”生まれ変わり”も”天国”も根拠ゼロ! 人生は一回こっきりだよ 本日の”なんだかなぁ”

なんだか最近

やけにあっさり自らの命を絶つ人が増えてきた気がする。

もちろん、当人にすれば

文字通り「生きるか死ぬかという苦悩」の果てに選び取った

窮極のファイナル・アンサーなのだろうが

20年ぐらい昔と比較すると

自死へのハードル〉が大幅に下がっているように思えてならないのだ。

 

単なる思い込みだと言われれば反論しようもないが

私は、その大きな原因のひとつは

「前世&来世」「生まれ変わり」などを

疑いもせずに信じている人が増えつつある

近年の死生観に対する変化にあるのでは・・と考えている。

 

確かに以前から、三大宗教を例にとるまでもなく

「神」も「あの世(天国・地獄etc.)」も自明の理と信じて疑わない

そんな〈信仰〉を持つ人の方が、人類の大多数を占めていた。

しかし、いまや〈神や信仰〉とは縁がないにも関わらず

特に若い世代の間で

「死後の世界」や「生まれ変わり(輪廻転生)」の存在を

信じて疑わない人々が、急激に増えてしまったのだ。

 

もし、そんな信念(?)を抱えた人が

本人にとって、にっちもさっちもいかない

と思い込んでしまう、危機的な状況に陥ってしまったら、どうなるか。

 

あなたにとって、人生は、唯一無二。

一回こっきり、やり直しのきかない『奇跡』なのだ。

だから、いっときは苦しんだり悩んだりしても

あなたが生きている、というこの奇跡を、どうか大切にしてほしい!

 

――とかなんとか、訴えたところで

馬の耳に念仏・蛙のツラにションベン。

これっぽっちも考え直さず、自ら人生の扉を閉じてしまう。

だって、人生はリセット&リロードができるんでしょ。

だったら、こんなしんどい想いはいつまでも引きずらないで

〈次のチャンス〉に賭ければいいじゃん。

今度は、超VIPの子どもに生まれて

やりたい放題好き放題の人生を送れるかもしれないんだし!

 

くわえて最近のラノベやアニメでは

異世界転生」は、一大ジャンルとなって不動の人気を築きつつある。

なにを隠そう、私も大ファンのひとりで

某『死に戻り小説』など、続編の出版が待ち遠しいほどだ。

だがしかし!・・それらは、すべて実在するものではない。

ことごとく《空想の産物》に過ぎないのだ。

 

さらに、若い人たちは「ウソっだ~」と吐き捨てるかもしれないが

ときどきマスコミを騒がせている

「前世を記憶している子ども」とか「生まれ変わりの村」といった

〔輪廻転生の証拠を発見した!〕的なニュース。

――あれ、全部、デタラメだから。

そのニュースをしっかり最後まで追い続けていれば

必ず、そう必ず!・・訂正記事(あれは間違ってたという謝罪)が載るから。

で、間違っていた言い訳たるや

「酒の上のヨタ話だったが、いつの間にやら引っ込みがつかなくなって・・」

なんていうのは可愛いほう。

「家族や親戚総動員でデッチあげて、一人の〈神の子〉を作り上げた」り

ときには「村ぐるみで申し合わせて、奇跡をでっちあげた」などと

文字通り人生をかけて〈輪廻転生〉を演出した一族まで実在したのだ。

・・裏を返せば、そこまで熱烈に生まれ変わりを信じたかったのだろうけどさ。

 

それより許せないのは

中途半端な噂話だけを手掛かりに、イージーに「大ニュース」を発信し

騒ぐだけ騒いで、火事場泥棒そこのけに荒稼ぎしたあとは

目を凝らさなければ読み取れない謝罪文(しかも数行)で済ませる

詐欺師スレスレのマスコミ族だ。

 

んで、改めて言うまでもないはずだが。

この生まれ変わり(輪廻転生)と並び立つ宗教関係の〈別世界〉は

「あの世」「天国」「ヴァルハラ」「地獄」「煉獄」もちろん「異世界」も。

残念なことだが、それらの実在が確認できた例は

人類5000年の歴史を隅々まで調べ尽くしても、ただのひとつも、ない!

もちろん、科学的(客観的)に、ということ。

飢餓状態などの果てにどっと分泌された脳内麻薬の働きで

「私は神を見た!」と言い張る熱狂的な信者は、何人も現われている。

 

だが、本当に、残念ながら

「神の存在」を含め、そーいう〈チート〉っぽいものは

個人(特定集団)の頭の中以外には、事実として確認できていないんだよね。

 

物心ついたころから「死」を怖れ続け

「不死」「永遠の命」「生まれ変わり(輪廻転生)」に関する

古今東西の情報を集めてきた私が、このように断言せざる得ないのである。

もし、誰もが文句なしに認める《奇跡の事例》が存在しているのなら

ぜひとも教えてほしいくらいだ。

※必ず科学的裏付け(エビデンス)と一緒に! 

 言いっぱなし、騒ぎっぱなしの《自称奇跡》は、聞き飽きた。

  

ではでは、またね。