"紅芋ぱんぴん"と"だし巻き卵" 宮古島ふたり旅 2022.12.12-15 2日目➃ 与那覇前浜ビーチ⇒なかゆくい商店⇒中の島ビーチ⇒17エンド⇒居酒屋でんみ

2022年12月13日(火) ホテル/伊良部島⇒渡口の浜⇒島尻漁港⇒池間湿原⇒雪塩ミュージアム⇒すむばり食堂⇒与那覇前浜ビーチ⇒なかゆくい商店⇒中の島ビーチ⇒17エンド⇒居酒屋でんみ

    17エンドで見た「天使の階段」。雲が多く何度も遭遇した。

北側半分とはいえ、遮るもののない陽射しを浴びた青い空と白い砂浜を

かれこれ30分ばかりも眺めていただろうか。

いつのまにか広がっていた雲に「もう終わりかよ」と捨て台詞を投げ

沖縄で一番美しいと言われる与那覇前浜ビーチを後にする。

 

       この青空が残っているうちに、どこまで回れるか・・

 

さて、これからどうしよう。

晴れ渡った青空!とまでは言えないものの、雨の気配はすっかり消え

白く輝く雲間にお日様が出たり入ったりする好天が続いていた。

明日以降の天気も曇りメインの予報だったので

このチャンスを無駄にせず、晴天ならでのは絶景ポイントを巡ることにした。

とはいえ、すでに時刻は15時半。

ここはターゲットを絞り、"夕景狙い"で攻めてみよう。

となれば目指すは宮古島の西、伊良部&下地島だ。

 

   伊良部大橋は・・雲の下。ここの海に感動することは、結局一度もなかった。

 

南下してきた同じ道を北上し、も一度伊良部大橋を渡って伊良部島へ。

島の南をぐるりと回り、下地島の手前で右にハンドルを切る。

ホテルに通じるメインストリート沿いの店、なかゆくい商店を目指した。

小腹が空いたので、名物の「紅芋ぱんぴん(紅芋サーアーアンタギー)」を

食べていこうと思ったのだ。

 

すると目的地とおぼしき建物の前には、十名以上の行列が。

10台ほど入れる駐車スペースも、ほぼ満杯だった。

さすがはネット時代(古っ!)

ローカルな軽食屋なのに、ひとたび評判になるとすぐ「行列店」に変じてしまう。

ま、ワシらもその仲間に違いないが・・・

折よく一台分のスペースが空いたので、相方に車を任せ

先に降りて行列の最後尾に並ぶ。

 

   コロナだからか「天ぷら」はお休み。なので「紅芋ぱんぴん」一択。

   かき氷も安い! 食べてる人もいたけど、この陽気ではちょっと・・

 

そうこうするうち、にわか雨が落ちてきたので

折りたたみ傘を広げつつ、待つこと十数分。

いっぺんにたくさん揚げたのだろう、あっという間に行列が短くなり

一個100円也の「紅芋ぱんぴん」を2人分購入。

店先のペンチに座って、揚げたてホカホカをいただく。

 

・・・・こいつは、うまい!

外はカリッカリ、中はしっとり。

紅芋のほどよい甘味が、口の中いっぱいに広がる。

作りたてだったかもしれないが

文句なしに、これまで食べたサーターアンダギーで1番美味しかった。

 

いやー、寄ってみてよかった。

思わぬご馳走にうっとりしていると

店のおばちゃんが若い女性客二人との会話が耳に入る。

「これでおしまい」「えーそうなんですか。ラッキー!」

時刻はちょうど16時になるところ。

ガイドブックには17時閉店とあったが、コロナのためか1時間早い店仕舞い。

あれ以上ビーチでのんびりしてたら、食べそびれるところだった。

危ない危ない。

 

       この日の閉店は16時。ギリギリ間に合った二人連れ。

 

ほっくほくの「さたぱんぴん」で温まったお腹で車に戻り、改めて出発。

その後は、下地島の西岸を南から北上していく。

スノーケリングスポットとして知られる「中の島ビーチ」から

さらに北の絶景ビーチ「17エンド」へ。

残念ながら、与那覇前浜ビーチにいた時のような晴天には恵まれず

油断しているとパラパラ小雨が落ちてくる、"狐の嫁入り"っぽい気まぐれ天気だった。

おかげで、宮古島屈指の絶景ポイント「17エンド」も"そこそこ"止まり。

眩しい陽射しと抜けるような青空がないと、感動できなくなってる自分が哀しい。

 

         灰色ベースの17エンドを、それでも歩いていく。

      滑走路の先の"折り返し"。ここで羽田行きの離陸を待った。

       夜になると、この先一直線にライトが点く・・はず。

    予定時刻を20分過ぎても、動く気配なし。誰か遅れているのかな。

    ようやく動き出した・・と思ったら、あっけなく飛び立っていった。

         

それでも下地島空港の滑走路が伸びる、その先まで歩いていき

羽田行き飛行機が離陸し、頭の真上を飛んでいく姿をしっかり見学した。

・・・大型機ではなく、また予想より手前で飛び上がったため

期待していたほどの迫力はなかった。

 

   

    曇りと小雨と青空が、頭の上で大接戦。天気に振り回された一日。

        それでも色々な雲が見れたのは、なかなかだった。

 

ほどなく水平線を厚い雲が覆い始めたので、日没鑑賞は諦め

さきほど立ち寄った、なかゆくい商店にほど近いホテルへ戻った。

ひと休みしたあと、ほとんど灯りのない真っ暗な道を10分ほど歩き

前もってチェックしておいた「居酒屋でんみ」に入る。

 

     なんだか雑然としている。しかも明らかに個人住宅の敷地内。

    少々"こわもて"な店構え。でも店内は大丈夫?だから、ご心配なく。

 

看板&案内に従って民家の敷地に乗り込み

何も知らなければ二の足を踏むかもな雰囲気の扉を開けると

その先には、すこぶる居心地の良い店内が広がっていた。

早めの時間で空いていたので、奥の座敷席に陣取る。

 

    座敷(小上がり)からの眺め。落ち着いていて、とてもよい雰囲気。

            マーボー豆腐・・うまい!

          ゴーヤーのてんぶら・・・うまい!

          だし巻き卵・・・う、うまい!!

 

麻婆豆腐、ゴーヤーソーキーチップス、ジーマー豆腐の揚げ出し、だしまき卵・・

ひとつひとつが丁寧に味付けされ、どれを食べても「うまい!」の繰り返し。

なかでも「だしまき卵」は、濃厚な"だし"にほっぺたが緩んだ。

 

      今回の旅で、夕食は文句なしにここがナンバー・ワン!

 

すっかりご機嫌になり、ほろ酔い気分でホテルへの道をじゃらんじゃらん

せっかく宮古島に来たのだから、降るような星空と天の川は必見だ!

と思い立ち、わざわざ辺鄙な場所(街灯のない)にあるホテルを選んだわけだが

この夜、頭の上に拡がっていたのは、煌めく星々じゃなくて一面の雲また雲。

うーーーーーん、くやしい。

でもまだ、チャンスは2回(二晩)ある。

きっと、持参した「星空早見盤」が役に立つ時がくるはず。

心の隅でそう願いつつ、星ひとつない漆黒の曇り空を見上げるのだった。

 

     帰り道に見つけた、自宅兼交番。軒先のパトカーが頼もしい。

     見えない天の川の代わりに、今回泊まったホテルを写す。

 

ではでは、またね。