台湾で最も美しい!斗六の太平老街 台湾南部うたた旅 2023.11.27-12.2 5日目/台南⇒斗六② 鐵道大飯店👣台南駅🚃斗六駅👣凱登商務旅館👣太平老街

2023年12月1日(金)👣鐵道大飯店👣西羅殿牛肉湯👣孔子廟👣郭家粽👣徳記豆花店👣台南駅🚃斗六駅👣凱登商務旅館👣太平老街

斗六の太平老街、台湾最長にして(たぶん)最も美しい老街だ。

 

どたんばになってトイレを探してバタバタしたけど

なんとか当初の予定通り台南駅12時49分発の普通列車に乗車。

14字41分、嘉義と台中の中間にある斗六駅に到着する。

斗六駅の改札口。わざわざこの小都市に立ち寄った理由は、ただひとつ!

なだらかな曲線を描く斗六の駅舎。予約したホイルまでは歩いて数分だ。

雑居ビルのワンフロア(たしか4階)がこの日の宿・凱登商務旅館。

名前の通りビジネスマン向けの安ホテルだが、それでも1泊7000円強。

台南で利用した鉄道大飯店のちょうど2泊分になる。

需要と供給の関係なのか、台湾の宿泊施設は地方に行くほど高くつくようだ。

 

3~40年前の中国旅行を思い出させる廊下のカウンターでチェックインを済ませ、

タバコの臭いが残る古びたツインルームに荷物を置いた。

さあ、暗くなる前に見に行こう! どこへ? もちろん太平老街だ!!

 

ホテルの入ったビルを出て、ほんの2回ばかり角を曲がると

その先に、斗六でいちばん有名な観光地・太平老街が続いていた。

一見ありふれた地方都市のメインストリートだが、2階の屋根にご注目。

「日本統治時代に建てられたバロック様式の2階建て建築が約600メートルも続く

台湾最長の老街〔地球の歩き方よ〕」なのだ。

橋の欄干みたいな突起物が、屋根の上にニョキニョキ並ぶ。

通りを挟んだ反対側には、重厚なレンガ壁の家々が並ぶ。

しかし注目すべきは屋根の形状ではなく、正面に施された多彩な細工物。

「女兒牆」と呼ばれる建物正面上部がそれぞれ凝ったデザインで飾られており。眺めながら歩いても楽しいーーと「地球の歩き方」にあったが、楽しいなんてもんじゃない。

たとえばこちらの台湾風ベルサイユ様式(と勝手に名付けた)向こう三軒。

鮮やかな色彩を残す精緻な花木は・・梅かダリヤか?

かと思えば1階と2階の狭間には、クジャクとオオカミ?

いっぽうこちらは、キジとワンコが・・力比べ?

いや、よく見ると獅子のような・・

とにかくそれぞれの造形が面白すぎる。しかも、これが少しも観光地化されてない。

驚くべき造形の美が、見事なまでに日常と共存しているのだ。

他に観光客らしき人の姿は、どこにもない。

相方とふたり、夢中になってデジカメのシャッターを押し続ける。

こちらの3軒は、三角屋根の頂点で猛禽が翼を広げていた。

将棋の駒型に縁どられた足元には、なにやら中国風の意匠が並ぶ。

図像学的には明確な意味があるのだろうが素人には理解不能ーーただ美しい。

 

 

普通の商店が軒を連ねるなかに、創立百周年間近の老舗菓子屋があった。

「四代目麥芽酥」、きなこたっぷりのピーナツ菓子で有名だ。

 

店先で笑顔を振りまく若い女性店員(もしや四代目の奥さん?)から

さっそく名物だという麥芽酥をひと箱買い求める。

すると果物をそのまま漬け込んだ棒付きキャンデーを2本、おまけしてくれた。

店の写真を撮り忘れてたので、可愛いパッケージだけ紹介する。

口の中でほろほろ崩れるピーナッツときなこの風味がたまらない。次も買おうっと。

銘菓の入った袋を片手に提げ、それでも"老街ウォッチング"は止まらない。

単色のデザインにも目を引くものが多数。これは桃?それとも蕪かな?

どう見てもタコとしか思えないユニークな意匠も。いったい何の象徴なのか・・

こちらの梅は日本、というより中国風か。

戦前だったら胸を張って掲げられた旭日旗デザイン。さすがは百年前の建物だ。

台湾に「老街」は数多くあるが、ここまで観光地化されていない場所は珍しい。

この"不思議な日常感"が満喫できるのは、今しばらくの間だけかも。

少なくとも今回の台湾旅行で、どこよりも"来て良かった!"と感激したスポットだ。

 

ではでは、またね。