絶品「島料理」にほっぺたを落とす 石垣島ふたり旅 2021.12.5-9 2日目(その5) 御神崎⇒石垣市内・えいこ鮮魚店

2021年12月6日(月) 白保海岸⇒ヤエヤマヤシ群落⇒川平湾⇒御神崎⇒市内

 

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      今回イチオシの居酒屋「えいこ鮮魚店」のオススメメニュー!

 

日没(午後6時)から、20分ほど経ったろうか。

これ以上空が赤くならない様子だったので、「特等席」から立ち上がり

同じように満足顔の観光客らに混じり、駐車場へと戻った。

あとは石垣市内で、おいしい晩御飯をいただくだけ。

前夜同様、真っ暗になった道へ車を出した。

 

と。帰り道について、7~8分ほど過ぎたころ。

ふいに、相方が言った。

ねえ。夕焼けになってきたみたい。

後ろを振り向くと、さっきまで闇に沈むとばかり思っていた西の空が

赤く染まり、地表近くには細い三日月まで出ているではないか。

あいやー・・もう少し待っていれば、良かったなぁ。

だが、後悔先に立たず。

いまから御神崎に戻ったところで、天体ショーは終わってしまう。

だったらこの先、眺めのいい場所に車を停めて

"残照&お月見タイム"を取ることにしよう。

 

そんなふうに方針は決まったものの

あいにく道の両側には木々が並び、極めて見通しが悪い。

それでも帰りのルートを調べてみると

ほどなく名蔵湾沿いの道に出ることがわかった。

砂浜近くに車を停める場所も、見つかった。

よし。ここを目指そう!

徐々に暗さを増してゆく西空と競争するように、車を走らせ

ミジュン崎を過ぎたところにある無料駐車場に滑り込む。

こうして撮影したのが、下の写真。

 

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         到着直後。残照の西空に、三日月と金星が輝く。

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          数分後。あっという間に夜がやってくる。

 

夕焼けはピークを過ぎてしまったものの

その分、三日月と金星が光を増し、存在感を示している。

文字通り"一粒で二度おいしい"石垣島の夕景だった。

 

思わぬ"空からの贈り物"に、ホクホク気分でホテルに戻る。

いったん客室まで戻り、荷物だけ置いて再び外へ。

すでに時刻は19時半を回っている。

あらかじめ夕食候補の店は決めていたが

人気があるので、早く行かないと満席になるかもしれない。

だったら予約しとけよ。

と、突っ込まれそうだが、予約を入れることで縛られるのも、できれば避けたい。

・・なんて、ワガママな旅人なのか。

こんなことだから、海外に行っても団体行動のオプショナルツアーを嫌い

多少のトラブルを顧みず、リスキーな個人観光に挑むのだな。

 

ともあれ、離島ターミナルに程近い宿泊ホテルを後に

北に向かって歩き出す。

飲食店が密集する島一番の盛り場は、東方向に位置するのだが

へそ曲がりの我々は、あえて街はずれに近い「隠れ家」的な店を目指す。

ちなみにこの夜、最終候補に残ったのは

〈厳選した島食材を生かした創作料理の店〉(ガイド本より)「森の賢者」と

〈島魚をボリューム満点の定食で〉(同上)の「えいこ鮮魚店」のふたつ。

 

まずは、手前に位置する「森の賢者」の店前へ。

予想通り、店内は賑わっており、ほぼ満員に近い状態だった。

入れるか聞いてみようか?

と、相方が申し出てくれたのだが・・

麻布や青山にあっても不思議ではない、オシャレで小奇麗な雰囲気が

少なからず緊張を強いられそうで、どうにも腰が引けてくる。

石垣島まで来たのに、食べる時までカッコ付けたくない。

願わくば肩の力を抜き、リラックスして食べたかった。なので・・

 

その前に、もう一軒のほうも見てみようか。

と、結論を先送り。

2ブロックほど先に店を構える、「えいこ鮮魚店」へ。

鮮魚店に併設する居酒屋というだけあって

地元で獲れた新鮮な魚介類が売りだが。

こちらはまた、絵に描いたような"赤ちょうちん"。

中の雰囲気も「下町の定食屋」そのまんま。

赤い顔をした地元の人が大声で談笑している。

あ。もう、個人的には、絶対こっち。

なんたって、"楽"だからね。

 

とはいえ、ざっと見た限り。ほとんど席は埋まっている。

なんとか潜り込めないなかなぁ・・。

うたたの意図を汲み取った相方が、のれんを掻き分け店内へ突入。

すると、迎えた店のお姉さんは。

一瞬、ダメっぽい顔をしたものの、客の数が2名と知ると

入口近くの壁際に残っていた、二人用テーブルに案内してくれた。

どうやら、ここが最後の空席だったらしい。

さすが――旅先での悪運強し!!

 

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         帰りがけに撮った、唯一の店内?写真。

 

んで、何を頼んだかというと。

一皿500円!の刺身盛り合わせ。海ブドウのサラダ。マグロのタルタル。

もずくの天ぷら。アーサー入りの卵焼き。

・・ほかにも、ふた品ばかり注文したと思うけど。

記録に残すどころか、ろくに写真も撮ってない。

どれもこれも美味しくて、食べることに夢中だったから。

一番記憶に残っているのは

マグロの赤身を焼き肉のたれ?に漬けた、「マグロのタルタル」かな。

口に入れたとたん、あまりの旨さに唸ってしまった。

しかも、料金は格安。

二人で食べて飲んでも、〆て5千円ちょっと。

もちろん共に大食ではなく、アルコールも二杯止まりだが

この味とボリュームにしては、コストパフォーマンスが良すぎる。

 

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          海ぶどうのサラダと、もずくの天ぷら。

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     500円の刺身盛り合わせと、思わず唸った「マグロのタルタル」

 

もう一回来ても、いいかな。

気になったけど食べそびれた料理が、いっぱいあるし。

相方とも意見が一致し、大満足で夜の町をホテル目指して歩くのだった。

 

ではでは、またね。