2020年2月28日(金) ハバナ⇒トリニダー
お腹の不具合のため、満足に眠れた気がしないまま朝を迎える。
幸い、症状は治まってきたので、長距離バスに乗っても大丈夫そうだった。
念のため、7時過ぎから荷造を始め、8時にはチェックアウト&出発。
朝食の時間は8時以降になっていたので、諦めるしかなかった。
この日も、朝から強い陽射しが降り注ぐなか
スーツケースを転がしつつ、昨日確かめた集合場所のホテルを目指す。
途中、大通り(商店街?)でサンドイッチ店が営業していたので、朝食にする。
こぶりなバンズに肉と野菜を挟んだシンプルな軽食で、一個2.5cuc。
最初に値段を聞いたとき、確か「2つで2.5」と言ったはずだったが・・
正直、日本のコンビニより高い印象。これが観光地値段なのだろう。
ともあれ、出発予定時刻8時40分の10分前には、ホテルのロビーに到着。
ツアーカウンターらしき場所にいたホテルマンに
バウチャー(予約票)を見せて確認すると
「大丈夫。ここで待っていればいい」と頷いてくれた。
入口が見えるソファに陣取り、あとは迎えを待つだけとなる。
・・・・・だが。10分、20分、30分待っても、バスのバの字も現われない。
ま、予想はしてたから、"やっぱそうか"としか思わなかったけどね。
そもそのこのバス便を予約した時点で、手配してくれるHISの説明文に
「Ⅰ時間以上の遅れも覚悟してください」と明記されていた。
海外リゾート地のツアーバスの例にもれず
今回利用するトリニダー行きのバスも
目的地を目指す前に、ハバナ市内のホテルを何軒も回って乗客を集めていく。
そのため、1時間程度の遅れは普通なのだというのだ。
だから、多少の遅れは想定内。
・・とはいうものの、9時を過ぎても、何の音沙汰もなし。
さすがに、一度HISの現地デスクに電話して状況を確認した方がいいいかも。
と思ったところで、はたと気づいた。
"このホテルにはWi-Fiが入っている。
ならば昨日断念したSIMカードのアクティベート(有効化)だって可能なはず!
ダメ元で、さっき親切だったツアーカウンターの人に頼んでみよう"
まず、オフラインの翻訳アプリで「アクティベートをお願いできますか?」と入力し、
これをスペイン語に翻訳した文章を、カウンターの人に見せる。
あわせて、昨日通信会社に渡された「アクティベート手順のメモ」を差し出すと
彼は、綺麗にそろえたヒゲをピクリとうごめかしつつ、私のスマホを操作。
わずか1~2分で「OK」と、にんまり。
難なくアクティベート作業を完了させてくれたのだ。
やった! これでインターネットに接続できる!
音声で日本語⇔スペイン語の会話もできるようになった!
(結局、移動先のトリニダーではほとんどネットは使えなかったけど)
それでも、とりあえずネットと通話が可能になったのは、助かった。
いまだ姿を見せないバスの状況を知るべく、さっそくHISのツアーデスクに電話。
すると予想通り、「何か所も回っているため、もう少しかかります」との回答が。
こりゃ、腰を据えて待つしかないな。
もしかしたら、2時間コースかも・・と諦めかけた、10時少し前。
ついに、それっぽいシャツを着た男性が正面入口に登場する。
すかさず近づきバウチャーを差し出すと
素早くチェックし「乗ってくれ」と、正面に停車した大型バスを指し示した。
さっそく乗り込んでみると・・すでにほとんどの席は埋まっている状態。
うわー、相席かぁ。これで7時間!過ごすのは、ちよっとツラいかも。
それでも、諦めずに車内を見渡してみると・・
2カ所だけ(真ん中あたりと最後列)、2席並びの空席を発見!
すかさず二手に分かれ、各自窓側の席を確保する。
相変わらず、悪運だけは強いようだ。
すぐにバスは出発し、その後もハバナ市内を巡りながら4~5カ所に停車。
そのつど、数人の客を拾っては乗車させていく。
結局、バスがハバナ市内を出発し
南東400キロのトリニダー目指して走り出したのは、10時40分。
ちょうど2時間遅れだった。
・・でもまあ、ラストチャンスだった窓側ツーシートを確保できたことだし
あとはのんびりバスに揺られて、7時間!の旅を楽しむだけだ。
おんぼろトラックにまじって馬車が行き交う一本道を
ときおり現れる山や川、サトウキビ畑をぼんやり眺めたり
うつらうつらとまどろみながら、ここ数日の疲れを癒すのだった。
★ハバナ(IBEROSTAR PARQUE CENTRAL HOTEL)0840発※実は1040
⇒トリニダー(IBEROSTAR TRINIDAD HOTEL)1530着※あくまで予定
ではでは、またね。