グーグルマップの「最短ルート」は〈最楽〉ならず! キューバふたり旅 2020.2.26-3.5 5日目(その1)

2020年3月1日(日) トリニダー⇒ハバナ

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左手にカリブ海が広がるパノラマ・ロード

前夜、女主人に「明日は朝8時に出ます」と伝えておいたら

7時30分にはしっかり食事の用意が整っていた。

昨日と同じ2階ベランダの展望席で、フレッシュジュースでのどを潤していると

女主人の母親らしきお婆さんが、笑顔とともに作り立ての料理を持ってくる。

レベル高し!

とはいえ、ふたりとも昨日のランチによるダメージが残っており

せっかくのゴージャスな朝食を、半分近く残してしまう。

もったいないので、お皿を下げに来た女主人に「テイクアウト?」と尋ねると

「もちろん!」とうなずき、すぐ持ち帰り用の容器を用意してくれた。

そして、8時。

予約していたはずのタクシーが、なかなか現れない。

朝食の時間と一緒に申し込んだつもりだったが

あいにくこちらは伝わってなかったようだ。

幸い、時間の余裕は確保しておいたので

さっさと気持ちを切り替え、見送りに出てくれた女主人と握手して別れた。

今回の旅では、計3カ所の宿に泊まったが

ここトリニダーのホスタルが、ダントツで良かった。

もし再度訪れる機会があったら、迷わず同じところを予約するだろう。

 

ともあれ、タクシーから徒歩に切り替え

やや急ぎ気味に、バスターミナルの広場を目指す。

ところが来る時と違う直線ルートを選択したせいか、道路の凸凹は少なく

終始下り坂でもあったので、拍子抜けするほどあっさり到着する。

結果的には、タクシーを呼ばなくて大正解。

直角三角形の情誼に例えると、往路は一番長い斜辺コース。

復路は直角をなす残りの二辺を大回りしたわけだが

〈スーツケース転がし派〉には、断然こっちのほうが楽ちんだった。

◆教訓◆グーグルマップの「最短」は、「最樂」にあらず!

しかも、.出発時間の15分ながら、すでにバスは到着しており、客待ち状態。

これ幸いと乗り込むと、これまた行きとは違い、乗車率は2~3割ほど。

そのあと、のんびりやってくる客を待ったおかげで、出発は10分遅れだったが

行きの「2時間遅れ」に比べれば、ウソみたいなスムーズさだ。

 

※広場に向かってスーツケースを転がしていく途中

 両側の道いっぱいに露店が連なり、路上市場が始まっていた。

 く、悔しい~、トリニダーでは〈市場巡り〉を楽しみにしていたのに・・

 もし「次回」があったら、絶対日曜日に訪れよう!

 

★トリニダー0840⇒1530ハバナ

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牛の団体さんが横断中

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            カウボーイも、ここでは現役


左手にカリブ海、右手にパイナップルやサトウキビ畑などを眺めながら

1時間ほど快適なドライブを続けたあと

バスは、リゾート地であるシエンフエゴスの高級ホテルの近くで、停車した。

トイレ休憩だった。

ラッフルズホテルを思わせる、コロニアル形式のオシャレな外観。

「ちょっと降りてみようよ」と相方に声をかけるが、どうにも反応が鈍い。

2人用のシートで横になったまま、休んでいたいという。

あまり口にはしていなかったが、昨夜始まった胃腸の不良が続いているらしい。

.朝食の時は元気に見えたのに・・

しかたない。トイレが近いわが身に、選択の余地はなし。

用足しを兼ねて、ゴージャスなホテルの中に乗り込んていった。

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泊まってみたい気もする、シエンフエゴスのホテル

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中庭からの眺め。コロ~ニアル!

ここで数人の客を拾い、半分近い乗車率となったバスは、その後も快調に飛ばす。

およそ2時間で、往路と同じレストランと土産物屋がセットになったドライブイン

ランチ休憩に入った。

半野外のテーブル席に腰を下ろし、いくぶん食欲の戻った相方と

朝食時にテイクアウトしたハムサンドで、軽く済ませる。

道中ずっと、.2人席で横になって休んでいられたのが良かったようだ。

その後も、それぞれ2席を独占。

ぼんやり車窓風景をながめたり、うつらうつらして、旅の疲れを癒すことに・・。

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なにはなくとも、青い空

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くねくね線路は、街が近づいた印

ふっと気がつくと、すでにバスは見慣れた海峡沿いの道を走っていた。

なんだ、もうハバナじゃないか。

予定時刻より30分近く早い15時過ぎ、無事イベロスターホテルに到着。

すぐにスーツケースを転がし、この旅3つめの宿に向かう。

最初に泊まった安宿よりかなり近く、7~8分で入口にたどりついた。

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建物の2・3階がホテル(一番右の2階ベランダが泊まった部屋)

4階?建てビルの1階入り口に設置されたドアベルを押すと、

すぐに若いスタッフが降りて来て、鍵を開けてくれた。

階段を昇った2&3階が、予約しておいたホテル「Habana Five」。

キューバ最後の宿ということで、ちょっぴり奮発。

初日と二日目に泊まったホステルの、倍近い料金だった。

・・といっても、2泊で78ユーロだが。

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やたらと高い天井に、プロペラのような扇風機。

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これは翌朝。整理整頓は苦手なり。

でも、さすがにそれだけのことはある。

白で統一された部屋は天井が高く、水回りも大丈夫そう。

ホテル形式なので、24時間専門のスタッフが常駐しており

門限を気にすることもない。

狭いながらも通りに面してバルコニーがあり

こじゃれたドリンクを手に、街並みを眺めることもできる。

 

なんて、パリッとしたシーツのベッドに寝そべって

プチ・リゾート気分を楽しんていたのだが・・

そうそう一筋縄ではいかないのが、キューバハバナ)の旅。

またしても、新たなる〈水難〉が待ち受けていたのだ。

 

ではでは、またね。