「責任を取らないマスコミ」の《脅迫報道》はもういらない 本日の”なんだかなぁ”

 国内での感染が始まって、はや半年あまり。

新型コロナ感染症による犠牲者数は

いまだインフルエンザの4分の1未満にとどまり

〈高齢者と持病持ちだけが警戒すべき病〉であることが判明。

それどころか、徹底した感染症対策の結果

死亡者数全体の数も、例年より少ないデータすら発表されてしまった。

もはや、法定伝染病並みに「とにかく隔離!」という対応が

現実に即したものでない〈ヒステリー症状〉であることは

少なくとも日本においては、もはや否定しようのない〈現実〉である。

 

ところが、この期に及んでなお、政府も各都道府県も声を揃え

ほとんど実態が解明されていなかった半年前と何ひとつ変わることなく

小さな増減を繰り返す感染者数を、連日飽きることなく発表し

「死に至る〈かもしれない病〉新型コロナの恐怖」を煽り続けている。

百歩譲って、国や自治体の硬直した対応ぶりは

日本とはケタ違いの感染&死者数を出している欧米やインドなどの手前もあり

「怖い病気ではないようなので感染症のランクを下げます」

などと簡単に発表するわけにはいかないだろう事情も、わからなくはない。

 

許せないのは、テレビ・新聞・雑誌などマスコミの対応だ。

新型コロナが「どれだけ被害が広まるか見当もつかない未知の感染症

であった半年前なら、いざ知らず。

少なくとも、日本においては

高齢者&特定の疾患持ちを除いて、命を奪われるケースは極めて少なく

10代以下に至っては、死者数ゼロという

既存のインフルエンザより「はるかに安全な病」であることが

明確なデータによって、すでに証明されている。

 

ところが、マスコミのみなさんは

こうしたいわぱ〈プラス情報〉には一切触れようとせず

半年前とまったく同じ、いやむしろそれ以上の金切り声で

「コロナは危ない!」「経済と命とどっちをとるのか!」などと

『新型コロナ教』という新興宗教の熱狂的信者であるかの如く

際限のない不安と恐怖を発信し続けているのである。

 

いったいどうして、こんなにも実態からかけ離れた

「オオカミが来るぞ!」報道を、恥ずかしげもなく繰り返すのか?

 

最大の理由は、言うまでもないだろう。

例えば、インフルエンザとの比較情報を提示し

「そろそろ対応を見直した方がいいのでは」といった楽観的な意見を発信。

まんいち後になって何らかの問題が発生した場合

責任の一端を取らされる危険があるからだ。

 

面白い(刺激的な)番組を作りたい!

でも、そのことによって発生する責任だけは、断固として取りたくない!

――これが、(日本の)マスコミ(ほぼ全て)に共通する絶対概念だからである。

 

そうでなくても、昨今は「私は弱者の味方です!」と美しく宣言する方々が

犠牲者がひとり出ただけで、だから危険だと警告したじゃないか!

など鬼の首を取ったように騒ぎ立て

ちゃっかり有名人になる〈美名クレーマー〉が、後を絶たないのだから。

(これが何事もなく無事に終わった場合

 公式に「私が間違ってました。騒がせてごめんなさい」などと謝罪した例は

 ただの一度もないはずだ。もし実在していたら、教えて欲しい)

このように、圧倒的大多数のクレーマートラブルと同様

〈否定的意見は言ったもの勝ち〉というのが、偽らざる現実なのだ。

 

新型コロナによる10代以下の犠牲者が一人でも発表されたら

この手の《正義の味方》たちが一斉に叫び出すから、見ててごらん。

(もちろん、インフルエンザによって何十何百もの幼い命が失われている

 という〈都合の悪い事実〉には一切触れることはない)

 

――いかん。今回は、マスコミの話だった。

 

閑話休題

 

哀しいことに、いまやこの「責任を取りたくない病」は

公共放送を自認するNHKにも、隅から隅まで蔓延してしまっている。

確かに、ただひたすら《最悪の可能性》だけを叫んでいれば

それが(予想通り)空振りに終わったとしても

「何事もなくて良かった」と言えば、それでおしまいだ。

逆に、「被害は少ない見通しです」と予測し

それが悪い方に外れた場合は、全責任を負わされかねないのが

今のこの国の〈庶民感情〉なのだから。

 

てなわけで、最近の報道、特に災害予想に関する報道のひどさは

目を覆わんばかりだ。

ほんの少しでも可能性があるという専門家の言質?が取れれば

「史上最大規模の台風が日本を直撃。数千人の犠牲者が出る危険があります。

 予想進路にお住いの方々は、ぜひとも徹底的な対策を!」

「明日は全国的な猛暑が予想され、熱中症の危険があります。

 できるだけ日中は出歩かず、冷房の効いた屋内で過ごしてください」

「今は小康状態だが、気を緩めたとたん第三波が全日本を覆うかも。

 そうすればあっという間に医療崩壊が起こり、国内の死者は万単位になりかねない」

次から次へと、オオカミ少年が大量生産されていくシステム。

 

――確かに可能性はゼロでなく、まったくのウソとは言えないだろう。

しかし、それも、程度問題である。

このままエスカレートすると・・

未知の感染症に罹る可能性があるので、今後一切海外旅行には行かないように。

自動車事故に遭う危険があるので、車が通る道は通らないでください。

転倒死するおそれがあるので、雨の日の外出は控えてください。

・・などと警告されかねない。

それぐらい異常なことが、この国では普通になりつつあることに、

どうか気づいてほしいのだ。

 

遅かれ早かれ、ただ一人の例外もなく、私たちは死ぬのである。

そんなたった一度しかない、限られた貴重な人生を

「オオカミが来るぞ!」の声を聞くたび

極度に制限された状態で過ごさなければならないのは

それこそ、真正面から人権損害にぶち当たる強制行為だと思うのだが。

 

もちろん、マスコミなんぞが発する「注意報」や「警告」は無視して

自分の好きなように生きるべきだ! 

――などとトランピストのようなワガママ行為を薦めているわけではない。

いまのところ、一番言いたいのは

危険ばかりを連呼し、不安をかきたてることで視聴者・読者の注目を集めようとする

マスコミの〈自作自演ヒステリー〉を鵜のみにし、一緒に踊るのではなく。

頭を冷やして、(ニセモノではない)客観的な情報を集め

他人ではない自分の頭で考え、納得できる答え(行動)を探し出していくこと。

――なのではないだろうか。

 

いざという時にはきっと誰か(政府?)が助けてくれる!

という甘い考えは、「コロナ」によってこなごなにぶち壊された。

ピンチはチャンス! とは言い切れないけど。

この厄介極まりない災厄が私たちひとりひとりに

自分の頭で考え行動するきっかけになれば、と。

心から、願う次第である。

 

ではでは、またね。