"ゆし豆腐"のカタキを"中華そば"で討つ 石垣島ふたり旅 2021.12.5-9 3日目(その2) 川平湾⇒とうふの比嘉(前)⇒ウシのカドデ

2021年12月7日(火) ファーマーズマーケット~川平湾~ウシのカドデ

 

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         「本格中華そば」との運命的な出逢い!?

やや悔いの残る楽しめたグラスボート観光は、30分ほどで終了。

ちょうどお昼過ぎと、いい頃合いになたので

前日から決めていたランチの店を目指すことにした。

店の名は「とうふの比嘉」。

隣接する工場で毎朝作るできたての「ゆし豆腐」が味わえるところで

石垣島・朝ごはん」で調べれば必ず名前が上がる、超有名店だ。

おまけに、ゆし豆腐セット(大)がわずか450円。

コストパフォーマンスの面からも、無視することはできない。

 

肝心の店は石垣市内からちょっと北に行った、サトウキビ畑の中にある。

川平湾まで北上した我らは、もいちど戻らなければならないが

なに、車に乗ればせいぜい15分の距離にすぎない。

小ぢんまりした島での移動は、やっぱり楽だ。

川平湾から、すでに何度か行き来した西岸沿いの道を南下。

途中で左折し、市の中心部に向かうこと十数分。

こんな細い道でいいのかな・・と不安になりそうなサトウキビ畑の農道を

100メートルほど進むと、左手に大きな平屋の建物があった。

手前には、オープンエアのテーブルが並んでいる。

間違いない、ここが「とうふの比嘉」だ。

 

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           翌朝の"リベンジ"の際に撮った一枚

・・ところが、なぜか一人の客も入っていない。

時刻は、まだ1時まで30分近くある。

事前に調べた営業時間は「6時半~15時」だし、むろん定休日の日曜でもない。

おかしいなぁ、と首をひねる間もなく、店先に立つ小さな立札に気が付いた。

――「本日は売り切れました」。

 

ああ。そういえばガイドブックの「営業時間」にも

カッコつきで(売り切れ次第閉店)と、書いてあったっけ。

それにしても、1時前に売れ切れてしまうのは、ちょっと早すぎないか。

頭の中で不平を零しつつ、店先から続く農道を戻ってゆくと

反対側から他の車が近づいてきた。

店以外には畑しかないから、きっと彼らも「ゆし豆腐」目当てなのだろう。

道を譲って先に通してあげると・・案の定、店先でUターンした。

お互いに、残念だったね。

 

でも、食べられないと分かると、ますます食べたくなるのが人情というもの。

元の舗装道路に戻る頃には

相方ともども「明日の朝にリトライしよう」で、意見が一致していた。

 

さあ。どうしよう。

鉄板だったはずの昼飯の予定が白紙に戻り

慌てて旅の手帳にメモっておいた、「行ってみたい店リスト」を眺め渡す。

石垣島だけあって、オススメ店は八重山そばが一番多い。

しかし、初日夜に"島一番(とのふれこみ)の一杯"を食べているので、これはパス。

かといって、こじゃれた展望カフェでリッチなひとときを気にもなれない。

 

ササッと手軽に、けれど美味しい昼飯はないか・・・

と探していると、「中華そば」の文字が目に飛び込んできた。

それも、牛骨ショーユの本格的な中華そば。

島に降り立って以来、八重山とか石垣の名が付いた地元料理ばかり食べていた。

そろそろ口直しがてら、"郷土料理"以外の味が欲しくなっていたところだ。

場所も、2キロほどしか離れていない。

よし。ここに行くぞ!

すぐにスマホのマップでルートを検索し、3分ほどで店先の駐車場に車を停めた。

 

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     店の外観。これ一枚しかなかったので、ちょいと小細工を。

 

石垣中華そば「ウシのカドデ」。

なんともユニークな店名だが、外観も店内もいたってオーソドックスなラーメン店。

扉を開けて入ったとたん、香ばしい醤油の匂いがふわっと鼻孔をくすぐる。

ふたりとも、ベーシックな「牛骨ショーユそば」を注文。

ユニークな器に入ったラーメンが、トンと目の前に置かれた。

一見、ありきたりな陶製の丼なのだが、袈裟懸けにエイヤ!と切りつけたのように

お椀の上部がナナメに傾いており、一番低いあたりがこちらに向いている。

要するに、手前が低くいぶん、ラーメンが食べやすくなっているのだ。

ふーん。うまいこと考えたなぁ。

感心しながらも、さっそく丼に顔を突っ込み、いただきます。

 

店の名前どおり、牛骨からとったダシが利いた旨味たっぷりのスープ。

それが正統派のちぢれ麺と相性よく絡み合う・・

って、なにグルメぶってるのやら。

とにかく、旨い醤油ラーメンを食べて幸せになれた。

結果論になるけど、八重山の味につらなるゆし豆腐よりも

味覚をリセットできたこちらの方が正解だった。

おそらく夕食も〈石垣・八重山風〉のオンパレードになるだろうし。

 

これまた期待以上だった味に、ふたりとも大満足。

元気よく車に戻り、いよいよ本日のメインイベント「名蔵アンパル」へ!

ーー直行するのは、まだちょっと早そうだ。

時刻は1時を回ったばかり。

干潮時間まで、2時間近くも残っている。

だったら口直しに、なにか甘い物でも食べようか。

ラーメンを食べた後、決まって起きる"口直し欲求"の赴くまま

スイーツ系の店をチェックすると、絶好なスポットが目に止まった。

 

手作りジェラートの専門店「石垣島ミルミル本舗」。

"自営牧場から直送した、搾りたての生乳を使った濃厚なミルク"

とかいうヤツを食べに行くべし!

 

ではでは、またね。

 

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         この道の先に、極上生乳スイーツが!