しけ2017年1月7日(土) ナポリ⇒ローマ
今日は、いわゆる「移動日」。
事前にネットで購入しておいた「FLiXBUS」のチケットで
ナポリからローマへに戻ることが最優先事項だ。
とはいえ、バスの出発予定時刻は昼前の11時15分。
朝イチで動き出せば、3時間近くぶらぶらできる!
てなわけで、7時半には朝食の席につき
後でピックアップだけすればいい状態まで荷造りを済ませてから
〈庶民的な下町エリア〉スパッカ・ナポリへと繰り出した。
最初に目指したのは、CapparelliというBaba(ナポリ名物〉の菓子店。
「歩き方」には10時開店とあったが、9時前に前を通ると運よく開いていたので
さっそく大きめの奴を1個購入。相方と分け合って食べてみた。
そこに店独自のシロップがかかっていて、なかなかお酒も効いている。
小腹が空いたときにちょうどいい食べ応えだった。
続いて、店から歩いてすぐのところにあったドゥオーモに入る。
ナポリの聖人サン・ジェンナーロを祀った教会で.
ナポリっ子の信仰の拠り所なのだとか。
週末の朝だったが、すでに堂内にはナポリっ子の姿がちらほら。
奥の祭壇には、イタリアらしい明るいトーンの聖人画が掲げられていたけど
個人的にはステンドグラスの洒落た色使いとか
床に埋葬された貴族や僧侶の墓に刻まれた紋章などが気に入って
そんなディテールばかり撮りまくった。
ナゾのワシ鼻戦士?
そうこうするうち、10時が近づいてきたので
もうひとつの目的地を目指すことに。
ネットで見つけた、絵皿やカップを扱う陶器店Ceramiche di Vietri。
開店時刻の10時に訪ねれば、のんびり歩いてホテルに戻っても
余裕でローマ行きのバスに間に合う、と計算していたのだ。
とはいえ、地図で調べた店までの距離は1キロ強。
果たして皮算用どおり、すんなりと店まで辿り着き
満足いく買い物ができるだろうか・・
ついつい先を急いでしまう両足をなだめながら
狭い路地が続くスパッカ・ナポリを抜け
2日前にぶらついた繁華街トレド通りの程近くにあるはずの、店の前へ。
5分ばかり早くついてしまったが
店内にいた女性がショーウィンドウ越しに眺める我らの姿に気付き
ややフライング気味に店を開けてくれた。
事前に画像で見た通り、店内に並ぶ陶器の数々は
シンプルながらもいかにもナポリな明るい色彩のものばかり。
肝心のお値段も手ごろだったので、素朴な絵皿やカップなどを買い求めた。
さて、あとは帰るだけ。
ずっとり重くなった買い物袋を下げ、まだ時間があったので
これぞナポリの下町! といった感じの狭~い路地を縫うように歩き
10時過ぎにはホテルへと到着する。
チェックイン時に笑顔で迎え、今朝も食事を出してくれた
しぶ~~い声のおじ(い)さんと一緒に写真を撮りたかったのだが
残念ながら、このときは不在。
「もっと早く写真、撮っとけばよかったねー」
などと、相方も残念そうにしていた。
ともあれ、無事チェックアウトを済ませ
ネットから入手(プリントアウト)した地図を頼りに
ナポリ中央駅の脇にあるFLiXBUSのバスターミナルへと向かう。
すっかり見慣れた駅の正面をぐるりと回り込むように歩いて行くと
そこには細長いパス用のプラットフォームが
大河の河口にできる中州みたいに.何本も並んでおり
たくさんの観光客(ほとんどが若い人)が
荷物と一緒に座り込んだり、行ったり来たりを繰り返していた。
どうやら、様々な目的地に向かういろんな会社のバスが
ここに集まっては、散っていくらしい。
それにしても、どの「中州」が、我らの目指すバスストップなのか?
必死に〈手がかり〉を探すと、それぞれの「中州」に細いポールが立っており
そのてっぺんに「バス会社」と「行き先(方面)」を発見。
あとは、同じ場所で待ってる(らしき)女性にチケットを見せて確認すると
「そうよ。私も同じバスなの」みたいな返事をもらうことができた。
・・やれやれ、これで一安心。
例によって、バスは30分近く遅れて到着したけど
降りて来た係員は、「これが普通さ」みたいな顔で乗客をチェックしはじめた。
事前にプリントアウトしたチケットを差し出すと
そこに印刷してあったバーコードに読み取り機をかざして・・・OK!
以上で、乗車手続きは完了。
比較的すいていたおかげもあって
およそ2時間半の快適な休憩兼バス旅を楽しむことができた。
(スマホのバッテリーが残り僅かだったのでUSB端子があったのは助かった)
ナポリ発1115(実際は1140頃)⇒ローマ(Tibrtina bus station} 着1350
ここまで来れば、旅はあとわずか。
翌日の15時には、成田に向かう飛行機に乗る予定だから
正味24時間しか残されていないことになる。
しかし、転んでもタダで起きないのが我らのモットー。
今回の旅でも、これでもか!というほど〈遊び倒す〉のだった。
ではでは、またね。