バナナの街で"もっちもち"の冬粉を 台湾南部うたた旅 2023.11.27-12.2 2日目/高雄⇔旗山② 呉家金桔豆花👣高雄客運建国站バスターミナル🚍旗山轉運站バスターミナル👣旗山老街👣政宗老店

2023年11月28日(火)The Rivero Hotel👣寿山早餐👣鹽埕👣呉家金桔豆花👣高雄客運建国站バスターミナル🚍旗山轉運站バスターミナル👣旗山老街👣政宗老店

この旅最初の土産品は、旗山名物「手作りバナナエッグロール」。

食感はサクサク✕ホロホロ。新鮮なバナナをたっぷり使った、素朴な洋風菓子だった。

 

呉家金桔豆花から投宿中のThe Rivero Hotelまで、徒歩数分。

明朝の予行演習を兼ねたウォーキング(高雄駅前へ)は、ここから始まった。

すぐに愛河を渡る。時刻は正午少し前。11月末ながら25℃以上で、蒸し暑い。

グーグルマップの推定所要時間は30分前後。

道は平たんで歩道の段差もなく、最初の内は楽勝ムードだったが

体感温度30度を超えるムシムシの直射日光を浴びると、たちまちバテ始めた。

中間地点で早くも後悔するが、ここまできたら最後まで歩き通すしかない。

極力日陰と日陰を結ぶコースを選び、なんとか5分オーバーほどで

目指すバスターミナルへと辿り着いた。

 

すると、折しもターミナル前の路上に停車していたバスが

魔もなく出発しそうな雰囲気を漂わせていた。

ひょっとして、旗山に行くバスかも。

すかさず方が運転席脇のドアに近づき、「旗山」と書いた手帳を掲げる。

するとドライバーは首を縦に振り、すぐ乗れと手ぶりで促した。

慌てて乗り込み(料金はICカードをタッチするだけでOK)

席に着くのを待っていたかのように、すぐバスは出発。

なんてラッキーなんだろう!

絶好のタイミングに喜びつつも、本当に旗山に止まるのか不安であった。

なぜなら、バスの前面に表示されていた行き先は「甲山」のみ。

どこにも旗山の文字は確認できなかったからだ。

 

間違ったら間違ったで仕方ないーーと開き直ったものの

どこに行くのか確認できないのは、なんとも居心地がよろしくない。

念のため、もう一度ドライバーに訊ねてみるか。

などと考え始めたとき、たまたま停車中の停留所に貼ってあった

「高雄-甲山」の路線図が目に留まる。

それも、ちょうど座席の真横だ。

まだ出発しないでくれよ、と心の中で祈りつつデジカメを取り出し路線図にズーム。

しっかり確かめないで乗ってしまった「甲山行き」の路線バス。

果たして、旗山バスターミナルに途中停車してくれるのか?

上から3列目の中央やや左に、「旗山轉運站」の文字。

おかげでこれ以降、車窓のバス旅をのんびり楽しむことができた。

途中、高速道路に乗ったり、ころころ移り変わる風景を眺めること、およそ1時間。

無事バスは、旗山バスターミナルに到着した。

旗山ターミナルに停車中の「甲山行き」バス。よく見ると正面右に「旗山」の文字も。

慌てていると、こういうものが目に入らないんだよね。

 

そこから住宅街を抜け小さな川を渡ると、7~8分で旗山老街に出た。

一見、なんの変哲もない地方都市の商店街に過ぎないのだが・・。

普通なら、ここで「老街」の所以たるバロック風建築の装飾を紹介するところだが。

事前にガイドブックを読んでいたのに、その件が頭からスポッと抜け落ち

肝心の"バロック風装飾"を1枚も撮らずじまい。

・・・・いったいなにを見に来たんだ、おまいらは!?

 

そんなわけで、花草紋や鳥獣のレリーフが並ぶ老害の見どころに気づかぬまま

な~んか地味な商店街だなあ。

という脳タリンな感想だけをゲットし、台湾南部を代表する老街をあっさりスルー。

街歩きはもういいや、腹も減ったし何か食べよう。

一度も屋根を見上げぬまま、手元のスマホで店探しに熱中するのだった。

 

とはいえ時刻は14時過ぎ。

事前にチェックしておいた飲食店は営業を終えていた。

やむなくオフラインマップの評価(5点満点)だけを頼りに

"なるべく安くて美味しい店"をチェックした結果。

たどりついたのが、こちらのランチスポット。

牛肉スープと冬粉(春雨)の老舗「政宗老店」。歴史と伝統?を誇る庶民の味だ。

午後2時半という微妙な時間だが客の入りは5割以上。これは期待できそうだ。
さっそく道路に面したテラス席?に腰を下ろし、手渡された注文票とにらめっこ。

とりあえず看板メニューの「牛肉スープ」と「冬粉(春雨)」は必須。

細かく設定できるようだったが何度見ても良く分からないので

明らかに「お勧めセット」っぽい左下枠内の★Aと★Bを注文することに。

到着。手前がモツ入り春雨、右奥が卵+挽肉ご飯、その左が牛肉スープ、

残念ながら煮卵は売り切れで、代わりに肉団子が付いてきた。

看板メニューだけあって春雨は幸せの味、濃厚な出汁のスープも絶品。

全部で190台湾ドル≑900円程度だから、やっぱ「台湾の食」はコスパがいい。

 

その後、美味しいご飯に出会えた幸福な気分で旗山老街をもう一回往復するも

必見だったはずの「バロック風建築」には、最後まで気づけなかった。

もうひとつの名所・旧旗山駅はカメラに収めたが、あいにく火曜定休で入場できず。

まったくもって、お昼ご飯を食べに来ただけに近い旗山観光だった。

とても美味しい春雨と牛肉スープにありつけたから、それだけで充分なんだけどね。

 

で、旗山老街ゆいいつのお土産が、冒頭でも紹介した「香蕉手工蛋卷」。

まだ旅の前半で、なるべく荷物を増やしたくなかったけど

店の主人が続々と繰り出す"試食攻撃"に負けて、ひと箱買ってしまった。

でも高評価だけあり、後悔するような味ではなかった。

「4箱分の料金で5箱買えるよ!」としきりに勧めていたし

次回訪ねることがあったら、旅の後半に調整してまとめ買いしよっと。

 

ではでは、またね。