驕ることなき超人気店ー範記金之園ー 台湾(梨山)うたた旅 2024.6.29-7.4 2日目①  SL Motel👣時巷弄蒔光👣🚍台鐵板橋駅🚋台鐵台中駅👣Palmer Hotel👣範記金之園草袋飯 総店

2024年6月30日(日) SL Motel👣時巷弄蒔光👣🚍台鐵板橋駅🚋台鐵台中駅👣Palmer Hote👣範記金之園草袋飯 総店

さすがはミシュラン掲載店? 「範記金之園草袋飯」の名物・香酢排骨草袋飯。

 

「曇りときどき雨」の予報も何のその、朝から青空&灼熱の台北南郊。

 

今日もめいっぱい暑くなりそうだな~と覚悟しつつ朝ご飯を食べに、ホテルの外へ。

ホテル内に食堂はなく、宿泊者は定額(確か80元)のクーポン券を渡され

提携する数軒の中から好きな店を利用する、というシステムだった。

朝8時すぎ、近くの食堂街へ。急激な温度変化にデジカメのレンズに結露が発生。

薄いモヤがかかったように、視界がぼやけた。

迷わず選んだ「時巷弄蒔光」というカフェ。ネットでの評価がダントツだった。

外見はいたって普通の、"街なかの喫茶店"。でも店内は満席状態だった。

クーポン料金の80元で収まる朝食セットをいただく。食事もお茶も美味!

ただし量はやや軽め。食べ盛りの世代には物足りないかも。

帰り途に見かけた廟。台湾の人は信仰心が篤く、至る所にこうした祈り場がある。

 

腹ごしらえも済んだところで、いよいよ出発。

本日のメインイベント?は、台中駅まで移動すること。

例によって特急や高速鉄道といった追加料金がかかる手段は選ばず

路線バス+普通(快速)列車でのんびりゆっくり向かってゆく。

 

実はこれ、ムチャクチャ暑い6-7月の台湾を旅する今回の"耐熱対策"も兼ねていた。

速い話、一番熱い昼前後は交通機関での移動に費やし

気温が下がる夕方から翌日の午前中にかけて観光(街歩き)を楽しもう!

ーーーという作戦だったのだ。

 

てなわけで朝9時、元気で愛想のいいホテルのスタッフに見送られチェックアウト。

スーツケースを転がし、徒歩5~6分のバス停へ。

そこから板橋駅経由台北行きの路線バスに乗り、板橋駅近くで下車。

ビル街と地下道を数分歩き、台鐵板橋駅のホームへ降りてゆく。

見るからに速そうな自強号(特急列車)はスルーして

普通列車のうち一番早く台中に到着する快速列車に乗り込む。

ここまで全ての支払いはICカード一のタッチ決済で完了。

台湾内を移動する際に現金を用意する必要はほぼなくなり、めちゃ楽になった。

※チャージ忘れさえ気を付ければOK。しかも運賃不足でも一度は改札を通してくれる。

 

板橋で乗車したときは、通勤時間内&都市部だったため全席埋まっていたものの

台中方面へ向かって数駅(10分程度)南下すると、半分以上が空席になっていた。

おかげで、その後の3時間余り(!)は

鈍行列車ならではの(厳密には快速)のどかな汽車旅を、満喫できた。

音楽を聴きながら、日本から持ってきた文庫本に目を落とし

たまにふっと外を見やっては、デジカメのシャッターに手を伸ばす。

青春18きっぷ」で日本国中を巡った40年数年前と変わることのない

至福の時間が流れてゆく。

青い空にうかぶ白い雲が車窓に広がると

"同じような写真は何百枚も撮ってんだよな~"、と内心でボヤきつつ

懲りずにデジカメを構えてしまう。

実際、車窓の風景に浮かぶ雲の形は千変万化。何枚撮っても飽きることがない。

有限(消去不能)のフィルムカメラを使っていた頃と比べると

"とりあえす撮っておける"のは、まさに夢のようだ。

昼下がりの后里車站(駅)ホーム。目指す台中までは、あと一息だ。

午後2時過ぎ、台中駅に到着。改札口に直結する2階コンコースで一枚。

2代目の駅舎はピッカピカ! 前回訪れた10年ほど前とは別の駅に降りた気分。

この日泊まった「PALMER HOTEL」は、駅から徒歩数分&激安の優良物件。

チェックインは15時以降だが、14時半前に入室できたのもありがたかった。

軽く朝食をお腹に収めて以来、なにも口にしていない。

とにかくハラペコだ。遅くなったけどランチを食べに行こう!

向かう店は、すでに決めていた。

ミシュランのビブグルマンにも輝く、台中で指折りの名店「範記金之園草袋飯」。

混雑する昼前後を避け、あえてこの時間帯を狙ったのだ。

さすがは超人気店。午後3時近くながら店先には数組の先客が待っていた。

「番号の書かれたカードを受け取り、順番が来たら注文する」という待機システム。

さっそく番号カードを受け取り、番号を呼ばれたので注文したのだが・・・

窓口でいきなり弁当箱の入った袋を差し出されて、ようやくミスに気づいた。

右側の「外帯」は、テイクアウト専用の注文カウンター!

イートイン希望の人は、左のドアを入ったところで番号カードを受け取るのだった!

いまさら無理か?と思いつつ、"実はイートインしたかったんです"と告げると

テイクアウトカウンターのお姉さん、にっこり笑って「いいですよ」。

いったん差し出した弁当袋を受け取り、店内用の番号カードまで渡してくれたのだ。

・・・ありがとーー!

 

結局、店内で食べるために、ふたたび待つこと10分少々。

(空いてる時間帯だったからこの程度で済んだ)

今度こそ番号を呼ばれ、指定されたテーブルに着席。

てっきり、さっき頼んだ弁当がそのまま出てくるかと思いきや

お茶こそすぐに提供されたが、もいちど待つこと数分。

出来立て熱々の草袋(鳥の唐揚げっぽい料理)が、やってきたではないか!

テイクアウト(弁当)だと、ご飯の上に鶏肉がドンと乗った状態だったけど

店内で提供するときは肉とご飯が別々。しかも無料で味噌汁がついてくる。

イートインのほうが割高だろうと思ったのに、まるで逆だった。

んで鶏肉は、外はパリパリ中は弾力満点の柔らかさ。そこに絶妙の味付けとスパイス。

別に注文したお茶(豆、だったような)も、キリッと冷たく香ばしくて言うことなし。

なにより先の"早とちり"に対する心のこもった応対には、頭が下がる思いがした。

お腹いっぱい戴いたあと、感謝の思いとともに、正面から一枚。

何はともあれ、空いてる時間帯に訪れて正解だった。

次回もまた、食べに来ようっと。

 

ではでは、またね。