グラスボートは"満ち潮"で乗るべし! 石垣島ふたり旅 2021.12.5-9 3日目(その1) ファーマーズマーケット⇒川平湾

2021年12月7日(火)ファーマーズマーケット~川平湾

 

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          2日続けて、ここに来てしまった・・

 

本日のメインイベントは、名蔵アンパル(干潟)。

白保ワタンジ同様、干潮時を狙ってマングローブの森や干潟の生き物を見に行く。

ちなみにこの日の干潮時刻は、15時01分。

昨日より1時間ほど遅い。

だから、午後2時あたりまでは実質的なフリータイムだ。

 

正直、昨日は"ワタンジからのサンゴ礁歩き"こそ叶わなかったものの

広いビーチを独占・濃厚島ジュース・特等席で日没鑑賞・格安&絶品島料理と

期待を大きく上回る〈石垣島体験〉を果たしてしまったので

早くも3日目にして、"落穂拾い"的な気分になっていた。

昔ながらのRPGゲームで言えば、「のんびり行こうぜ」モードってやつだ。

 

そんなわけで、2回目のホテル朝食を手早く済ませたあと

(料理の種類は多いけど、ちょっと飽きてきかな)

立ち寄り損ねていたホテル近くの農協系スーパー

「JAファーマーズマーケット」まで、のんびり歩いていく。

国内・海外を問わず、旅に出たときは、可能な限り現地のスーパーを覗いている。

なにより、その土地ならではの農産物や食べ物に出逢えるから。

しかも多くの場合、街なかの土産物や特産品店で買うより、値段が安いからだ。

 

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  B級旅行者の味方、農協(JA)スーパー。しかし、石垣島は"例外"だった。

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                さすがに 農産物などの生鮮食料は安いのだが、土産物系は要注意。

 

幸い開店(朝9時)直後だったので、格安の生鮮食料品がふんだんに揃っていた。

自宅の近所なら、買い物かご一杯に詰めていたところだけれど

空を飛んできた旅人には、重荷に過ぎる。

それでも、「普通の店で買うよりは安いはず」という見落としのもと

かさばらない島唐辛子(生)を数袋と

生産地の島ごとに小袋に分けられた黒糖、海老煎餅などを購入した。

 

ところが石垣島の場合、この〈最安値作戦〉が通用しないってことが、後に判明する。

通常なら"底値"の「農協(JA)系」より、なんと繁華街に並ぶ土産屋のほうが

無視できないほど安い値段を付けていたのだ。

それについては、翌日夜の記録で詳しく語ることにしよう。

何事にも例外はあるものだ。

やっぱ、確認せずに決めつけてはいけない。

 

ともあれ、両手に戦利品の詰まった袋をぶら下げ、いったんホテルまで戻る。

この時点で、時刻はまだ10時30分前。

ランチタイムまでどこか時間を潰そうと、石垣島のロードマップを広げる。

とーーグラスボートって、まだ乗ってなかったよね。

昨日の午後、立ち寄った川平湾。

日没まで時間がない(と思い込み)、景色を眺めるだけだったのだ。

 

よし。じゃ、行ってみるか。

さっそく車に乗って、島の北東部にある川平湾を目指す。

しかし、北上すればするほど青空が消え、雲が頭上を覆い始める。

陽射しが海底まで届かないと、海の中が綺麗に見えないはず。

どうしようか・・

迷ううちにも、気が付けば半分以上の道のりを過ぎている。

そう。昨日も実感したけど、石垣島って、予想していたよりも小さい。

車に乗って移動する限り、北東方向に長く伸びる半島部分を除けば

ほとんどの地点が、30分程度で着いてしまうのだ。

そんなわけで、今回も

とにかく、行くだけ行ってみよう

ぐだぐだするうちに、川平湾の入口が見えてきた。

 

昨日の反省を踏まえ、前もってマップで調べておいた無料駐車場に車を入れる。

・・と、簡単に書いたけど。

この「無料駐車場」が、なかなかのクセモノ。

昨日利用した広い有料駐車場の100メートルほど先

道路に沿った左側に、10台ほどのスペースがあるのだが

目印らしきものは、小さな立札?一本のみ。

他に一台も停まってなかったこともあり

何度も目の前を行ったり来たりしてしまった。

確かにこれじゃ、200円払って「有料」を使った方が楽かもしれない。

とかなんとか、ブツブツこぼしながらも、抜け目なく「無料」に停めるんだけどね。

 

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         晴れ間を待って、展望台と浜辺を行ったり来たり

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      北の空は青空ばかり。頭上も同じならよかったんだけど・・

で。早くも、この旅2回目の川平湾。

相変わらず空模様は、"おむずかり"のご様子だ。

北の空は綺麗に晴れているのに、中天に近付きつつある太陽の前には厚めの雲が。

たま~にキラリ!と"天使の梯子"を落とすものの、すぐにまたお隠れになる。

蜘蛛の糸を掴もうと手を伸ばした瞬間、サッと引き上げられるカンダダの気分だ。

――実際の『蜘蛛の糸』に、そんな場面はないんだけどね。

店が並ぶ広場と川平公園の展望台を行き来きしつつ

煮え切らないチラリズムを繰り返す太陽を見上げたり

観光バスで乗り付けた元気いっぱいの修学旅行生たちを眺めては

晴れ間を待ち続けたが、薄曇り状態は変わらず。

 

結局は、「せっかく来たんだから乗って行こうか」と

〈せっかくパワー〉に背中を押され、1人900円也を払って乗ることに。

通常1200円のところを、オフシーズン価格で乗船できた。

砂浜に降りて、待つこと十数分。

我ら2人を足しても総勢8名の客を乗せ、グラスボートは沖に向かった。

 

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     この小型船に乗ることに。それを待って、灰色の雲がやってきた。

早口のせいか、やや聞き取りにくいガイドの解説を受けながら

湾の内外数ヶ所にボートを停め、船底中央に張られたガラス越しに

海中のサンゴと魚たちを見物する。

定員30数名のところ、8名しか乗っていないので

充分すぎるほどの余裕をもって、眺めることができたのだが。

危惧したとおり、時折太陽が顔を覗かせた瞬間以外は

海の中はどんよりと暗く、お世辞にも見通しはよろしくない。

おまけに、川の水(淡水)が海に流れ込む引き潮の時間帯だったので

全体が緑色に染まっており、"青い海"とはほど遠い状態だった。

 

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    ソフトコーラルの一種。全体が緑に霞み、いい写真は撮れなかった。

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      たくさんシャッターを押したけど、残したのはこの2枚のみ。

 

実は、前の日から

グラスボートに乗るならここだ!

と決めていた"地元の人が運営するボート店"は、閉鎖中。

そこでやむなく、他の大手を利用したのだけど。

「海の状態が良くないときは船を出しません」という売り文句は

ブラフじゃなかったようだ。

うーん・・。

昨日立ち寄った16時頃は、目当てのボートも運行していたのに。

ーー"ワタンジ"に続き、またひとつ〈リベンジ〉ネタが増えてしまった。

次回は絶対、「海の状態がいい時」に乗ってやるぞ!

 

ではでは、またね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに昼ご飯は、「とうふの比嘉」に決めていた。

「朝食&昼食の店」で調べると、必ず名前が上がる自家製豆腐の店。

朝早くから地元の人で賑わい、おまけにセット価格が500円前後という

"安くて旨い"に目がない我らにとって、まさに理想的なお店だったのだ。