「庭園」よりも「公園」が好き 帯広ふたり旅 2022.10.26-29 4日目(2)六花亭本店⇒緑ヶ丘公園

2022年10月29日(土) ホテルルートイン帯広駅前~とかちプラザ⇒

スイートピア・ガーデン⇒六花亭本店⇒緑ヶ丘公園

            緑ヶ丘公園には帯広の魅力が凝縮!?

 

昔ギネスフックにも載ったという「世界一長いベンチ」でも見に行くか。

広いったって、しょせんは"町なかの公園"だろう。。。

などという甘い予想は、駐車場から歩き出してから数分で覆された。

だって、歩いても、歩いても、一面の緑なのだ。

もちろん単なる原っぱではなく、百メートル単位でイベントやスポーツ用の平地・

芝生エリア・樹木が茂る散歩道・花壇・野草園などに大雑把に区分けされており

さらにその中に各種記念館・美術館・動物園までが点在する、巨大施設なのだった。

 

 

余りのスケールの違いに圧倒されつつ

力いっぱい走り回る親子連れやゲートボールに興じるお年寄りたちを横目に

当初の目的地、「(元)世界一長いベンチ」を目指した。

んで歩くこと数分、防風林のように一列に並ぶ木々を越えたところに。

サッカー場がいくつも入る、長大な草原の一辺に沿って

低い木製の「400mベンチ」が、はるかかなたまで伸びていた。

 

       目の前にぽっかり広がる巨大な芝地・グリーンパーク

        その長辺いっぱいに続く、400mベンチ。      

 

とりあえず腰を下ろして、ぼーーーっとあたりを眺める。

頭上には、高く青い空が広がり。

目の前には、一面の草地がどこまでも。

けし粒のように小さな家族連れ・子供たちが

そうした緑一色のなか、サッカーボールを追い走り回っている。

・・・なんて、気持ちいいんだろう。

このところめっきり人混みや混雑が苦手になった身に

「グリーンパーク」と名付けられた400m✖150m(ぐらい)の緑地は

じわじわ疲れた心を癒してくれるのだった。なんちって。

 

         どんなに騒いでも、この広さなら無問題。

          とにかく、気持ちいい。ただそれだけ。

 

10分ばかり、座ったままエネルギーをチャージ。

それから、ベンチの直線に並行する道を南へのんびり歩き

ちょっと小高くなった草木の密集する上り坂へ・・

と思ったら、あたりには望遠レンズ付きのカメラを手に忍び足で歩く人々が。

おりしも頭上からの囀りに顔を上げると、何羽もの鳥が木々を伝って出たり入ったり。

どうやらこのあたり、野鳥の通り道になっているらしい。

彼らはバードウォッチングを兼ねて、撮影に来ているようなのだ。

こうなると、野生動物好きのうたたも負けられない。

いそいそ持参のデジカメを構え、梢や幹にチラチラを見せる野鳥の姿を追い始めた。

 

       ぽかぽかの陽だまりのなか、ふかふかの並木道?を歩く。

          終わりかけの紅葉が、なんとも美しい。

     ノッキングしていたからコゲラ・・にしてはクチバシが細いような。

 

しかし小鳥たちはちょこまかと動き回り、何枚撮っても"ブレブレ"が続く。

あれこれ試してみて、諦めかけたころ

今度は地面に低く身を屈めて、じっとカメラを構える男性が目に入った。

こんなローアングルで撮れる野鳥は、キジかヒワか、それともシギだろうか?

その視線の先をたどっていくと・・・つぶらな瞳のエゾリスの姿が。

10mも離れていないのに、人の姿を警戒もせず、餌探しに熱中している。

おかげでこちらも、苦労せずにズームショットをモノにできた。

 

       他のカメラマンのお陰で、エゾリスの撮影に成功。     

       真鍋庭園のエゾリスと違い、人が近づいても逃げなかった。

 

それにしても、なんだこのワイルド・ライフは。

帯広駅から1.5キロも離れてない町なかだというのに

野鳥やエゾリスが自在に暮らしているなんて。

つくづくこの土地に住む人たちが、うらやましくなってくる。

・・と言っても、一年の半分を"冬との戦い"に注ぐ根性はカケラもないのだが。

 

ともあれ、紅葉の時期にも重なっていたおかげで木々は美しく

動物たちとの出会いに、いっそうの華を添えてくれた。

近年、十勝といえば観光客が続々と訪れる「庭園」が有名になっている。

確かに、おととい訪ねた真鍋庭園も美しかったことは間違いない。

でも、あれは、あくまで厳密に管理された「箱庭の美」だ。

それよりも個人的には、管理の手を最小限に留め

おかけで自然(ほったらかし)の開放感にホッとできる

ここ、緑ヶ丘公園のほうが、ずっと好みだし、心地良い場所なのだった。

 

     帯広、といえば、緑ヶ丘公園を思い出す。いや、マジで。

 

おそらく同年配の中高年ならば、この"心地良さ"が分かるだろう。

なので、あえて断言してしまおう。

十勝帯広は、「庭園」よりも「公園」がいい!! 

 

ーーおおっと、公園だけで一回分になってしまった。

ではでは、またね。