2021年12月7日(火) ファーマーズマーケット~川平湾~ウシのカドデ
「本格中華そば」との運命的な出逢い!?
やや悔いの残る楽しめたグラスボート観光は、30分ほどで終了。
ちょうどお昼過ぎと、いい頃合いになたので
前日から決めていたランチの店を目指すことにした。
店の名は「とうふの比嘉」。
隣接する工場で毎朝作るできたての「ゆし豆腐」が味わえるところで
「石垣島・朝ごはん」で調べれば必ず名前が上がる、超有名店だ。
おまけに、ゆし豆腐セット(大)がわずか450円。
コストパフォーマンスの面からも、無視することはできない。
肝心の店は石垣市内からちょっと北に行った、サトウキビ畑の中にある。
川平湾まで北上した我らは、もいちど戻らなければならないが
なに、車に乗ればせいぜい15分の距離にすぎない。
小ぢんまりした島での移動は、やっぱり楽だ。
川平湾から、すでに何度か行き来した西岸沿いの道を南下。
途中で左折し、市の中心部に向かうこと十数分。
こんな細い道でいいのかな・・と不安になりそうなサトウキビ畑の農道を
100メートルほど進むと、左手に大きな平屋の建物があった。
手前には、オープンエアのテーブルが並んでいる。
間違いない、ここが「とうふの比嘉」だ。
翌朝の"リベンジ"の際に撮った一枚
・・ところが、なぜか一人の客も入っていない。
時刻は、まだ1時まで30分近くある。
事前に調べた営業時間は「6時半~15時」だし、むろん定休日の日曜でもない。
おかしいなぁ、と首をひねる間もなく、店先に立つ小さな立札に気が付いた。
――「本日は売り切れました」。
ああ。そういえばガイドブックの「営業時間」にも
カッコつきで(売り切れ次第閉店)と、書いてあったっけ。
それにしても、1時前に売れ切れてしまうのは、ちょっと早すぎないか。
頭の中で不平を零しつつ、店先から続く農道を戻ってゆくと
反対側から他の車が近づいてきた。
店以外には畑しかないから、きっと彼らも「ゆし豆腐」目当てなのだろう。
道を譲って先に通してあげると・・案の定、店先でUターンした。
お互いに、残念だったね。
でも、食べられないと分かると、ますます食べたくなるのが人情というもの。
元の舗装道路に戻る頃には
相方ともども「明日の朝にリトライしよう」で、意見が一致していた。
さあ。どうしよう。
鉄板だったはずの昼飯の予定が白紙に戻り
慌てて旅の手帳にメモっておいた、「行ってみたい店リスト」を眺め渡す。
しかし、初日夜に"島一番(とのふれこみ)の一杯"を食べているので、これはパス。
かといって、こじゃれた展望カフェでリッチなひとときを気にもなれない。
ササッと手軽に、けれど美味しい昼飯はないか・・・
と探していると、「中華そば」の文字が目に飛び込んできた。
それも、牛骨ショーユの本格的な中華そば。
島に降り立って以来、八重山とか石垣の名が付いた地元料理ばかり食べていた。
そろそろ口直しがてら、"郷土料理"以外の味が欲しくなっていたところだ。
場所も、2キロほどしか離れていない。
よし。ここに行くぞ!
すぐにスマホのマップでルートを検索し、3分ほどで店先の駐車場に車を停めた。
店の外観。これ一枚しかなかったので、ちょいと小細工を。
石垣中華そば「ウシのカドデ」。
なんともユニークな店名だが、外観も店内もいたってオーソドックスなラーメン店。
扉を開けて入ったとたん、香ばしい醤油の匂いがふわっと鼻孔をくすぐる。
ふたりとも、ベーシックな「牛骨ショーユそば」を注文。
ユニークな器に入ったラーメンが、トンと目の前に置かれた。
一見、ありきたりな陶製の丼なのだが、袈裟懸けにエイヤ!と切りつけたのように
お椀の上部がナナメに傾いており、一番低いあたりがこちらに向いている。
要するに、手前が低くいぶん、ラーメンが食べやすくなっているのだ。
ふーん。うまいこと考えたなぁ。
感心しながらも、さっそく丼に顔を突っ込み、いただきます。
店の名前どおり、牛骨からとったダシが利いた旨味たっぷりのスープ。
それが正統派のちぢれ麺と相性よく絡み合う・・
って、なにグルメぶってるのやら。
とにかく、旨い醤油ラーメンを食べて幸せになれた。
結果論になるけど、八重山の味につらなるゆし豆腐よりも
味覚をリセットできたこちらの方が正解だった。
おそらく夕食も〈石垣・八重山風〉のオンパレードになるだろうし。
これまた期待以上だった味に、ふたりとも大満足。
元気よく車に戻り、いよいよ本日のメインイベント「名蔵アンパル」へ!
ーー直行するのは、まだちょっと早そうだ。
時刻は1時を回ったばかり。
干潮時間まで、2時間近くも残っている。
だったら口直しに、なにか甘い物でも食べようか。
ラーメンを食べた後、決まって起きる"口直し欲求"の赴くまま
スイーツ系の店をチェックすると、絶好なスポットが目に止まった。
"自営牧場から直送した、搾りたての生乳を使った濃厚なミルク"
とかいうヤツを食べに行くべし!
ではでは、またね。
この道の先に、極上生乳スイーツが!