そうでもしないと、もし大会後にクラスターが発生した場合

なんらかの責任を取らざるを得なくなるからね。

でもさ、それは、〔テレビ屋〕じゃなくて〔お役所〕の考え方でしょ。

「責任回避ばかり最優先して情けねー」とか、思わないのかなぁ。

 

実際問題として、さっきも述べたように

毎日マスク無しで食べたり喋ったり走ったりしているグループに

インタビューの時だけ、徹底した感染対策をやらせてみたって

何の意味もないでしょ? 

――いや、「感染防止に全力を尽くしています」というポーズにはなるか。

 

それもあって、3区で驚異的な区間新記録を出した新谷選手が

マイクの前に立つなりマスクを外してくれたのは、とても嬉しかった。

少なくとも彼女は、あの場で視聴者が求めていたものは

「徹底した感染症対策」ではなく

「優勝インタビューに答える選手の素顔」であることを熟知し

自らの意志でマスクを取り去ったのだと考えている。

だからこそ、彼女の真意に気づいた4区以降の選手たちもまた

新谷選手に倣い、マスクを取ってインタビューに応じたのではないだろうか。

※むろん、途中でディレクターかプロデューサーが

 「マスクインタビュー」の無神経さに気づき

 マスクを外すよう指示した可能性も、なきにしもあらず。

 その場合は、当方の勘繰り過ぎということで、お許しのほどを。

 

新型コロナの大流行開始から、はや半年余り。

私たちは「なんでもかんでもとにかく予防!」なんていう

ヒステリックな自警団感覚からは卒業し

《フレキシブルな(状況に応じた柔軟な)コロナ対策》へと移行。

「オン」と「オフ」をきっちり見極めながら生活し

〔必要な場面で必要な対策を実行する〕よう変えていくべし!だと思っている。

でないと、先の見えない息苦しさと高まる絶望のさなかで

次から次へと若い命が失われていってしまう。

――そんな不安に襲われてしまうのだ。

 

う~~ん、またまた辛気臭い話なってしまったなぁ。

明日からは予定通り能天気な旅記録がスタートするはずだよ。

ではでは、またね。