豪雨のクアラルンプールで晩飯探し マレーシアうたた旅 2024.3.13-18 4日目⑤  Guesthouse👣Boss Taste👣バスステーション🚍KLセントラル🚝ブキッ・ビンタン駅👣ISETAN

2024年3月16日(土)Guesthouse👣G.U.Stall🚙Tea Plantation🚙Mossy Forest🚙BOH Tea Plantation🚙Strawberry Farm🚙 Guesthouse👣Boss Taste👣バスステーション🚍KLセントラル🚝ブキッ・ビンタン駅👣ISETAN

滝のような土砂降に遭い、モノレールの駅から一歩も外に出られず・・・

 

実質5時間の半日ツアーでキャメロン・ハイランドの魅力を満喫。

あとは遅いランチをいただき、15時発のバスに乗るだけだ。

静かで居心地のよかったゲストハウスの人に別れを告げ

スーツケースなど全荷物をたずさえ、バスステーションへと向かう。

昨晩入ったレストラン「Boss Taste」がちょうどその経路にあったので

これ幸いと立ち寄ることにした。

前回と同じテラス席につき、食べそびれていた名物料理を注文する。

チキンフーズフライドライス。ほぼチャーハンだが、鶏の出汁が効いててうまい。

昨夜飲みそこねた南海(ナンセン)コーヒーも、美味。

何を食べても外れがなく、キャメロン・ハイランドで一番口に合う店だった。

インド料理も旨かったけど、2日続けて入る気にはなれなかった。

 

2時半少し前に店を出て、最後のウィンドウショッピングを楽しみながら

歩いて7~8分の距離にあるバスステーションへ。

クアラルンプールまで乗っていく15時発のバス。

20分ほど前に着いたけど、ドアが開いたのは5分前。

ここまでくれば、待つのもまた楽し。

定刻15時、クアラルンプール目指してバスは走り出した。

バイバイ、キャメロン・ハイランド!

"マレーシアの軽井沢"と称されるだけあって、過ごしやすい高原避暑地。

少なくとも灼熱のクアラルンプールに4泊するより、はるかに賢明な判断だった。

バスのシート配置は行きと同じく、1席+2席で一列のゆったりレイアウト。

2日前と同様1人席のリクライニングを倒し、VIP気分で景色を楽しむ。

半日ツアーの疲れもあって、いつの間にか寝入っていた。

気が付けば早くも高速道路を快走中。

最近こうした「観光⇒交通機関で移動⇒観光」のスケジュールが

移動中に休めるので、"もっとも効率のいい旅先での過ごし方"だと感じる。

出発から2時間後、行きとは違うところでトイレ休憩。

何軒かの店が並んでいて、パーキングエリアのような感じ。

どんなものを売っているのか、ちょっと覗いてみようかと思った矢先

大きな雨粒がボタボタ空から落ちてきた。

あわててバスに戻る。

このとき初めて、クアラルンプールの天気は大丈夫かな? ・・と考えた。

そして、左右をヤシの林に囲まれたハイウェイを疾走すること1時間半。

雲が広がる不穏な空の下、クアラルンプール近郊の高層ビル群が見えてきた。

終点のバスターミナルまであと20分ぐらいかな・・

身支度を始めながら窓の外を見上げると、どこか記憶に残る建築物が。

あれ? このビル、KLセントラル(クアラルンプール中央駅)の近くにあったはず。

ーーてことは、ひょっとしてKLセントラルに途中停車するのでは??

だったら、バスターミナルからKLセントラルまで移動する必要がなくなるぞ!

後ろの席の相方に声をかけ、大急ぎで荷物をまとめる間にも

バスは駅前へと滑り込み、停留所前のスペースに停車。

乗車していた客の半数ほどが立ち上がり、次々とバスを降りていく。

遅れてなるかと、我らも後に続いた。

18時半前に、KLセントラル駅に到着。

途中停車のお蔭で移動時間が大幅に短縮できた。

これなら、マレーシア最後の晩御飯をのんびり楽しめるぞ! と喜んだのだが・・

到着日の夜と同様モノレールに乗って

クアラルンプール有数の盛り場ブキッ・ビンタンを目指す。

ところが2駅ばかり進んだとき、大量の雨粒が車窓を叩き始めた。

で、10分後、到着したブキッ・ビンタン駅のホームから外を見ると

ーー絵に描いたようなザンザン降り。

もちろん折り畳み傘は持っていたけれど、この豪雨の前では何の役にも立たない。

ましてこちらは肩掛けバック+デイバック+スーツケースという"完全装備"。

外に出たとたん、全身すぶ濡れになるのは火を見るよりも明らかだ。

短時間で降り止むことを祈って、しばらくホームで雨宿りすることに。

だが1台、2台、3台と、後続のモノレールが次々到着するも

雨の勢いはこれっぽっちも収まる気配がない。

ホームで待ちぼうけること、およそ30分。

いつになれば小ぶりになるのか見当もつかないし、何より腹が減ってしかたない。

迷った末、とにかく屋根のある場所を移動しながら

どこでもいいから夕食にありつける場所を探すことに決定。

改めて周囲を見渡すと、向かい側のホームの上に「ISETAN」のネオンが!

あのビルなら、駅からの連絡通路で渡れるんじゃないか。

ダメもとで反対側のホームに渡ってみると、見事予想は的中。

傘を開く必要もなくISETANビルに入り、そのまま地下の飲食店街へ。

広いフロアの半分ほどをシンガポールのホーカーズを連想させる屋台街が占め

たくさんの人々で賑わっていた、の、だ、が。

どの屋台を覗いてみても、アルコールのアの字もない。

このエリアは「お酒NG」らしいと諦め、フロアの反対側までぐるっと大回り。

すると、目の前に一段明りを落としたシックな一角が現れた。

日本食を提供するカウンターが並び、透明な保冷ケースの中には各種缶ビールが!

一目でわかる、伊勢丹地下一階のアルコールOKエリア。

残念ながら提供していた食事は日本食ばかり。

それでも、ビールが飲みたい!の誘惑には勝てなかった。

結局チキンの照り焼き定食と、(畏れ多くも)豚の生姜焼き定食に決める。

ともに1000円程度、思ったほどは高くない。

味もしっかり和食、久しぶりの米の飯にホッと心が和む。

なによりも、ご飯のお伴のビールが嬉しい。

一番搾りも置いてあったけど、せめてものタイガービールで乾杯なのだ!

 

ではでは、またね。