情報操作で私怨を晴らす!?小池知事 ――本日の”なんだかなぁ”  

「Go To キャンペーン」2日目にして

新型コロナウイルス感染者数

史上最多の366人を発表した小池東京都知事

 

「Go To」初日、7月22日の感染者数は

前日からほぼ横ばいにとどまり

東京都民の間から「私たちだけ除外されるのは理不尽だ」と

キャンペーンに対する不平を噴出させた。

そして次の日には、いきなり300人台の後半へと

あまりに急激な増加を示して見せ

一転して「やっぱり拙速に過ぎた、政府のキャンペーンは失敗だ」

とのイメージ演出を見事に作り上げてみせた。

まさに、見事なまでのジャストタイミングな感染者数推移と言えるだろう。

 

しかし、これを単なる偶然でスルーしてしまうほど

当方は素直な性分の持ち主ではない。

 

どう考えても、これは情報操作のたまものでしょう。

そもそもかなり前から、小池知事は午後のワイドショーに間に合うよう

早くも昼前後には「本日の感染者数の目安」を発表。

夕方にならなければ確定しないはずの数字を

見事!?ピタリと当てて続けていた。

そして、自分の見解を最も効果的にアピールできる日に合わせ

感染者数を増減させ続けていたと思われる。

 

今回の「成果」は、まさにその集大成と言えるだろう。

なに、簡単なことだ。

22日に発表する感染者数を低く抑え

その分を翌日に積み上げればよいだけなのだから。

 

そもそも

感染者数の集計に携わっているはずの「専門家」や「現場責任者」は

一度たりともを顔を出すことなく

連日、マスコミに向けて感染者数を発表するのは

すっかりテレビキャスター化した小池都知事ただひとり。

ブラックボックス」の中で数字を調整し

自分にとって最適なタイミングで公表することができるわけだ。

 

でもって、彼女にとって「最適なタイミング」とは

いま現在〈いちばんの敵〉と見做している、中央政府の首脳陣。

言わずと知れた安倍――二階ラインに、最大のダメージを与えることである。

 

誰が見ても未曽有の緊急事態下だというのに

通常時における昔ながらの感覚で根回しや周囲の了解を取り付け

規定事実として動き出してしまった「GoToキャンペーン」。

感染者数など状況が悪化したからといって

いまさら止めるわけにはいかない。

なにせ「旅行族議員」二階幹事長の元には

いのいちばんで4000万円以上もの政治献金

今回のキャンペーンを後押しした旅行業者協会?から

振り込まれているのだから。

それにしても、キャンペーン初日に政治献金を振り込むか?

まるで両者の癒着ぶりを宣伝しているようなもんだろ。

でなきゃ、なりふり構わず〈次回〉の選挙資金が欲しいとか?

ほんっ・・とに、自分たちのことしか考えてないんだから

 

――そんなふうに邪推したくなるほど

すべてのからくりがスケスケで丸見えなんだよね

コロナ後の日本の政治動向、ってヤツは。

〈情報操作と私怨に基づく行動原理〉で突き進む小池都知事にしても

〈いかなる局面でも己の権力と地盤の維持を最優先〉する二階幹事長にしても

〈都合の悪いことは全部丸投げ。一切の責任から逃げ続け〉る安倍総理にしても

都民や国民を支え、導いていくことが最大の使命であるはずのトップたちは

みな、自分の足元と目の前の政敵ばかりに力を注いでしまっている。

 

たとえばEUでは、日本よりも遥かに極めて厳しい状況に追い詰められながら

それでも一国の損得を超えた国家連合体として

巨額の資金を供出し、互いに助け合おうと動き始めている。

ひるがえって、この国はどうだ。

先が見えないいま、〈自分のこと〉は横に置き

5年後や10年後の日本と日本人のことを本気で真剣に考え

なんとかしようと苦闘している政治家は、どれだけいるだろうか?

 

不幸中の幸い――とでも言おうか。

まさにいま、そうした人たちの〈素顔〉が見事に剥き出しになっている。 

あとは、その場しのぎの言い訳や、露骨な情報操作

外見だけのイメージ戦略に惑わされることなく

私たちひとりひとりが自分の目と耳と頭をしっかり使って 

誰が「裸の王(女王)様」で、誰が「本当の政治家」なのか

じっくり検討し、見極めればいいだけなのだから。

 

政治家や専門家やマスコミの言うことを

常に正しいと信じ込み、鵜呑みにするのは、もうやめよう。

ふと湧き上がった疑問をそのまま放置せず

自力で調べ(今は誰もがその場で検索できる!)

頭を使って考え、自分の〔納得できる答〕を探し出していく。

そしてまた、次なる疑問へと立ち向かっていく・・

その繰り返しこそが、《ちゃんと生きる》ってことなんだと思うんだ。

 

極論に聞こえるかもしれないけど

60年以上の歳月をこの国で生きてきて

いま自分が〔納得できる答〕は、こんなところだったりして。

 

ではでは、またね。