2024年3月17日(日)
Verdant Hill Hotel👣KLシティバス🚍チャイナタウン👣スリ・マハ・マリアマン寺院
ホテル前の街路樹に色鮮やかなコウライウグイスを発見!
この日は、21時過ぎに出発する便で帰国〈(ブルネイ経由)する予定。
ということは、19時前後に空港に着けばいいわけで
ほぼ日中まるまる自由に過ごすことができる。
初日の到着が夕方以降、翌朝からキャメロン・ハイランドを目指して2泊。
昨日も夜景観賞がせいいっぱいだったので
クアラルンプール観光に使えるのは、この半日間だけなのだ。
昨夜深夜近くまで歩き回ったけれど
さいごのひと踏ん張りと7時半には起床し、朝飯をかきこむ。
ホテルに荷物を預けチェックアウトを済ませたのち
歩いて数分のところにある無料巡回バス「GOKL City Bus」の停留所に向かう。
広大な緑地の中に立つKLタワー。青空に白亜の塔がよく映える・・と眺めていたら
真上の梢に、インコみたいな黄色い鳥の姿が。
後で調べたところ、東南アジアに生息するコウライウグイスと判明。
"マレーシアの軽井沢"と称されるキャメロン・ハイランドに滞在していた間は
野鳥らしい野鳥には出会えなかったのに
クアラルンプールのど真ん中で「この旅一番のバードウォッチング」ができるとは。
彼らにすれば、都会に設けられた緑地の方が過ごしやすいのかもしれない。
などと思い巡らすうちに、新たな野鳥が枝先に留まる。
今度のお客さんは、青地にブルーのラインが目を惹く渋めの一羽。
残念ながら後ろ姿の一枚しか撮影できず、種の特定は断念した。
遥か頭上を見上げながら、なおも鳥の姿を探し続ける当方を横目に
相方はさっさとバス停に到着。
10~15分間隔で到着すると書いてあった無料巡回バスを待ち始めた。
ガイドブック(「地球の歩き方」)には無料とあったが
つい最近、マレーシア国民以外は有料化された。
といっても、一回乗車するたびに1RM≒32円程度。
ただし現金は受け付けず、決済はカードをタッチするシステム。
所持していたVISAカードが使えたので、これも手間いらず。
そんこんなで、巡回してきたバスに乗車することができた。
ちなみに、日本と違って手を挙げないと通り過ぎてしまうから気を付けて。
今回乗ったバス路線(パープルライン)は、市内をほぼ時計回りに周回。
チャイナタウンまで足を延ばし、折り返し戻って来るルートだった。
途中、クアラルンプールの中心街を縫って走る。
ある意味、格安の市内観光バスと言えるかも。
次々と移り変わる車窓風景を楽しみながら、乗車すること20分余り。
折り返し点となるチャイナタウン付近で下車し、そこから市内観光はスタートした。
ただ、チャイナタウンに来たとはいえ特に買いたいものも入りたい店もなく
結局いの一番に目指したスポットは、こちら。
スリ・マハ・マリアマン寺院。
1873年に建てられたクアラルンプール最大のヒンドゥー寺院だという。
白馬の騎士に左右を守られど真ん中に鎮座するのが、たぶん一番偉い神様。
色っぽさなら、建物の屋上でポーズをとる女神のほうが上か。
異教徒の無責任なごたくはさておき、中に入れてもらおう。
幸いヒンドゥー教徒でなくとも拝観は自由。
ただし、入口で靴を脱ぐことを忘れずに。
※後でガイドブックを見たら、ここで20¢支払うことと書いてあった。
誰にもとがめられなかったので、スルーしてしまったよ。
内部もまた、極彩色の世界。
なんだか熱心に祈ってる人もいるけど、お邪魔しちゃっていいのかな・・
と言いつつも、ズンズン奥へと進んでゆく。
正面には漆黒の神様、そしてサドゥとおぼしき半裸の男性が。
お布施を払って、祈ってもらうのだろう。
このあたりは、日本の神道や仏教と変わらない気がする。
日本と違うのはキンキラキンの神々。こちらはいわば"ヒンドゥーのマリア様"。
となるとこちらは、ヒンドゥー版アメノウズメってところか。
もちろん、ヒンドゥーならではのオリジナル神シヴァも降臨されている。
いずれも個性豊かな神様ばかりで、つい節操なくシャッターを押しまくる。
こちらの可憐な女性は、無礼を承知で「ヒンドゥーのハイジ」と呼んでしまおう。
天井にも、これでもかとばかりに"色彩の花火"が大爆発。
見れば見るほど楽しさが滲み出てくるヒンドゥー寺院、なんて言ったら失礼千万か。
ともあれ、下手な美術館よりよっぽと面白かった。
あっという間に30分が経過。
他にも回りたいところがいろいろあったので、後ろ髪を引かれる思いで退場する。
最後にもう一度ゴテゴテの塔を見上げると、上空に白い機影が。
これも何かの縁なのかーーってなんの縁だよ。
ともあれ、刻々と熱気を増す青空の下で始まったクアラルンプール市内観光。
徐々にそれが"死のロード"へと変貌することを、まだ誰も知らない。
ではでは、またね。