多少切り口を変えようとも
同じナンクセの繰り返しにしかならないので
もうやめようと思っていましたが
たまたま録画しておいた
『アナザーストーリー エリザベス女王のスピーチ』ＮＨＫＢＳＰ
を観てしまったので、やっぱり書くことにします。
ここぞという難関に直面したとき
ほんとうのトップは
自らの言葉で、人々を励まし希望を与えるべく全力を尽くす。
それこそが〈選ばれし者〉の義務であり、責務だろう。
それにひきかえ私たちのトップは、いま
どこで、何をしている？
かれこれ一ヵ月もの長きにわたり
これ以上墓穴を掘ることを怖れ
スピーチどころか取材にも応じていないではないか。
あたかも原点を怖れ、ひたすら己の存在を隠し続ける無能官僚のように。
もはや、首相どころか政治家の名にすら値しないのでは？
――ま、この様子じゃ、わざわざ糾弾しなくても
遠からず神経性の病とかを口実に、またバックレそうだけど。
ついでに、もうひと言。
この未曽有の事態にあたって
令和の世を継承されたやんごとなきおふたりもまた
最近、なぜか存在感が極めて希薄でいらっしゃるようです。
英国女王に負けず、とまでは申しませんが
泥沼のようなウィルスとの闘いや
低迷するいっぽうの経済に悲鳴をあげる民草に
なにかひとことでも励ましの声をかけてしんぜようとか
思し召しにはならないのでしょうか。
この国の真ん中には『空白』しかないのか――。
そんなやりばのない無力感にさいなまれつつある、長梅雨の夜。
ではでは、またね。
