2020年3月1日(日) トリニダー⇒ハバナ
前夜、女主人に「明日は朝8時に出ます」と伝えておいたら
7時30分にはしっかり食事の用意が整っていた。
昨日と同じ2階ベランダの展望席で、フレッシュジュースでのどを潤していると
女主人の母親らしきお婆さんが、笑顔とともに作り立ての料理を持ってくる。
レベル高し!
とはいえ、ふたりとも昨日のランチによるダメージが残っており
せっかくのゴージャスな朝食を、半分近く残してしまう。
もったいないので、お皿を下げに来た女主人に「テイクアウト?」と尋ねると
「もちろん!」とうなずき、すぐ持ち帰り用の容器を用意してくれた。
そして、8時。
予約していたはずのタクシーが、なかなか現れない。
朝食の時間と一緒に申し込んだつもりだったが
あいにくこちらは伝わってなかったようだ。
幸い、時間の余裕は確保しておいたので
さっさと気持ちを切り替え、見送りに出てくれた女主人と握手して別れた。
今回の旅では、計3カ所の宿に泊まったが
ここトリニダーのホスタルが、ダントツで良かった。
もし再度訪れる機会があったら、迷わず同じところを予約するだろう。
ともあれ、タクシーから徒歩に切り替え
やや急ぎ気味に、バスターミナルの広場を目指す。
ところが来る時と違う直線ルートを選択したせいか、道路の凸凹は少なく
終始下り坂でもあったので、拍子抜けするほどあっさり到着する。
結果的には、タクシーを呼ばなくて大正解。
直角三角形の情誼に例えると、往路は一番長い斜辺コース。
復路は直角をなす残りの二辺を大回りしたわけだが
〈スーツケース転がし派〉には、断然こっちのほうが楽ちんだった。
◆教訓◆グーグルマップの「最短」は、「最樂」にあらず!
しかも、.出発時間の15分ながら、すでにバスは到着しており、客待ち状態。
これ幸いと乗り込むと、これまた行きとは違い、乗車率は2~3割ほど。
そのあと、のんびりやってくる客を待ったおかげで、出発は10分遅れだったが
行きの「2時間遅れ」に比べれば、ウソみたいなスムーズさだ。
※広場に向かってスーツケースを転がしていく途中
両側の道いっぱいに露店が連なり、路上市場が始まっていた。
く、悔しい~、トリニダーでは〈市場巡り〉を楽しみにしていたのに・・
もし「次回」があったら、絶対日曜日に訪れよう!
★トリニダー0840⇒1530ハバナ
カウボーイも、ここでは現役
左手にカリブ海、右手にパイナップルやサトウキビ畑などを眺めながら
1時間ほど快適なドライブを続けたあと
バスは、リゾート地であるシエンフエゴスの高級ホテルの近くで、停車した。
トイレ休憩だった。
ラッフルズホテルを思わせる、コロニアル形式のオシャレな外観。
「ちょっと降りてみようよ」と相方に声をかけるが、どうにも反応が鈍い。
2人用のシートで横になったまま、休んでいたいという。
あまり口にはしていなかったが、昨夜始まった胃腸の不良が続いているらしい。
.朝食の時は元気に見えたのに・・
しかたない。トイレが近いわが身に、選択の余地はなし。
用足しを兼ねて、ゴージャスなホテルの中に乗り込んていった。
ここで数人の客を拾い、半分近い乗車率となったバスは、その後も快調に飛ばす。
およそ2時間で、往路と同じレストランと土産物屋がセットになったドライブインで
ランチ休憩に入った。
半野外のテーブル席に腰を下ろし、いくぶん食欲の戻った相方と
朝食時にテイクアウトしたハムサンドで、軽く済ませる。
道中ずっと、.2人席で横になって休んでいられたのが良かったようだ。
その後も、それぞれ2席を独占。
ぼんやり車窓風景をながめたり、うつらうつらして、旅の疲れを癒すことに・・。
ふっと気がつくと、すでにバスは見慣れた海峡沿いの道を走っていた。
なんだ、もうハバナじゃないか。
予定時刻より30分近く早い15時過ぎ、無事イベロスターホテルに到着。
すぐにスーツケースを転がし、この旅3つめの宿に向かう。
最初に泊まった安宿よりかなり近く、7~8分で入口にたどりついた。
4階?建てビルの1階入り口に設置されたドアベルを押すと、
すぐに若いスタッフが降りて来て、鍵を開けてくれた。
階段を昇った2&3階が、予約しておいたホテル「Habana Five」。
キューバ最後の宿ということで、ちょっぴり奮発。
初日と二日目に泊まったホステルの、倍近い料金だった。
・・といっても、2泊で78ユーロだが。
でも、さすがにそれだけのことはある。
白で統一された部屋は天井が高く、水回りも大丈夫そう。
ホテル形式なので、24時間専門のスタッフが常駐しており
門限を気にすることもない。
狭いながらも通りに面してバルコニーがあり
こじゃれたドリンクを手に、街並みを眺めることもできる。
なんて、パリッとしたシーツのベッドに寝そべって
プチ・リゾート気分を楽しんていたのだが・・
またしても、新たなる〈水難〉が待ち受けていたのだ。
ではでは、またね。