まさか、目の前で噴火するとは・・! 鹿児島ふたり旅 2023.2.14-17 1日目➁  荒崎🚘有村溶岩展望所🚘湯之平展望所🚘道の駅たるみず🚘アートホテル

2023年2月14日(火) 羽田空港🛫鹿児島空港🚘らーめん天天有🚘荒崎🚘有村溶岩展望所🚘湯之平展望所🚘道の駅たるみず🚘アートホテル

最も標高の高い湯之平展望所で、桜島の"爆発"に遭遇。

 

荒崎から桜島口へ。

時計回りに桜島半周の旅に出発。

最初に立ち寄ったのは、有村溶岩展望所。

大正の大噴火で流出した溶岩の上に立っているという。

国道沿いの駐車場から、階段とスロープを登ること数分・・

展望台からの桜島

広い溶岩減の先に噴煙を上げる雄大な姿が一望できた。

ただこちらも風下に位置していたため、肝心の河口付近が噴煙でよく見えない。

天気が良く、遥か彼方まで見通せただけに、この風向きはちょっと残念。

結果、桜島に背を向け、大隅半島側ばかり眺めていた。

 

溶岩原を縫う遊歩道をぐるっとひと回り。

30分ほどで見学を切り上げ、ふたたびレンタカーで出発。

さらに時計回りに進み、ちょうど9時のあたりに位置する湯之平展望所を目指す。

幾つかある展望所のうち、最も間近で桜島が見れるというスポットだ。

周回道路を離れて坂道を登り始めると、正面に桜島の雄姿が。

それもそのはず、入山可能な場所で最も高い海抜373メートルに位置しているのだ。

午後2時半(ぐらい)。

湯之平展望所の駐車場に到着。

人気観光スポットのはずなのだが、ここもガラガラ。

ひなたぼっこか観光客のエサ目当てか、しずかに佇むネコたちを後に

少し高い場所に設けられた展望台へと登っていく。

展望台の2階ベランダから、桜島に相対する。

澄み切った青空の下に、迫力満点のパノラマが広がる。

左から北岳・中岳・南岳。切り立った荒々しい岩肌が目の前に迫る。

北岳(御岳)山頂から伸びる板状の地層が、いまにも崩れそうで気になる。

先ほどと違って、噴煙でもやっとする事態は避けられたが、火口から遠ざかったぶん

しょぼい感じになってしまったーーって、文句ばっかりだなぁ。

しばらく眺めていたものの特に変化はなかったので、目の前の新芽などを撮影。

今日は朝4時起きだったし、そろそろ鹿児島市内のホテルに向かおうか。

そう思って展望台を降りかけた、そのとき。

・・・・ドン。

 

遠くで花火を打ち上げたような、くぐもった音が鳴り響いた。

もしかしたら、コレは、アレじゃないのか。

階段を降り始めた足を止め、ふたたび2階の展望テラスに戻った。

そうして、音の鳴ったあたりを眺めること7~8秒。

黒い綿の塊にも思える輪郭のはっきりした黒雲が、急激な勢いで膨らんでいった。

・・・桜島が、噴火したのだ。

巨大な生き物みたいな黒雲は、その後もむくむくと成長を続け・・

ほんの2~3分で、桜島の標高を軽々と陵駕。

圧倒的な存在感で、西の空に君臨していた。

なるほど。これが桜島、なのだな。

・・・ホント、いいもの見せていただきました。

いつまで見ていてもキリがないので、午後3時過ぎには展望台を後に。

麓にある道の駅「桜島」に立ち寄り、名物・桜島大根とご対面。

ほんの15分後ぐらいだったか、出発しようと駐車スペースに出てみると・・

さきほどの"モンスター感"はすでに消失、ごく普通の噴煙へと戻っていた。

・・・やはり、あれは「決定的瞬間」だったらしい。

 

その後は、「道の駅たるみず」に小休止を兼ねて立ち寄り。

西側から桜島のシルエットを撮影。

鹿児島湾を反時計回りにほぼ一周し、ようやく午後7時過ぎ。

今回3連泊する、アートホテルに到着した。

ホテルの部屋は鹿児島湾に面しており、桜島を含めた眺めは抜群。

近くには、桜島へと渡るフェリー乗り場もあった。

実際、「桜島が一望できる」との売り文句に惹かれて決めたホテルだったが

後になって、これが大失敗だと知る。

 

そう。

鹿児島市の繁華街から離れていた(バスで20分ぐらいかかる)ため

ホテルから歩いて行ける距離に、安くておいしい店が、ほとんどなかったのだ。

この日も、グーグルマップを頼りに右往左往すること30分以上。

ようやく見つけたのは、オフィスビルの一階にある社用族向けの郷土料理店。

入り口の提灯もオシャレ。B級志向の我々は"ちょっと場違い"かも。

お通しの「焼きもの」とカクテルドリンク。どっちも味より見た目、っぽい。

豚皮のてんぷら。これは、なかなか美味しかった。

会計後、入口脇に立つ「ランチ案内」に気付く。

ああ~~・・・、こっちの方を食べてみたかったなぁ。

とはいえ、昼ひなかホテルでくつろぐようなリゾート旅はしてないし。

もっとヨレヨレになった頃にでも、訪ねるか。

 

そんなこんなで、晩ごはんこそイマイチだったけど

お昼のラーメンと、目の前で桜島噴火を体験できたことは

そのガッカリを補って余りある。

初日にしては、充分すぎる"成果"なのだった。

 

ではでは、またね。