モール温泉と焼肉天国 帯広ふたり旅 2022.10.26-29 2日目(4)北海道ホテル👞十勝トテッポ工房👞焼肉平和園本店👞北海道ホテル

2022年10月27日(木) 然別湖温泉⇒駒止ガレ場⇒真鍋庭園⇒北海道ホテル

     ロビーに馬車まで置いてある。"皇室御用達の宿"北海道ホテル

 

なーんか、場違いだな~。

 

森のスパリゾート北海道ホテルのエントランスを前にして

まっさきに浮かんだ感想は、これだった。

そのこと自体が目的でない場合

なるべく安価な移動&宿泊を選択している我らに

帯広を代表する宿泊施設(皇族も泊った)は、余りに立派過ぎて

どうにもこうにも落ち着かないのが、正直なところ。

・・ま、そうはいっても、どんな計算でそうなったのかは知らないが

千数百円の追加料金だけでここに泊まれるのは、得難い経験には違いなかった。

 

     ホテルのエントランス(夕食に出た撮ったので、ほぼ夜景)

       ・・・やはり、どこぞのお城にしか見えない。

 

古びたナイロンのデイパックを背中に背負い

これも年季の入った安物スーツケースをゴロゴロ転がし

10年以上前、ニューヨークで買ったTRADER JORSのエコバックを片手にぶら下げ

シックでゴージャスなフロントでチェックインの手続きを済ませる。

むろんワクチン4回目接種証明書を提示し

1人3000円也のお買物券を受け取ることも、忘れはしない。

 

割り当てられたルームナンバーは472。

低層ホテルながら4階と、一瞬眺望を期待したのだが

小さな窓の外に広がっていたのは、殺風景な駐車場ばかり。

団体割引用の部屋だけに、さすがに美しい中庭には面してはいない。

※パンフには「時折エゾリスや野鳥がかわいい姿を見せる中庭」と書いてある。

それでも室内の環境は快適で、安宿慣れしている我らには十二分の施設なのだった。

 

荷物を置いてひとやすみした後は、さっそく入浴セットを抱えて一階へ。

「敷地内の源泉から湧く植物性の有機成分を多く含むモール温泉」に入るのだ。

早い時間(15時半ごろ)だったせいか、広い浴場はほぼ独占状態。

高い壁に囲まれた露天風呂にも、ゆったりと浸ることができた。

確かに、昨日泊った然別温泉とまるで違う水質で

海藻を煮だしたかのように、ぬめぬめとした感触が楽しめた。

もうひとつの「名物」である「サウナ」も試してみるつもりだったが

長湯したため少々のぼせ気味となり、パスしてしまった。

※交代で入った相方はしっかりサウナも体験。

 とっても気持ち良かったと、上気した顔で語った。

 

湯あたりを冷ますために、もうひと休み。

辺りが夕暮れに包まれた17時半ごろ、夕食をとるために出発する。

もちろんホテル内にも有名レストランが軒を並べているけど

どれもが高級&効果すぎるし、なによりリラックスして食べることができない。

テーブルマナーに気を配りながらいただくよりも

とにかくリラックス優先で、安くて旨いものを腹に入れたかった。

 

てなわけで、この夜目指したディナーの店は

ホテルから歩いて7~8分の距離にある、焼肉・平和園本店。

その前に、同じく近くにあったケーキ店「十勝トテッポ工房」に立ち寄り

18時の閉店前に、人気のチーズケーキを購入する。

これは食後(焼肉)のデザート用だ。

 

    人気商品はほぼ売り切れ。それでも最後のチーズケーキをゲット!

         入口の「絵看板」もオシャレ。また来るね。

 

でもって、灯りも人気も少ない街路を歩くこと数分。

暗闇の中にぽっかりと浮かぶ赤い灯りの建物に到着する。

見るからに"昔からずっとここでやってます!"の雰囲気を漂わせる

焼肉・平和園本店だ。

年季が入っているのは外見だけでなく、内部はさらにタイムスリップ。

何十年前のものか見当もつかない古道具や看板、調度品などが

ところせましと並んでいる。

しかし、それより驚いたのは、店内の混雑ぶりだった。

夜の6時を過ぎたばかりだというのに、早くも店内は満席。

いつくか空いているボックス席も、ことごとく予約済みだという。

時間に縛られるのが嫌で予約を入れていなかった我らふたりは

2階の待合スペースで、じっと順番待ちすることに。

 

      会計所で「満席」と告げられ、空くまで待つことに。

     古い洋館のような2階階段脇で、待つこと40分あまり。

     まるで郷土資料館のように、色々なものが陳列されている。

 

あたりに漂う焼肉の香りと、楽しそうな談笑の声に囲まれて

我慢の子を続けること、およそ40分。

ようやく受付から声がかかり、めでたく2階の個室に入ることができた。

 

       ひなびた旅館の一部屋のような個室に入れた!

              よぉ~~し、食うぞ!!

 

あとはもう酒池肉林・・というほどではないけれど 

定番のジンギスカンをはじめ、十勝ならではの新鮮な焼肉を存分に堪能した。

単なる思い込みかもしれないけれど

やっぱり十勝の食べ物は、どれもこれも旨すぎる!!

 

         ごちそうさまでした!・・・く、苦しい。

        夜の街に燦然と?輝く「平和園」の3文字。    

 

窓を少しだけ開けて、立ち込める煙を吹き払いながら

ふたりともお腹いっぱいになるまで詰め込んで

気になる「お会計」はーーお酒3杯込みで5千円をちょっと超えるくらい。

これって、安すぎだよなぁ。

ホテルに戻って食べたデザート(トテッポ工房のチーズケーキ)も

さすがは乳製品天国だけあり、文句なしの美味しさだった。

 

"近所に安く食べられるお店がなかったら

  ホテルの向かいのイオンで何か買って、部屋で食べようか"

なんて代案まで考えていたけれど、まったくの杞憂に終わった。

道東の食い物は〈別格〉だと、改めて実感する。

 

ではでは、またね。