感染対策の決め手は「学校教育」!? 本日の"なんだかなぁ"

ほとんど「ガス抜き回」の様相を呈してきた、

本日の"なんだかなぁ"。

四方八方(ってほど多くないが)から注がれる白い眼差しにもめげず
今宵もダラダラ行ってみるか。

 

ひとつめは、定番の「コロナ騒動」がらみの、"なんだかなぁ"。

昨年末以来、東京都の感染者が300人台に収まり

果てしなく思えたトンネルの先に、やっとこ出口の光が見えて来た2月の初日。

そんななかでも、相変わらず激論の絶えない〈議題〉のひとつが

『GoToキャンペーンの是非』だ。

そう。例によって「Gotoトラベルetcは感染拡大の犯人か否か」ってヤツ。

 

これに関して、つい先日もまた、強い意見が発表された。

いわく――

「過去に発生したパンデミック(100年前のスペイン風邪とか?)でも

 人の移動が感染拡大を引き起こしたという明確な記録が残っている。

 従って、今回のGotoトラベルが新型コロナの全国的な拡大を引き起こす

 重大な一因となっていることは、疑う余地もない」

みたいな内容だったと記憶している。

さらに、決定的な根拠として

「昨年10月の〈東京除外解除〉以来の全国的な感染者急増」を挙げていた。

 

しからば、感情ではなく、破綻のない理論で反論しよう。

まず、誰でも気付くはずだが、念のために指摘すると

「どうして、Gotoトラベルをスタートさせた7月下旬からではなく

 東京除外を解除した10月以降の統計を採用するのか」という疑問。

この答えもまた皆さんご存知の通り

「8&9月の2か月間は、目だった感染者増加が起きていなかったから」である。

これを『情報操作』と言わず、何と言うのか。私にはわからない。

ただし、この「10月以降の急増」には別方向からの意見があるので

頭の片隅に留めておいていただきたい。

 

次に、今回取り上げたかった〈考えてみりゃ当たり前〉の、疑問。

『過去に発生したパンデミック(100年前のスペイン風邪とか?)でも

 人の移動が感染拡大を引き起こしたという明確な記録が残っている。

 だから、今回のGotoトラベルが新型コロナの全国的な拡大を引き起こす

 重大な一因となっていることは、疑う余地もない』

という、偉~い学者先生?のご意見。

ざっと目を通すだけだと、一瞬「正論」のように思えるけど

・・ちょっと待てよ。これって、前提そのものが食い違ってるじゃん!

 

考えてみて欲しい。

一年前から我々は、ごく一部の〈困ったちゃん〉を除き

出掛ける時は必ずマスクを着用し

外出先での手指消毒・ソーシャルディスタンシングの徹底も守っている。

では、「過去に発生したパンデミック」の際も

庶民は同等レベルの〔感染防止策〕を実行していたのか?

――んなわきゃないって。

そう。そもそも「前提」からして違うのだから、

「結果」だけ比べて〈以前もそうだったから、Gotoトラベルこそ犯人だ!〉なんて

鬼の首でも取ったかのように断じるのは・・いささか、恥ずかしくないかい?

 

前回書いた"なんだかなぁ".の繰り返しになるけど

どんだけ大勢の人が移動しようが

毎日繰り返される通勤ラッシュの電車内で

クラスターらしきクラスターが一度も起きていない(よね?〉事実から見ても

「感染予防対策さえ守っていれば、人が移動するだけで

 少なくとも大規模な.〈感染拡大〉が起きないのは、それこそ自明の理」。

 

では、なにが〈火種〉なのか?

「コロナなんてただの風邪」「自分は(若い・元気)だから大丈夫)と

現実を直視せず、社会に対する責任も配慮もゴミ箱に捨てて平然としている

〈無自覚スプレッダー〉たちなのだ。

(この期に及んで宴会を開いたりダンスパーティーをやらかしたり。

「自分は特別な人間」という幻想を盲信し

多人数で"!打ち合わせ"という名の飲み食いを繰り返すヤカラも、立派なお仲間)

 

つまり、真に問題とすべきなのは、「Gotoの有無」ではなく

いかにして、この〈常識知らずS'〉に感染防止策を徹底させるか、なのだ。

ここを取り違えている限り、根本的なコロナ対策なんかできるものか。

政治家の人格を否定したって、なにひとつ好転しないんだから

頼むから、現実を見据えた議論と対策を実行してほしい。

 

んで、さっきの話に戻ろう。

どうして「東京除外」を外したとたん、感染爆発が起きたか?

身も蓋もないことを言っちゃうけど、答えは――そりゃ、東京だからね。

 

そもそも、地方に生まれ育って、ずっと故郷で暮らし続ける人と

それでは飽き足りず、東京(など首都圏)に出ていく人との違いは、どこにある?

自分を変えたい・成長したい・可能性を試したい・目立ちたい・カネだカネ!

などなど様々な動機があるとは思うが、いずれにも共通しているのは

『その場でじっと我慢していることが出来ない』

保守的ではなく、アクティブな思考の持ち主だ、といったところか。

ぶっちゃけ、地方に定住する人より〈独立心と行動力の強い〉方々なのだ。

 

そんなドロップアウト人種が一堂に会した、日本最大の街・東京。

当然、ルールを守ることに長けた地方定住民に比べ

他人の目も気にせず自己判断で善悪を決め、ときに平気でルールも破る。

その結果、〈常識知らずS'〉の比率も大幅に跳ね上がる。

だからこそ、〈東京&都民封鎖〉を解除したとたん、全国で感染爆発が起きたわけ.。

――ね。1+1=2みたいにシンプルな「原因と結果」でしょ。

ホント、誰か言ってくれないかな。

「飲食店の営業制限」や「GoTo停止」など不毛な議論を続けるのではなく。

マスク着用などの「感染防止策」の徹底(=義務化)に加え

"当然守るべき常識"としての「感染防止教育」を、全国の小中高校で開始。

〈ダメダメな〈常識知らずS'〉が子供たちに避けられる社会〉を作りましょう!

(たぶん理屈で説得するよりも、子供たちが慌てて避けたり

 「ダッセー!」とか笑ったりしたほうが、はるかに効果的だと思う)

・・とかなんとか。

 

おおっ。またしても、最初の話題がパンパンに膨らんでしまったぞ。

じゃ、使用期限切になりそうなヤツを、ひとつだけ。

 

バイデン新大統領が発表した政策に対して

有識者を名乗る一部の人は

「これまでのトランプ政治の批判と否定ばかりで

 具体的で新しい政策が、なんにも打ち出されてないじゃないか。

 こんな情けない新政権のスタートは、記憶にない」

・・みたいな批判を投げかけていたけど。

それもまた、〔現実を無視した発言〕だと思う。

 

この4年間でドナルドがやり散らかしたことを「道」に例えると

多少ボロくはなっていたが、スイスイ車が走っていた片側三車線の高速道路。

そのいたるところに、思いつきで穴を掘ったり、抜け道を作ったり

バリケード!までこしらえてしまったわけだ。

だから、まずは、穴ぼこをふさぎ、車線を整備し、バリケードを撤去。

もう一度、《普通に車が走れる道》に戻さなきゃならない。

走れる状態でもないのに、「目的地」や「スピードアップ」を語るヤツのほうが

よっぽどうさんくさいと思うけどな。

 

確かにジョー・バイデン氏は、地味~な〈普通のおじさん〉で

年のせいか、ときどき言い間違いをやらかしたりする。

けれど、彼は「自分の非を認める」ことができる。

その一点だけでも、己が引き起こした〈世界一の死者数〉から

最後まで"目を逸らし"続けた前任者よりも、はるかに、はるかにマシな人物だよ。

 

ではでは、またね。