40巻越えの傑作大河『Re:ゼロ』シリーズ、SFの凄みに"虫"が踊る『宙を数える』、"ジブリの謎"に迫った『エンピツ戦記』 MakeMakeの読書録ー2026年3月ー

昨夜、次女ファミリーがアメリカ(ボストン)に旅立った

夫(研究者)の仕事で、これから丸2年間現地で暮らすことになる

昔と違って電話もラインも簡単に繋がるから

しばらく会えないこと自体は、さほど辛くはないんだけど

デタラメ野郎がトップに君臨してる最悪な時期だけに

期待と不安がごちゃまぜになっている

とにかく一家4名、何事もなく帰国することを願うばかりだ

※たまたま4月1日だけど、全部ホントのこと

 渡米後1週間は会社が手配したホテルに滞在する予定

 

いっぽうこちらは、月イチ恒例の読書録

先月(3月)中に読了した本の内訳は、以下の通りだ

 

2026.3〔小説〕

★★『Re:ゼロから始める異世界生活』㊷㊸「短編集⑬」長月達平/MF文庫

★『ある日、アヒルバス』『あっぱれアヒルバス』山本幸久/実業之日本社文庫

★★『宙を数える』東京創元社編集部/創元SF文庫

 

〔小説以外〕

★★『エンピツ戦記』館野仁美/中公文庫

◆『脳の科学史』小泉英明/角川SSC新書

★『好きになってしまいました』三浦しをん/だいわ文庫

 

〔コミックス〕

★★『週刊 石川雅之』 『純潔のマリア』①-③exhibition  講談社

   『もやしもん(全13巻)』『もやしもん+』石川雅之 (「もやしもん+」のみ初読)

★『1orW』『Pの悲劇』『専務の犬』『赤い花束」『魔女とディナー』『金の力』

  高橋留美子(『「魔女とディナー」「金の力」は初読) 小学館

 

このうち"揺さぶられた作品"をピックアップした

 

【小説】

★★『Re:ゼロから始める異世界生活』㊷㊸「短編集⑬」長月達平/MF文庫

本編のみで40巻を超えてなお、期待を超える面白さを維持し続けている

掛け値なしに"トンデモない"異世界大河小説

並みの人気シリーズであれば、いつの間にかウヤムヤになってしまう伏線たちが

数十冊という時空を経てシュッパッ!と回収される爽快さは

60年以上に渡る読書人生を通じても、めったに体験できなかった

ここまできっちり風呂敷を畳んでくれるってことは

著者の頭には、ラストまでの展開が明確に構築されているはず

いち読者としては、その華麗な終焉を固唾を吞んで待つばかりである

そのときまで、当方の"読者人生"が続くことを祈りつつ・・

 

★★『宙を数える』東京創元社編集部/創元SF文庫

思わぬ収穫ーーなんて言ったら失礼だろうな

久々に"SFならではの醍醐味"を体験できた極上アンソロジー

なかでも冒頭の『平林君と魚の裔』は

やっぱSFってサイコー!・・と、天を仰ぐほどの感動作だ

歳を重ねるにつれ感性は擦り減り

正直、若い頃ほど読書に没頭できない自分がいる

それでもなお、本の虫はどこぞの片隅でしたたかに生きているのだった

SF者でよかったーー心からそう思う

 

【小説以外】

★★『エンピツ戦記』館野仁美/中公文庫

ご存じ「スタジオジブリ」草創期に若手スタッフとして参入

『となりのトトロ』から『思い出のマーニー』までアニメーターを務め

長年ジブリ作品を支え続けた著者による回想録

宮崎駿監督はもちろん、鈴木敏夫プロデューサー、高畑勲監督、スタッフたちとの

"今だから話せるエピソード"がてんこもり

ジブリの一人になった気持ちで、固唾を呑みつつページをめくるはずだ

ーーな~んて、まるで担当編集のパブリックコメントじゃん

 

ともあれ、いっときでもジブリ作品に心惹かれた者ならば

例外なく楽しめる、極上の一冊

巻末に寄せられた解説(by万城目学)も必読だ

 

【コミックス】

★★『週刊 石川雅之』 『純潔のマリア』①-③exhibition  講談社

   『もやしもん(全13巻)』『もやしもん+』石川雅之 (「もやしもん+」のみ初読)

傑作シリーズ『もやしもん』の続編が出たので

手元に残しておいた石川作品を改めて読み返してみた

(残念ながら『惑わない星』は残れず)

んでもって、やっぱすごいぞ!と今さらながらの再認識

特に、以前読んだ際はさほど響かなかった『純潔のマリア』が

"暴君ドナルド"が闊歩する現実世界とリンクしまくり

チワワのように震えてしまったよ

肝心の「もやしもん+」は、まだアイドリング中かな?

いまひとつパンチが足りない気もしたけど

焦らず慌てず、腰を据えてじっくり育て上げていただきたい

 

ではでは、またね。