2024年1月29日(月) ホテル🚘PLOUGHMAN'S LUNCH BAKERY
一年前より遅咲きだったが、この春も可憐な寒緋に逢えた(名護城公園にて)
沖縄旅2日目は、ランチがメインイベント
北部大宜味村の「笑味の店」で島野菜を使った料理をいただくのだ
完全予約制だったので、出発前に予約を済ませておいた
とりあえず、その時間(13時)まで現地に到着すればいい
朝食はホテル徒歩圏でもよかったのだが
あいにく那覇中心部でこれといった店が見つからない
いい感じの空腹状態でランチに臨みたいから
近頃はやりのビュッフェバイキングはありえない
(朝食ごときに2000円払う気にもなれなかった)
かといってコンビニで済ませてしまうのも避けたいところ
結局、やんばるに向かう途中で朝から開いてるパン屋に立ち寄り
軽めのテイクアウトをしていこう、ということに
んで、あまり遠回りしない場所に適当な店がないかと探してみたら
ホテルから30~40分ほど北上した北中城に
PLOUGHMAN'S LUNCH BAKERY というこじゃれた名前のパン屋を発見
沖縄の店しては早い朝9時から営業しているみたいだったので
少しゆっくり支度して、朝8時半にホテル脇の駐車場を出た
朝の那覇は例によって通勤ラッシュがひどく
あちこちで小さな渋滞に巻き込まれたが
本島中央を北へ伸びる国道330号線に入るとスムーズに流れはじめ
9時10分過ぎごろ、小高い丘の中腹にある専用駐車場に停めることができた。
坂を上った正面に設置されていた店の案内板
表示の通り、駐車スペースは右に、店舗は左にと分かれており
両者は150メートルばかり離れていた
ちょっとしたお散歩気分で、丘の上に建つBAKERYまで登っていこう
ちなみに、開店直後&こんな辺鄙(失礼)な場所だというのに
早くも駐車スペースには2~3台の車が停まっている
もしや結構な人気店なのでは・・と遅ればせながら気づいた
前述の通り、パーキングを出てからいったん坂道をくだり
案内板の手前を過ぎて、しばらく細い道をたどると
左手の山腹に、小さな石段が上に続いていた
生い茂った木立に隠れるような数十段をよっこらせと登っていくと・・
ツタのからまるPLOUGHMAN'S LUNCH BAKERYの店先
パン屋さんというより、別荘とかコテージと呼びたくなるたたずまい
とにもかくにも、扉を開けて入ってみると
そこは、正真正銘のパン屋さんだった
入ってすぐ左手の棚の上に、まるまるとしたパンが勢ぞろい
あきらかに作り立てだとわかる、甘い小麦の香りを漂わせている
ざっと見たかぎり、総菜パン(おかずパン)的な品はなく
いずれも小麦粉ベースに色々な食材を練り込んで焼いた
いわゆる「ハードパン」のたぐいらしかった
パンが陳列されているのは、入口周辺のエリアのみ
その先に広がる店内にはテーブル席が並べられ
先客と見られる数組のカップルが静かに朝食(ブランチ?)を食べていた
店を切り盛りしているのは、髭の男性とそのパートナーらしき女性
どこかアーティスティックな雰囲気をまとっている
ひとことで言うと、頭のてっぺんからしっぽの先まで"オシャレなベーカリー"なのだ
ひょっとして、ここは味より雰囲気を楽しむスポットだったのか
・・・頭の片隅にひねた邪推が浮かぶが、気を取り直して目の前のパンに目を戻す
いずれも握りこぶし程度の大きさで、お値段は1個あたり400円程度
強気な値段設定だなぁと思ったが、すぐそんな先入観は消し飛んだ
適当に選んで購入した2つのパンが入った袋を持った瞬間
そのずっしりとした重さに驚かされたのだ
ーーこいつは、見た目よりもはるかに食べ応えがありそうだぞ
2個のハードパンが入った袋を抱え、徐々に膨らむ期待を胸に車へと戻った
しばらく走ったところで自販機を発見し、飲料ボトルを購入
そのまま車内でパンにかぶりつく
まずは、なんといっても絶妙な噛み応え
硬すぎず、そのくせ柔らかすぎない食感に引き込まれた
そして噛めば噛むほど押し寄せる小麦・バター・アーサーetcの風味・風味・風味
「味より雰囲気を楽しむスポット」だなんて、とんでもない
ここ数年、いや十数年で口にしたパンのなかで文句なしのナンバーワンである
初日入った糸満漁民食堂のときも頭をよぎったけど
今回の沖縄旅行は、かつてないほどの"グルメ運"に恵まれたらしい
たった3度の食事で「沖縄に来たら絶対入りたい店」が2カ所もできたのだから
おいしいパンだったね~~と相方と感動を分かち合いつ、一路車はやんばるへ・・
ではでは、またね