2019年12月3日(火) イスタンブール市内
スマホのマップと車窓の景色をかわりばんこに眺めていると
進行方向右手に、なにやら巨大な建物が見えてきた。
「あ、これだ!」と、次の停車駅メディエキョイで下車。
どことなく新橋駅前を連想させる、ビジネス街へと降り立った。
――なんて、スムーズに進んでいけるわけもなく。
改札を通り抜けた我らの前に、一台の精算機が立ちはだかる。
実は今回、イスタンブール市内を移動する際に使ったチケットは
早い話、パスモなどと同じ方式で、あらかじめカードに一定金額をチャージ。
あとは残金がなくなるまで、改札のカード読み取り機に当てて使えばいいヤツだ。
毎回買い求めるジェトン〔トークン〕や回数券に比べ、乗車料金は低く設定。
しかも異なる交通機関を乗り継ぎした場合、料金を割引してくれるスグレモノだった。
んで、トラムとメトロシビュスを乗り継いだ我々にも、同じ特典が受けられるため
いったいどこで割引してくれるんだろう? 。。と。
キョロキョロしながら改札を出た我らの正面に、その精算機が立っていたわけ。
1年以上前のことゆえ、細かい状況は覚えていないが
確か言語で「英語」を選び、後は簡単な指示に従いカードを挿入するだけで
あっさり割引手続きは完了した、はず。
思っきし引っ張った割に腰砕けの〈風呂敷畳み〉だったが
何を言いたかったかというと
イスタンブール市内の移動は「イスタンブルカルトゥ」か断然おススメ!
もひとつ、慌てず落ちついて行動すれば中学英語で充分〈個人旅行〉ができる。
・・ってことぐらいかな。
でも、ホント、海外で困った事態に直面した時でも
あせったりパニクったりせず、冷静なに判断&行動さえ心がけていれば
ほとんどの「問題」はクリアできるのだ。
はい。偉そうな自分語りはここまで。
半数近くが、ビジネスマンとビジネスウーマン。
残る半数も地元の人々ばかりで
右を向いても左を見ても観光客らしき姿のないオフィス街の先に
(実際は、工事中らしきエリアが続いてたりして・・再開発地域だったのかも)
目指す巨大ショッピングセンターCevahir(シェヴァーヒル)が聳えていた。
「歩き方」によると、
約280の店舗のほか、12面のスクリーンと3DIMAXシアターをもつシネマコンプレックス、屋内遊園地、ボウリング場、DIYのホームセンターなどさまざまな施設が入っている。
と書いてあるけど、要するに”ららぽーと”みたいなとこだと思えば、いいと思う。
そんなわけで、中に入ってみた第一印象は
「なんか・・馴染みのある雰囲気だね」
これで行き交う人々が日本人だったら、近所のショッピングセンターと一緒だ。
初めて来たのに迷うこともなく、地下のフードコートに直行。
地元の人々で賑わうファストフード店で、ケバブのセットを注文した。
大きな横長のプレートにドーンと載っていたので、食べきれるかな?
と心配したが、肉も野菜もおいしく完食してしまった。
やっぱりトルコは、食材そのものの味が濃い!
定番のヨーグルトドリンク・アイランもフレッシュで、大満足。
エネルギーを補給した後は、ショッピングセンター内を上下左右に移動し
コスメショップ、スポーツ用品店、雑貨店などを見て回る。
スーパー(おなじみミグロス)もあったので、食料品を中心に色々買い込む。
格安のナッツも見つけて買ってみたけど、ネヴシェヒルの店はもちろん
エジプシャンバザール内のナッツ店にも遠く及ばず。
(正直、日本で買っているミックスナッツの方がマシなほど)
その晩、試しに食べ比べてみた相方もポツリ。
「やっぱり、ナッツは街なかの専門店で買わないと、おいしくないね・・」
〈海外に行ったら、地元の大きなスーパーで菓子類や食料品を大人買い!〉
というのが毎度のパターンだった「おみやげ購入スタイル」が
今回の〔ナッツ事件〕によって、大きな方向転換を迫られたのだった。
・・なんて、いちいち大げさにあげつらうことか。
ともあれ、念願のスーパー巡りを済ませると、結構な荷物を抱えていた。
まだ夕方前だったが、いったんホテルに戻ることに。
すっかり慣れたメトロを乗り継ぎ、もよりの停車場で下車。
すると、大通り沿いのコスメショップにいそいそと入っていく相方。
そうそう。トルコの物価だけど・・
食事・食品関係はおおむね日本の2~3割安。
逆に日用品や文具など、〈道具系〉は5割ほど高く感じた。
意外だったのが、化粧品。洗顔クリーム、口紅、消臭液(ロールオンタイプ)など
のきなみ3~4割もリーズナブルな価格に思えた。
なので、すっかり味を占めた相方は
コスメショップと見ると、目を輝かせるようになったのだった。
結局、ここでも数品をまとめ買い。ほくほく顔で、ホテルへと戻った。
ひとまずこれで、「バラマキ?みやげ確保」は完了。
あとは、自分が本当に気に入った物だけ買えばいいから、気が楽だ。
部屋に買い物袋sを置き、すぐまた外へ。
目指すは、昨夜発見して心のなかで予約しておいた居酒屋街。
きっと楽しい夕食になるはず・・と、思いきや。
実際に、立ち並ぶ店の前を通ってみると
予想以上の強引な客引き合戦に、まずは〈1ゲッソリ〉。
結局、海鮮料理目当てに路上にテラス席を出していた店のひとつ
NEYZEN RESTAURANTに入ったものの、
前菜の注文は必須(要するに「お通し」だね)とか
アルコールを提供する店特有の決まりごとに〈2ゲッソリ〉。
そして、席に着いた我々をすばやく見つけ、頭の上で歌い始める音楽隊。
明らかに「おひねり」を期待している雰囲気に〈3ゲッソリ〉。
料理自体はイカもエビも新鮮で、充分美味しかったのだが
いかんせん、賑やか過ぎて落ち着いて味わえないのが、残念すぎた。
地元の人じゃなく、観光客向けの店だったのか?
そのあたりも判然としないまま
声を張り上げる音楽隊から逃げるように店を出た、Ara-kanふたりだった。
ではでは、またね。