ベルギー&フランス旅行 2017・5・29-6・5 4日目 "世界一小さい町"から"世界の都"へ Ara-kanふたり旅

2017年6月1日(木)

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さよなら、デュルビュイ

 

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ミートショップもチャーミング

静かな村(町)で迎えることができた、快適な朝。

せっかく早めに起きたのだから

タクシーが迎えにくる前に少し散歩しようと

一階に降りて玄関ドアに手を掛ける、が・・押しても引いても開かない!

どうやら3階に泊っている長期滞在客?が、内側からカギをかけたらしい。

(オーナーから「鍵は書けないでほしい」と言われていたので

 我らはその通りにしておいた・・はず)

やむなく、再度オーナーに電話すると、すぐオーナー夫人が対応。

ほんの数分で車で駆けつけ、外側からドアを開けてくれた。

朝早くからの電話にも嫌な顔ひとつせず、にこやかに去っていく奥さん。

たぶん、よくあることなのだろう。

 

何かの拍子で、またドアが開かなくなると面倒なので

そのまま荷物を外に運び出し、目の前のカフェで朝食を摂ることに。

開店時間より早かったようだが、ここも笑顔でOK!

静かなテラス席でコーヒーとクロワッサンの朝食をゆっくりいただく。

そうこうするうちに、時間通りタクシーがやってきた。

1時間半かけて歩いたルートを逆行し、ほんの10分ほどでバルボー駅に到着。

デュルビュイ0930⇒タクシー⇒0940バルボー駅

 

列車の到着予定時刻には少し余裕があったので

ホームをぷらぷらしていると

いきなり若いカップル(男性の方)に話しかけられた。

どこから来たのか? と訊かれたので、日本、と答えると

ニカッと笑って、俺は沖縄に行きたいんだ!

とか熱く語り始める。

空手を習っており、発祥の地・沖縄に憧れているようだった。

ベルギーを訪れて以来、なんやかんや気さくに話しかけられることが多い。

そういえば、この国では、まだ一度も不快な思いをしていない。

(宿のドタバタは、我らに向けられたものじゃないし)

実はこれ、ろくに英会話も出来ず、トラブルが当たり前の我らにしては

とても珍しいことだ。

結局、最後までこの国に対する好印象が覆されることはなかった。

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今回の旅で、一番印象的だった鉄道駅・リエージュ

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飽きずに撮ってる車窓風景

バルボー駅0956⇒1046リエージュ1101⇒1203ブリュッセル中央駅

昨日たどったルールを、逆もどり。

リエージュ駅で降りると、空手カップルが車窓から手を振ってくれた。

順調に乗り換え、予定通り昼過ぎにはブリュッセル(中央駅)に到着。

駅なかのカフェで中華麺風の軽食で腹を満たし

13時15分発予定のパリ行きバスに乗るため、早めに停留所へと移動する。

だが・・10分、20分、30分過ぎても、バスは来ない。

駅前大通り沿いの吹きっさらしの路上で

真夏のような陽射しが、じりじりと頭に降り注ぐ。

同じバスを待っている、ポルトガル人らしきおっちゃんに一方的に話しかけられる。

当然ポルトガル語などわからんので、適当に相槌を打っていると

それでも、気にせず話し続ける。

・・こういうコミュニケーションのやり方もあるのか。

今度、機会があったら日本語で試してみよう。

黙ってヘラヘラ笑ってるだけよりは、ずっとマシな気がしてきた。

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次々バスが到着するたび、溜め息がもれる・・

それにしても、いつまで待たせるんだよ・・

と呆れ始めた14時過ぎ。

やっとバスが到着、40分ちょっとの遅れだった。

実は、事前に「最大1時間程度の遅延がある」と聞いていたので

とくにバニクることはなかった。

格安バスだもの(片道2千円ちょい)、少しぐらいの遅れは許容範囲でしょ。

バス自体の設備は問題なし、快適なハイウェイの旅を、のんびり楽しめた。

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バスの車窓も、負けてない

ただし国境で、いったん乗客全員が下車。

武装したフランス軍人?たちの前で、各自の荷物をチェックするなど

念入りなテロ対策が実施されていた。

少し前にロンドンで同時多発テロが起きたばかりなので

これくらいの警戒態勢は当然といえるだろう。

 

ブリュッセル1315が1405⇒1700が1800パリ着。

大場な遅れに加え、国境での検問と、あれこれ時間を取られたものの

18時過ぎにバスはパリ(オランピアード駅)に到着。

地図を見る限り、すぐ近くにトラムの駅があり

それに乗れば一本で宿の最寄駅まで行けるはずだったが

地下のバスターミナルから地上に出ると

ちょうど夕方のラッシュアワーだったようで、たいへんな人混み。

もちろんベルギーのように「どうした?どこに行きたいんだ?」

なんて親切に声をかけてくれる人などは、期待できない。

しばらくうろうろしてみたが、トラム駅への行き方はわからずじまい。

再び地下へ降り、通勤ラッシュに苦しみながらも

都心部経由のメトロ乗り換えで、ホテルの最寄駅へとたどりつく。

その後も、何度か道を間違えながら

(入り口が分からずグルグル)、ようやくチェックインできた。

 

この日から3泊で予約したパリの宿は、Appateo Palatino Paris 13。

高層ビル丸ごとがホテルで

早い話、フロント付きの高級ウィークリーマンションといった雰囲気。

チャイナタウンのただ中にあるせいか、宿泊客の大半は中国から来た個人旅行者。

冷凍冷蔵庫付きのキッチンがあり、宿食にはとても便利なところだった。

しかし、新しく都会的な施設ということは、いわゆる「パリのムード」は皆無。

半年前の検索時、タッチの差で逃したオペラ座前のアンティークホテルと比べると

どうしても後悔が先に立ってしまう。(パスタブ付きで、値段も安かった)

※この旅を境に、できるだけ早い宿の予約を心掛けるように。

 ところが、その結果、今年早々に予約した

 11月末出発のポルトガル&スペインの旅が、いまや風前の灯火。

 航空券払い戻し不可のエミレーツ航空だし、最悪、全額戻ってこなかったり・・

 

ま、先の話を愚痴ってもせんないこと。

それでもこの宿の利点を言えば、やはり立地。

中華料理はもちろろん、タイ、ベトナムラオス料理など

手頃なアジアン料理の店が、軒を連ねているのだ。

典型的なフランス料理は、味・値段ともにちょっと苦手な我らには

〈パリの夕飯はアジアン料理〉で、ほぼ決まりなのだった。

 

ともあれ、宿の部屋で小1時間ほど休んだあと

まだ日差しが降り注ぐ街に繰り出す。

周囲にひしめく中華料理店をのぞきながら

徒歩7~8分ほどの食べログで好評だったベトナム料理店で晩御飯。

久しぶりのアジアンテイストでホッとしたが

隣の店のほうがずっと込んでて、雰囲気もがよさそう。

明日はこっちにしようか、なんて話しながら

スーパーでミネラルウォーターを買い、ホテルへ戻る。

 

明日の予定は、パリの市内観光。

この前、パリに来たのは実に20年以上昔のこと。

さて、どこに行こうかな~。

 

ではでは、またね。